イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「This is my club」…エヴァートン解任から74日、ランパードがチェルシーの暫定監督に就任!

This is my club」。チェルシー復帰と報じられてから48時間も経たないうちに、フランク・ランパードの暫定監督就任が発表されました。「できる限り、最高の役割を果たしたいと思っている。その後、何が起こるか見てみよう。先走るつもりはない」。2023-24シーズンの開幕戦に、彼がブルーズのベンチにいる可能性はゼロといい切っていいでしょう。

ウェストロンドンでプレイした13シーズンは、プレミアリーグ429試合147ゴール。指揮官として帰ってきた2019-20シーズンは、補強禁止という苦しい状況のなかで若手を育て、20勝6分12敗で4位に食い込んでいます。しかし2年めは、12月から2勝1分5敗という不振に陥り9位で解任。後任のトゥヘルは11勝5分3敗と立て直し、TOP4&CL制覇という最高の結果でシーズンを終えました。

あれから2年。自らが任を解かれた後、トゥヘルの快挙を見上げた若きマネージャーは、彼が去ったシーズンにその足跡をなぞることができるでしょうか。すべてを白紙に戻してメンバーを選ぶと宣言するランパードの就任によって、あの頃の主力だったメイソン・マウント、エドゥアール・メンディ、プリシッチ、ツィエクらはモチベーションが高まるかもしれません。

「クラブがどんな決断を下すか、誰にもわからない。その意味では、驚きだった。家で自分の時間を楽しんでいるところだったからね。でも、決断は簡単だった。ここはわがクラブ。多くの感情、思いがある。機会を得られて嬉しいし、自信もある」

ランパードが求められているのは、サポーターの期待感を高めること。チャンピオンズリーグでレアル・マドリードを倒し、プレミアリーグで欧州へのチケットを手に入れられれば大成功ですが、戦う姿勢と多くのゴールシーンを見せるだけでも称賛されるでしょう。

エヴァートンで357日しかもたなかった指揮官は、クラブとサポーターを納得させることができるでしょうか。今いえる確かなことは、ひとつだけ。彼のチャレンジが発表された裏で、ユリアン・ナーゲルスマン、ルイス・エンリケ、マウリシオ・ポチェッティーノとの交渉が着実に進められるということです。

サー・アレックス・ファーガソンの後釜という厳しいポジションを引き受けたデヴィッド・モイーズは、マンチェスター・ユナイテッドで解任された後、レアル・ソシエダで失敗。アンチェロッティの後を継いだアンドレ・ヴィラス・ボアスはチェルシーを8ヵ月で去り、次のトッテナムも1年半という短命でした。

ブライトンからチェルシーにステップアップし、結果を出せなかったグレアム・ポッターは、次のクラブを巻き返しの場にできるでしょうか。チェルシーの後、エヴァートンで停滞したランパードは、今回のステップを経てビッグクラブで指揮を執れるのでしょうか。さまざまな思いが巡る解任劇とレジェンドの復帰発表。新指揮官の初戦は明日、敵地でウルヴスです。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す