2022.04.16 監督トピックス
功労者ショーン・ダイクも…!指揮官解任ラッシュの2021-22シーズン、後任監督の通信簿。
シスコ・ムニョス、スティーヴ・ブルース、ヌーノ・エスピーリト・サント、ダニエル・ファルケ、ディーン・スミス、オーレ・グンナー・スールシャール、ラファエル・ベニテス、クラウディオ・ラニエリ、マルセロ・ビエルサ。プレミアリーグ2021-22シーズンは、これまで9人の監督が解任の憂き目に遭っていました。さらに昨日、ついに10人めの「sacked」。バーンリーとショーン・ダイクは、就任10周年を目前にしながらのつらいお別れでした。
昨季のシーズン途中は4人、2019-20シーズンは7人、2018-19シーズンは6人。2ケタの大台に乗ったのは、2017-18シーズン以来です。コロナウイルスの蔓延でプレミアリーグが中断となってから、昨夏までの1年半は5人のみ。違約金などの出費を抑えたかったクラブが、ガマンしたからでしょう。スタジアムにサポーターが戻ってきた2021-22シーズンは、溜まっていたガスを噴出させるかのように指揮官を切るクラブが急増しました。
今季の最大の特徴は、功労者のクラッシュが多かったことです。ノリッジはダニエル・ファルケとの4年半の蜜月に終止符を打ち、リーズは17年ぶりのプレミアリーグ昇格を果たした恩人ビエルサに別れを告げました。2012年からバーンリーにいたショーン・ダイクは、2018-19シーズンに52シーズンぶりの欧州チャレンジをクラブにもたらしたレジェンド。昨年9月に、2024-25シーズンまでの契約にサインしたばかりでした。
そしてもうひとつ、降格ゾーンに突入する前の解任が多いのも、昨年までとの違いです。昨季の17位以下での監督交代は4人中2人で50%、2019-20シーズンは71%、2018-19シーズンは67%。2017-18シーズンの10人は、全員が17位より下の順位で解任となっています。対して今季は、10人中3人のみ。コロナ禍で経済的なダメージを受け、プレミアリーグ降格への恐怖心が増したクラブが多く、見切りが早くなっているのでしょう。
では、今季の監督解任というショック療法は、成功したのでしょうか。2勝1分4敗でワトフォードに切られたムニョスの後、ラニエリは2勝1分10敗で傷を深めて1月にジ・エンド。火中の栗を拾ったホジソンも2勝1分7敗で、ムニョス続投が正解だったのかもしれません。
3分5敗という散々な戦績で、サポーターからも糾弾されたスティーヴ・ブルースはやむなし。後任のエディ・ハウは、8勝5分7敗で15位と4つ順位を上げています。5勝5敗のヌーノに対して、13勝3分5敗でTOP4浮上のコンテは大成功。1勝2分8敗だったファルケより、4勝4分12敗のディーン・スミスのほうが勝率は上ですが、ノリッジは変わらず最下位です。
スールシャールは5勝2分5敗で8位、ラングニックは8勝6分3敗で6位に上昇。改善はしているものの、今季のマンチェスター・ユナイテッドはサポーターの期待通りとはいえません。ベニテスは5勝3分9敗、後を継いだランパードは3勝7敗。エヴァートンも微妙といわざるをえません。成功者はエディ・ハウとアントニオ・コンテだけ。解任されたばかりのショーン・ダイクを除く7人は、クラブとサポーターが納得するレベルに届かずという評価でしょう。
バーンリーは、コロナショックが大きかったチームで、2020-21シーズンは即戦力獲得がゼロ。今季も、1000万ポンド以上の新戦力はネイサン・コリンズ、マクスウェル・コルネ、冬に獲ったヴェフホルストのみでした。指揮官の責任とするのは厳しいシーズン。しかし経営ボードは、直近6試合のうち5試合がノーゴールという状況を放置できなかったようです。
10年をともに歩き、契約期間が3年残っている監督の解任は苦渋の決断だったはずですが、勝算なきギャンブルは成功するのでしょうか。最下位ノリッジに敗れた直後の解任は、ベニテス、ラニエリに続いて3人め。「BBC」のフィル・マクナルティ記者も「A huge gamble that smacks of blind panic by Burnley’s owners(盲目的なパニックを引き起こしたバーンリーのオーナーの大博打)」と表現していますが、果たして…?
