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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「ハッピー・ワン」モウリーニョ、最初の仕事はベルジャン・コネクション構築!

プレミアリーグ復帰がよほどうれしかったのか、自らを「ハッピー・ワン」と称した、元スペシャル・ワン、ジョゼ・モウリーニョ監督。チェルシー入団会見では、「愛するクラブに戻ることができた自分は幸せ者だ」「皆が望むものを獲得するから、自分を愛してほしい」と聞いているほうが恥ずかしくなるほどの甘いトークを連発。結婚会見かと思いました。最近、イニエスタやシャビがインタビューを受けて彼のサッカーについて厳しく批判するなど、スペインでは激しいアンチ・モウリーニョキャンペーンが展開されていますが、レアル・マドリードで、よほど消耗したのでしょうね。最高の環境を与えられた今季、あらためて彼の真価が問われることになります。

さて、昨日のモウリーニョのコメントのなかで、注目すべき点は2点あります。ひとつは、チャンピオンズリーグではなくプレミアリーグの奪回をファーストプライオリティに置いたこと。そしてもうひとつは、レンタルに出していたルカクとデ・ブライネの若手ベルギー人コンビをチームに戻すとほのめかしたことです。うーん、これが怖かった。ルカクはレンタル移籍先のWBAで17ゴールと大暴れ。サー・アレックス・ファーガソンのラストゲームとなったマンチェスター・ユナイテッドとの最終戦では、後半から登場してハットトリックを決めるなど、乗せると誰にも止められないリーサルウェポン。デ・ブライネもブレーメンの主軸として33試合で10得点と文句なしの成績を残しています。

アーセナルが、ベントナーなど売却できない選手を窮余の策で他クラブに出し、一方で育成目的でボルトンに出した宮市はケガもあって伸び悩むなど、レンタルが必ずしも機能していないのに対し、チェルシーはレンタル移籍を活用した選手の成長促進がうまくいっています。クレヴァリーやウェルベックが一人前になったマンチェスター・ユナイテッドのように、下手な補強より、他クラブで活躍した若手が戻ってきて活躍するほうがよっぽど脅威ですね。来季、エディン・アザールを含む「ベルジャン・コネクション」がプレミアリーグを席巻する予感がします。デンバ・バがいるので、ルカクは常時出場とはならないかもしれませんが、デ・ブライネのほうは、マルコ・マリンやロメウ、ベナユンが力を発揮できず薄かった中盤を強くするおもしろい存在になりそうです。

こうなるとチェルシーの補強で、残すはF.トーレスの処遇と新ストライカー問題、そして直近になってジョン・テリーをモナコが狙っていると報じられているDFラインの再整備のみです。イヴァノヴィッチとダヴィド・ルイスのユーティリティに支えられている現状では、ゲーム数が増える冬場にケガ人が出た際に厳しくなります。就任1年めに、当時決して一流の評価ではなかったダミアン・ダフをサイドで活かすなど、チームに必要な選手を見極める眼が確かなポルトガル人監督のことです。FWにはお金をかけるかもしれませんが、DFは「地味だけどいい補強」をしてくるのではないでしょうか。…これは、やばい。この再婚は、やばいです。6年の別居を経て気づいてしまった激しい愛が、今季チェルシーを大きく羽ばたかせます。いきなり3冠とか、やめてくださいね。

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