イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

モウリーニョ監督とランパードが「ギネスワールドレコーズ」に掲載決定!いいニュースです。

「キャリアのなかで数多くのゴールを決めて、記録を作りたかった。でも、こんな記録を達成できるとは思ってなかった。僕は『ギネスワールドレコーズ』の大ファンで、娘が寝る前に読み聞かせているんだ。そんな本に載れるのは感激だ(フランク・ランパード)」
「認定書をオフィスに飾れるのは喜ばしいことだ。子どもの頃、自分の名前が『ギネスワールドレコーズ』に載るなんて想像してなかったよ。これは過去に残した功績が認められたということだけど、大事なのは未来に何ができるかだね(ジョゼ・モウリーニョ)」

おめでとうございます!プレミアリーグでともに戦った指揮官とレジェンドが、「ギネスワールドレコーズ」に揃って名前を残すことになりました。プレミアリーグ開幕から明るい話がなかったチェルシーにとっては、いいタイミングで気分が盛り上がるニュースをもらえたのではないでしょうか。モウリーニョ監督が認定された世界記録は、「プレミアリーグの監督としてのホームゲーム最長不敗(9年)・連続不敗(77試合)」「プレミアリーグのシーズン最多勝ち点(95点)」「チャンピオンリーグで達成した異なるクラブを率いての最多優勝(ポルト、インテル)」「チャンピオンリーグ100試合出場を果たした最年少監督(49歳312日)」の5つ。MLSに活躍の場を求めたフランク・ランパードは、プレミアリーグでゴールした相手が39クラブに及ぶという新記録です。

2013-14シーズンまでに38のクラブからゴールを奪っていたランパードは、マンチェスター・ユナイテッドやブラックバーンで得点を積み重ねたアンディ・コール氏と並んでいました。新記録の達成は、2014年9月21日。マンチェスター・シティでプレイするチャンスを得たセントラルMFが、途中出場でゴールを奪った相手は何と長年過ごしたチェルシーでした。「決めたときは妙な気分だった。でも、あれがあったから記録が達成できたんだよね(フランク・ランパード)」。ケガに強く、18シーズン連続でプレミアリーグ20試合以上出場を続け、618試合178ゴールという素晴らしい足跡を残した彼ならではの記録だと思います。

プレミアリーグ記録を残すほどホームに強いモウリーニョ監督は、今季は1分け1敗とスタンフォード・ブリッジで未勝利。開幕のスウォンジー戦で、ゲームを理解していない行動をとったとしてドクターのエヴァ・カルネイロさんをベンチから外す決断をしたことがFIFAまで巻き込む騒動となり、アザールやセスク、イヴァノヴィッチといった昨季の主力が揃って調子が上がりません。初戦ではクルトワが退場となり、マンチェスター・シティ戦でハーフタイムに交代という荒療治を行ったテリーがWBA戦でレッドカードを喰らってしまうなど、とにかくアクシデント続きです。チェルシーの不調は、メンタルに依るところも大きいのではないでしょうか。1-2で敗れたクリスタル・パレス戦の観戦記に書きましたが、こぼれ球をフリーで狙ったシュートの多くが強く真ん中寄りだったところに、選手の余裕のなさを感じました。

ボリビアに7-0と大勝したアルゼンチンのエース・アグエロのチップキックや、イングランドが0-6で勝ったサンマリノ戦できれいなループシュートを決めたハリー・ケインを見ていると、相手を呑んでかかっている選手はプレイの選択肢が多いものだとあらためて思います。チェルシーに勝ったクリスタル・パレスの守備陣が気迫のこもったいいブロックを連発したのは確かですが、シュートのタイミングやコースが読みやすかったからこそ、アウェイチームのDFやGKはあれだけの本数を止めることができたのでしょう。チェルシーの選手たちが、キックフェイントや浮き球、DFの股間を抜いたシュート、インサイドでのコントロールショットなどを交えていれば、3-2で勝てていたかもしれない紙一重の試合でした。

そんななかで、ボスと元同僚が「ギネスワールドレコーズ認定」です。気持ちを切り替えるための明るい材料は、多ければ多いほどいいでしょう。ヴェンゲルさんやペジェグリーニさんをいじって話題を提供してくれるプレミアリーグの名物監督には、ぜひともいていただきたいので、不調やトラブルが続いてアブラモヴィッチさんに変な気を起こされては困ります。インターナショナルマッチウィーク明けのエヴァートン戦は厳しいゲームになりそうですが、メンタルコンディション回復には最高の良薬である勝利を手にして、優勝争いに残っていただければと思います。…いやー、いいですね、このニュース。おふたりが無邪気に喜んでいる雰囲気が、たまらなくいいです。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“モウリーニョ監督とランパードが「ギネスワールドレコーズ」に掲載決定!いいニュースです。” への2件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    9年間ホーム不敗って凄すぎますな。
    どうもネットで発言するチェルシーサポ?は、前季優勝した時ですら後半内容がーとか今季は4位目標とか評価が辛いきらいがありますが、モウリーニョはチェルシーで長くやりたいが解任されたらイングランド内で次の仕事探すと発言してるので、辞めてから敵に回ってありがたみを知ることになったりしないように、と思います。
    ランプスはチェルシー相手のゴール自体が映画のシーンのようでしたが、記録でもドラマがあったんですね。

  2. ナナ より:

    モウリーニョどーした??とハテナマークがいっぱいの新シーズンのスタートですが、改めて記録を見ると凄いですねw アブラさんにはしばらく辛抱してもらって、3年目4年目の未知なるモウリーニョを是非見てみたいですね

コメントを残す