今季はここまで4人とハイペース…プレミアリーグの監督解任が相次ぐ「危険な月」をリサーチ!
イギリスメディア「スカイスポーツ」が、プレミアリーグが創設された1992年からの監督解任のタイミングをリサーチ。指揮官たちが、「sack」という忌まわしい言葉を突きつけられる最も危険な月は11月だとレポートしています。実際には最多は5月の48件なのですが、これはシーズン終了後という妥当なタイミングでの指揮官交代が多く含まれているからです。11月にクラブを去った監督は32人、次に多いのは12月の31人。プレミアリーグでシーズンを全うしたければ、最初の3ヵ月が重要ということになります。
「スカイスポーツ」が調査した過去25年では11月がデンジャラスなのですが、直近3年を切り取ってみると、状況は変わってきていることがわかります。2015-16シーズンは、10月4日にディック・アドフォカートとブレンダン・ロジャースが同日解任。月末にはアストン・ヴィラのティム・シャーウッドがクビを宣告されており、このシーズンの途中解任は10月の3人が最多でした。2016-17シーズンは、10月にフランチェスコ・グイドリンがスウォンジーを去っており、11月は前年に続いてゼロ。最初のチェックポイントは、プレミアリーグ開幕から7~8試合というタイミングに短縮されています。
ここを乗り越えた監督たちに、次に黄色いシグナルが点滅するのが12月です。2015-16シーズンはスウォンジーのガリー・モンクとチェルシーのジョゼ・モウリーニョ。翌シーズンは、クリスタル・パレスのアラン・パーデューと10月にスワンズに来たばかりだったボブ・ブランドリーが、ボクシングデーをはさんで相次いで職を失っています。11月まで解任ゼロと指揮官たちにとって穏やかな秋だった2013-14シーズンも、クリスタル・パレスのニール・ワーノックとWBAのアラン・アーヴァインが年末に飛んでいます。今季は9月にフランク・デブール、10月に2人。スラヴェン・ビリッチは、久しぶりに11月のニュースになった指揮官でした。
プレミアリーグに冬の移籍市場再開という仕組みがなければ、12月の監督交代ラッシュはタイトなスケジュールを避けて前後にずれるのではないかと思われます。現在のレギュレーションでは、前半戦が終わる前に新しい指揮官を招聘しておけば、1月のマーケットで新戦術に必要な選手を獲得することができます。過去3シーズンで12月と1月に監督交代を発表した7クラブのうち6つが、1月5日までに次の監督を決めています。今季はここまで4人と、直近4シーズンのなかでは最高のペースですが、5週間後からさらに動くクラブはあるのでしょうか。
「スカイスポーツ」は、スウォンジーのポール・クレメント、WBAのトニー・ピューリス、サウサンプトンのマウリシオ・ペジェグリーノのプレッシャーが高まっていると伝えています。ストークのマーク・ヒューズは泰然としており、ボーンマスのエディ・ハウは17位でも至って冷静ですが、あのジョゼ・モウリーニョですらつまずいた季節に、彼らを対象外とする理由はありません。年末年始が無風で終わることはないでしょう。プレミアリーグの新常識は、「まずは10月、次に年末」です。
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