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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ゴールもアシストもないコウチーニョ…得点力不足に悩むジェラード監督は、解任の噂を消せるのか?

「2021年11月にヴィラの監督に就任したジェラードは、過去10回のプレミアリーグのアウェイ戦でわずか1勝しか挙げていない。5月のバーンリー戦を3-1で制して以来、アウェイでは6戦連続未勝利だ」

プレミアリーグ16位に沈むアストン・ヴィラについて、「BBC」と「スカイスポーツ」が同じデータを紹介しています。マンデーナイト開催だった最下位ノッティンガム・フォレストとの一戦は、1-1のドロー決着。15分のFKからエマニュエル・デニスのヘッドを喰らったアウェイチームは、ミドルシュートで追いつくのが精一杯でした。

左からカットインして、ニアにミドルを決めたのはアシュリー・ヤング。37歳93日は、クラブ史上2番めに高齢のゴールゲッターです。最高齢は、2001年10月にCKをボレーで押し込んだピーター・シュマイケルの37歳336日。プレミアリーグ初のGKによるゴールでした。レコードといえば、ノッティンガム・フォレストの7試合連続のミドルシュートによる失点も、プレミアリーグ史上初です。

「われわれのヘッドラインライターになってほしい」。主力選手に、メディアの見出しを飾る活躍を期待するスティーヴン・ジェラード監督は、自らが多くの記事の主役になっています。「BBC」の見出しは、「フォレスト戦のドローでプレッシャーが高まっている」。勝てば9位だったゲームをものにできなかった指揮官は、ハーゼンヒュットルやロジャースとともに解任予想の本命に推されています。

最大の問題は得点力。3節のクリスタル・パレス戦でオリー・ワトキンスが決めて以来、ストライカーのゴールはゼロで、6戦4ゴールという不振にあえいでいます。ダニー・イングス、オリー・ワトキンス、レオン・バイリー、ブエンディア、ジェイコブ・ラムジーは未だ1ゴールしかゲットしておらず、マッギンとコウチーニョはノーゴールです。

ロングボール538本はリーグ3位、クロス173本は5位ですが、シュートは98本で15位、オンターゲット30本は16位。錚々たる顔ぶれを前線に揃えながら、確実性の低いプレイ選択が目立っています。メディアの批判を集めているのは、9試合でゴールもアシストもないフィリペ・コウチーニョ。パスやクロスの精度が低く、チャンスに絡むプレイもひとつもありません。

直近6試合のゴールは、ドゥグラス・ルイス、レオン・バイリー、ジェイコブ・ラムジー、アシュリー・ヤング。決めてほしい選手が本来のパフォーマンスを発揮できていないチームは、変化を遂げることができるのでしょうか。オーナーのナセフ・サウィリスとウェス・エデンズは、戦績が好転しなければ、レッズのレジェンドの解任を躊躇しないと伝えられています。


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