毅然としたマスコミ対応、バルセロナ旅行…クロップ監督のチームマネジメントに感心!
「最後のゴールは、GKにとって簡単なボールではなかった。あれを決められたからといって、彼(=ロリス・カリウス)の資質に問題があるなどということはないね」
「この敗戦は、人生で最もひどいことではない。私は怒っていない。試合中はときどき怒るかもしれないけどね。選手たちはベストを尽くしてくれた。おそらく、今日の経験はわれわれにとって必要なものなのだろう。次に活かすよ」
「(ロリス・カリウスを非難したジェイミー・キャラガーに対して)わかるよ。ミスをすれば批判されるのは当然だ。キャラガーも、現役時代に批判されたことがあるだろうしね」(ユルゲン・クロップ)
率直な言葉でGKを擁護し、選手たちをねぎらい、評論家にはオトナの切り返し。見事です。プレミアリーグで2敗めを喫したのは4日でしたが、地元紙「リヴァプール・エコー」によると、リヴァプールの選手たちは翌日にはバルセロナにいたようです。市内でトレーニングを行い、チャンピオンズリーグのバルセロナVSボルシアMGを観戦し、夕食会で団結を深めた小旅行は、いつ企画されたのでしょうか。以前から決まっていたとすれば、ナイスタイミング。まさかの敗戦後の手配だとすれば、マネやコウチーニョもびっくりの鮮やかな速攻です。
ちょうど1年前、まったく同じこの時期に、クリスマス休暇を兼ねてコペンハーゲン旅行に出かけたチームがありました。後にプレミアリーグ王者となった、ラニエリ監督のレスターです。仮装パーティを楽しんだチームは、帰国直後のゲームでディフェンディングチャンピオンのチェルシーに勝利。年末から続いた強豪との連戦を1敗で切り抜けると、そこからさらに調子を上げて首位を奪還しています。クロップ監督の機を見るに敏なチームマネジメントは、彼らと同じ花を咲かせることができるでしょうか。「監督に信頼されている」「細かいアドバイスをくれる」と選手たちが口を揃えているのも、勝ち続けたレスターと似ています。「デイリー・メール」が、クロップ監督の下で数々のタイトルを獲得したフンメルスのこんな言葉を掲載していました。ブンデスリーガで連覇を達成した指揮官が、選手のモチベーションや納得感をいかに大事にしていたかが窺えます。
「 ドルトムントは、他の監督だったら、あれだけの成功を収められなかったと思う。彼はリヴァプールでも、同じようなことをやっているみたいだね。常に情熱的で、落ち着いている時間はない。そして、自分に間違いがあったら、選手にも謝罪する。たとえチーム全員の前でもね」(マット・フンメルス)
20日間で5試合。クロップ監督は、プレミアリーグで2度めの年末年始を迎えようとしています。明日アンフィールドで対戦するのは、絶不調のウェストハム。マネとマティプは試合に出られるようで、今のレッズなら守備が混乱しているハマーズには負けないでしょう。チェルシーが落ちてきそうにないだけに、ボロ、エヴァートン、ストーク、マンチェスター・シティと続く12月は、無敗で切り抜けたいところです。クロップ監督のこの1週間の奮闘は、実るでしょうか。選手たちは、敗戦のショックを払拭できたのでしょうか。キャピタルワンカップとヨーロッパリーグで準優勝と、悔しい1年めを過ごした指揮官のマネジメントに、引き続き注目してまいります。
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クロップさんはモチベーターとして、またリーダーとして格好良すぎますね!このリフレッシュはきっとよい効果を産むのではないでしょうか。元々企画していなくては実現難しいと思いますが、きっとチーム力が高まったと思います。
日本のプロ野球で今年広島カープが25年ぶりに優勝した1つの要因に、悔しい敗戦や修羅場を潜った3連戦の後の晩(特に翌日がオフの日曜の晩)、ベテラン新井が企画した新井会なるリフレッシュの場の重要性が挙げられていました。議論を戦わせたり、時にはおおはしゃぎして、選手間のわだかまりがなくなり、チーム力がどんどん高まったそうです。大一番前には各メンバーやチームが最も輝いたシーン満載のビデオを皆でみてチームのモチベーションを高めたそうです。チームのベクトルを一にしてモチベーションを高められるリーダーの存在は大きいと思います。
レッズの選手のインタビューやコメントを聞くたびに、チームの為に、監督と共にという言葉が多く聞かれるなあと感心していました。プレミアはいよいよ最もタイトな年末年始を迎えますが、どこが抜け出すのかワクワクしますね!
ヤンガナ大好き!さん>
団結力が相当高まってますよね。ポジティブな話が多く、何しろ明るいのがうらやましいです。プレミアリーグ創設以来、明るい監督の時代が1度もないチームのサポーターとしては…(笑)