昨季のシーズン途中は4人、2019-20シーズンは7人、2018-19シーズンは6人。2ケタの大台に乗ったのは、2017-18シーズン以来です。コロナウイルスの蔓延でプレミアリーグが中断となってから、昨夏までの1年半は5人のみ。違約金などの出費を抑えたかったクラブが、ガマンしたからでしょう。スタジアムにサポーターが戻ってきた2021-22シーズンは、溜まっていたガスを噴出させるかのように指揮官を切るクラブが急増しました。
今季の最大の特徴は、功労者のクラッシュが多かったことです。ノリッジはダニエル・ファルケとの4年半の蜜月に終止符を打ち、リーズは17年ぶりのプレミアリーグ昇格を果たした恩人ビエルサに別れを告げました。2012年からバーンリーにいたショーン・ダイクは、2018-19シーズンに52シーズンぶりの欧州チャレンジをクラブにもたらしたレジェンド。昨年9月に、2024-25シーズンまでの契約にサインしたばかりでした。
そしてもうひとつ、降格ゾーンに突入する前の解任が多いのも、昨年までとの違いです。昨季の17位以下での監督交代は4人中2人で50%、2019-20シーズンは71%、2018-19シーズンは67%。2017-18シーズンの10人は、全員が17位より下の順位で解任となっています。対して今季は、10人中3人のみ。コロナ禍で経済的なダメージを受け、プレミアリーグ降格への恐怖心が増したクラブが多く、見切りが早くなっているのでしょう。
では、今季の監督解任というショック療法は、成功したのでしょうか。2勝1分4敗でワトフォードに切られたムニョスの後、ラニエリは2勝1分10敗で傷を深めて1月にジ・エンド。火中の栗を拾ったホジソンも2勝1分7敗で、ムニョス続投が正解だったのかもしれません。
3分5敗という散々な戦績で、サポーターからも糾弾されたスティーヴ・ブルースはやむなし。後任のエディ・ハウは、8勝5分7敗で15位と4つ順位を上げています。5勝5敗のヌーノに対して、13勝3分5敗でTOP4浮上のコンテは大成功。1勝2分8敗だったファルケより、4勝4分12敗のディーン・スミスのほうが勝率は上ですが、ノリッジは変わらず最下位です。
スールシャールは5勝2分5敗で8位、ラングニックは8勝6分3敗で6位に上昇。改善はしているものの、今季のマンチェスター・ユナイテッドはサポーターの期待通りとはいえません。ベニテスは5勝3分9敗、後を継いだランパードは3勝7敗。エヴァートンも微妙といわざるをえません。成功者はエディ・ハウとアントニオ・コンテだけ。解任されたばかりのショーン・ダイクを除く7人は、クラブとサポーターが納得するレベルに届かずという評価でしょう。
バーンリーは、コロナショックが大きかったチームで、2020-21シーズンは即戦力獲得がゼロ。今季も、1000万ポンド以上の新戦力はネイサン・コリンズ、マクスウェル・コルネ、冬に獲ったヴェフホルストのみでした。指揮官の責任とするのは厳しいシーズン。しかし経営ボードは、直近6試合のうち5試合がノーゴールという状況を放置できなかったようです。
10年をともに歩き、契約期間が3年残っている監督の解任は苦渋の決断だったはずですが、勝算なきギャンブルは成功するのでしょうか。最下位ノリッジに敗れた直後の解任は、ベニテス、ラニエリに続いて3人め。「BBC」のフィル・マクナルティ記者も「A huge gamble that smacks of blind panic by Burnley’s owners(盲目的なパニックを引き起こしたバーンリーのオーナーの大博打)」と表現していますが、果たして…?
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