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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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降格危機のレスターが暫定監督を招聘。ディーン・スミスは絶不調のクラブを蘇生できるのか?

ジェイミー・ヴァーディー、イヘアナチョ、パトソン・ダカ、ジェームズ・マディソン、ティーレマンス、ハーヴィー・バーンズ、エンディディ。前線と中盤は、どこからどう見てもプレミアリーグから降格するレベルではありません。ブレンダン・ロジャースを解任したレスターは、25ポイントしかゲットできず、19位という厳しいポジションに沈んでいます。

直近のプレミアリーグ8試合は、泥沼の1分7敗。夏の補強が足りなかった最終ラインは15戦連続で失点を喫しており、各国の代表クラスを揃えた攻撃陣も5ゴールしか決めていません。最大の誤算は、29試合1ゴールと絶不調のヴァーディーですが、「開幕からの8試合で3ゴールのパトソン・ダカを活かせなかった」といういい方も成立します。

ロジャースを解任した後、アダム・サドラーとマイク・ストーウェルの共同監督で戦うと発表したレスターは、アストン・ヴィラとボーンマスにホームで連敗し、新たな指揮官を招聘しました。残り8試合を託されたのは、ディーン・スミス。2018-19シーズンから約3年、ヴィラで指揮を執っていた52歳のマネージャーです。

監督としてのキャリアのスタートは2011年。リーグ1(3部相当)に所属していたウォルソールは、プロフットボーラーとして最初に所属したクラブでした。4シーズンを19位、9位、11位、13位で終えた後、2015年11月にブレントフォードから声がかかって退任。彼が去った後、シーズン中に3人の監督を起用したウォルソールは、3位でフィニッシュしています。

チャンピオンシップに所属していたブレントフォードでは、9位、10位、9位。スティーヴ・ブルースの後を継いだアストン・ヴィラで2018-19シーズンに5位に食い込み、プレミアリーグ昇格を果たしたのが唯一の功績です。ヴィラの2年めは17位、翌年は11位、2021年11月に解任。昨季のノリッジでは振るわず、プレミアリーグ最下位で降格となってしまいました。

「目の前の課題は明確で、私自身もコーチングチームも経験したことがある。このチームのクオリティと残りの試合数を考えれば、充分達成できる」

12年のキャリアのなかで、4位以上でフィニッシュしたことがないマネージャーは、不振のチームを立て直すことができるでしょうか。残り8試合のうち3つはマンチェスター・シティ、リヴァプール、ニューカッスルで、残留を争うリーズ、エヴァートン、ハマーズとの直接対決で勝たなければなりません。

先週は、11位のチェルシーがフランク・ランパードに今季の命運を託しました。ライアン・ギグスの選手兼暫定監督というアクロバットを見た者としては、「レジェンドが暫定なんて」とは思わなかったのですが(ちょっとせつないけど…)、監督を代えるには遅すぎる4月というタイミングが気になりました。

カリスマではなくOBでもなく、実績も充分とはいえない監督を最終盤に据えて、レスターは窮地を脱することができるのでしょうか。7年前にプレミアリーグを制覇したクラブのオファーを、自らのチャンスと思い定めた新監督のチャレンジに注目しましょう。


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