イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

これはびっくり!サウサンプトン、アドキンス監督解任!

先週のチェルシー戦の観戦記で、マン・オブ・ザ・マッチとまで絶賛させていただいたサウサンプトンのナイジェル・アドキンス監督が、翌18日にいきなり解任となってしまいました。このニュースを聞いたサー・アレックス・ファーガソンが「アンフェア」と評したように、「意図も理由もわからない。よくやってたじゃないか」という声が大多数なのではないでしょうか。もう、イングランドじゅうがびっくりです。監督の寿命が短いイタリアのクラブでもやらないでしょうね、この交代は。プレミア昇格の立役者で、今季も充分とはいえない戦力をやりくりして、当初ザルだったディフェンスを見事に作り直し、ここ12試合を4勝6分2敗としぶとく戦っていた監督ですから。「ガストン・ラミレスがなじんでないようだ」というぐらいしか、ネガティヴな情報もなく、ホントにどうしたというのでしょう。会長とケンカでもしたのかな。そういうことであれば、深く納得ですが。

このチームは2010年、前年フットボールリーグトロフィーを優勝に導き、リーグ1で昇格争いをしていたアラン・パーデュー(現ニューカッスル監督)をシーズン途中でたたき切った前科があり、どうやらその経営スタイルにファンは大ブーイングのようなので、驚いたのは地元サポーターを除くイングランド全土、なのかもしれません。パーデューの後、中継ぎをはさんでアドキンスが就任し、2季でチャンピオンズシップ~プレミアリーグと駆け上がり、「シーズン中に勢いで監督代えても成功するのね」という”実績”をおさめてしまったのがタチが悪いですね。結局、自ら残した成功の前例によって、監督交代カード投入のハードルが下がった会長に切られてしまう、という何ともいえないことになってしまったようです。かわいそう、ナイジェル。

コルテーゼ会長は「これは、サウサンプトンの長期的な野心に基づいての決定だ。ナイジェルのこの2年の貢献に感謝している。我々の長期的な目標の達成のために、変化が必要だった」とおっしゃってますが、率直にいって、かなり怪しい。「だったらなぜ、開幕4連敗、スタートから10試合でわずか1勝だった秋は我慢したの?」といいたくなります。そんなにいうなら、見せてもらいましょうか、変化とやらを。百歩譲って、この1月にチーム戦略を大きく変えるべく大型補強をかけ、その舵取りの一環として監督も見直す、くらい腹をくくってやるのであれば、リスキーではあるもののおもしろい、とも思いますが、うーん、これも苦しいですね。調子が上がってきた15位のチームが期中にやることじゃない。何かの出場権を獲りにいく、という明確な経営的メリットがあるわけでもないし。

ポチェッティーノ新監督については、11月にエスパニョールを解任されていることを懸念する声もあるようですが、中位~下位チームの監督をやっていれば、大半の監督が「成績不振・伸び悩みによる解任」という経験をします。危機的状況だったエスパニョールを立て直した実績に期待して、今はとやかくいわず、お手並み拝見、でよいのではないでしょうか。

ポジティヴに捉えれば、李忠成にとってはひとつのチャンスですね。この機会を活かして、ぜひポジションを獲ってほしいものです。
さあ、どうなることやら。今週のエヴァートン戦、私たちは”変化”の兆しを感じることができるのでしょうか?

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す