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負けたら即日⁉ロジャース監督&アドフォカート監督につきまとう解任の噂!

以前のプレミアリーグは、イタリアなどと比べると監督の任期が長い傾向があり、「期中の解任は最終手段」だったのですが、最近はこれが「手っ取り早い手段」になりつつあり、クリスマスを迎える前に複数の解任ゴシップがタブロイド紙を賑わすようになりました。ちょっと結果が出ないくらいで監督をクビにするクラブが強くなるわけがない…といいたいところですが、クリスタル・パレスがピューリス監督、パーデュー監督で2シーズン連続の残留成功となり、WBAのピューリス監督やアストン・ヴィラのシャーウッド監督がうまくいったこともあり、どうしても反論はトーンダウンしてしまいます。変化による混乱より、膿を出し止血させる効果のほうが大きいケースが多いのでしょう。とはいえ、衝動的に解任に走るのは得策ではなく、いい後任を立てることが最重要なのは間違いありません。

さて、ここからは、この10月のお話です。「次戦に負けたら危ない」と、タブロイド紙がヒートアップしている噂が2つあります。ひとつは、2分け5敗と絶不調に陥り、プレミアリーグ最下位のサンダーランド。もうひとつは、日曜日にグディソンパークでマージーサイドダービーを戦うリヴァプールのロジャース監督です。イギリス紙「デイリー・メール」は、9月27日に開かれたアドフォカート監督の68歳の誕生日ディナーが、解任を覚悟した老指揮官のお別れ会を兼ねていたと報じています。オランダ、ベルギー、監督などの代表チームや、ボルシアMG、PSVといった名門クラブで指揮を執ってきた名将のキャリアの残り時間は、24時間を切っているのかもしれません。

何とか残留に漕ぎ付けた昨季のサンダーランドをもって監督業に別れを告げようとしていたアドフォカートさんには、少ない補強で戦う2季めは難しかったのでしょう。本日の相手は、ウェストハム。本拠地スタジアム・オブ・ライトでの一戦とはいえ、アウェイでアーセナル、リヴァプール、マンチェスター・シティを次々と倒しているチームとの対戦となると、ホームのアドバンテージがあるとはいえません。プレミアリーグ3位のウェストハムが順当勝ちし、タブロイド紙が語るゴシップが当たることになるのではないかと思います。

ヨーロッパリーグ第2節、明らかに格下だったシオンにアンフィールドで引き分けてしまったロジャース監督にも、結果を出すまで待ってもらえる時間はほとんどないでしょう。好きな監督なので、何とか踏ん張っていただきたいのですが、昨季と同じように試行錯誤を繰り返している現状には明るい未来は感じられません。長いシーズン、ターンオーバーは必要ですが、シオンは勝ち点を落としてはいけない相手で、彼我の戦力計算を誤っては元も子もありません。リヴァプールの選手の顔ぶれを見ると、2トップ、3センターの速攻スタイルと4-3-3の併用が戦いやすそうなのですが、ロジャース監督は3バックを続けるのでしょうか。

ナサニエル・クラインやジョー・ゴメスをサイドに張らせる戦術で、彼らの裏をコネやデウロフェウ、ネイスミスに狙われれば、5バックに近い形での抵抗を余儀なくされ、ゴールが遠くなってしまうのではないかと危惧しています。レイトン・ベインズの穴をガロウェイが埋めているエヴァートン守備陣を正面からこじ開けるのは大変です。意図的に相手を自陣に呼び込み、少人数同士の勝ち負けとなる速攻に持ち込んだほうが勝機はあるのではないでしょうか。

おそらくサンダーランドは、負けたらアウト。ターンオーバーに失敗してヨーロッパリーグの勝ち点を落とすという犠牲を払ったロジャース監督は、勝ち負けだけでなく内容も問われるはずです。いつになく緊張感の高いマージ―サイドダービー。アウェイチームが劇的な勝利を挙げるシーンより、ロベルト・マルティネス監督が同世代の指揮官に引導を渡す結果のほうが想像できてしまうのですが…。まずは、両者のスタメンに注目です。(ディック・アドフォカート 写真著作者/Aleksandr Melnikov)

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“負けたら即日⁉ロジャース監督&アドフォカート監督につきまとう解任の噂!” への3件のフィードバック

  1. タカシ より:

    更新お疲れ様です。
    サンダーランドは何シーズンも同じことを繰り返してますね。チームの方針がブレてるように感じます。
    ロジャーズ監督については解任するリスクも大きいと思います。後任候補についても本当にクロップがベストなのかはしっかり考えて欲しいですね。

  2. Macki より:

    更新ご苦労さまです。
    私もサンダーランドは毎年なんとか残留できているので、フロントサイドはこれで何とかなると思っているのかもしれません。
    見ている方は毎シーズン劇的な残留をしているので面白いのですが、サポーターや選手・監督はしんどいでしょうね、、、。
    翻ってロジャーズ周辺が騒がしいですが、じっくり腰を据えてチーム作りをしてくれる監督がいいです。そういう意味ではロジャーズだったと思うんですが、、、。

  3. トーレス より:

    ロジャースは就任当初はやりたいことが見えて
    信頼もできたのですが今は見る影もありません。
    名門ゆえのプレッシャーなのか
    哲学を捨ててしまえばもう終わりです。
    今は補強、3バック等々含めて何やりたいのか
    さっぱりです。獲得した選手の力も十分に引き出せず
    結局特定選手の個人技頼りのサッカー
    これでは強いチームにはまず通用しません。
    そろそろ引き際でしょう。

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