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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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エヴァートン監督にウィガンをFAカップ優勝に導いたマルティネス就任!

プレミアリーグの上位クラブで監督が決まってなかった2クラブのうち、エヴァートンの監督が先に決まりました。かねてから噂のあったスペイン人監督、ロベルト・マルティネス。あとはマンチェスター・シティとペジェグリーニの契約が合意に至れば、来季の顔ぶれが出揃うことになります。

ロベルト・マルティネス氏は、マンチェスター・ユナイテッドに移籍した前任者デヴィッド・モイーズの就任時と同じ、39歳。2007年に、現役時代に所属していたスウォンジーの監督に就任すると、リーグ1(3部相当)からチャンピオンシップへとクラブを昇格させ、2010年からウィガンを4年間、率いました。ウィガンでの4年間は、プレミアリーグで16位、16位、15位、18位。就任した年、トッテナム戦で1-9の大敗を喫し、選手たちがサポーターにチケット代を返すという状況だったことを考えれば、「よくぞ3年間、ふんばった」という評価が妥当でしょう。2011-12シーズンの後半は、上位チームを軒並み震え上がらせる強さをみせ、奇跡的に残留を果たしたのですが、今季はその神通力をFAカップのほうに費やしてしまったのでしょう。史上初の「FAカップ優勝チームのチャンピオンシップ降格」という微妙な置き土産を残して、エヴァートン監督へとキャリアアップすることになりました。

エヴァートンにとっては、前任者と同じ歳での就任となる若き指導者の獲得は「二匹目のドジョウ狙い」なのかもしれません。予算が潤沢にあるわけではない伝統のクラブで、毎年ヨーロッパリーグ出場権を獲得し、時にチャンピオンズリーグ出場権の一角崩しやカップ戦優勝が実現するとなれば、才気あふれるスペイン人監督の長期政権化も視野に入っているのでしょう。アーセナルにベテランのフランス人監督が構え、マンチェスター・ユナイテッドには初めてビッグクラブにチャレンジするクレバーなスコットランド人がおり、トッテナムとリヴァプール、エヴァートンで青年監督がCL出場権を賭けて激突。話題の中心はあの「スペシャル・ワン」ジョゼ・モウリーニョということで、来季のプレミアリーグ監督には、相当キャラが立った主役級の役者が揃いました。監督の話題の多さに関しては、もしチャンピオンズリーグがあれば4強独占間違いなし、でしょうか。…うーん、ドイツが怖いですね。ユップからベップへバトンタッチしたバイエルン・ミュンヘンと、ジョーク大好きなおしゃべり監督、ドルトムントのユルゲン・クロップ。ブンデスリーガの2強はこの分野でも強敵です。(写真著作者/Hindleyite)

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