2026.10.17 監督トピックスチームの話題(全体・他クラブ)
プレミアリーグで6戦18発!ヒュルツェラーのブライトンがゴールを決め続ける理由。
カンファレンスリーグのプレーオフから、10試合のうち7試合が3ゴール以上。2ゴール以下で終わったのは、北極圏で人工芝という過酷な条件だったトロムソ戦、今季プレミアリーグで最少失点のリーズ戦、パスカル・ストライクのレッドカードで10人になったサンダーランド戦の3試合だけです。プレミアリーグのスタッツをチェックしてみると、彼らの強さが際立って見えます。
1試合あたり3ゴールとオンターゲット5.9本、セットピースから5ゴール、相手のオウンゴール2本、ビッグチャンスクリエイト27回、xG(ゴール期待値)12.9はすべてTOP。1試合あたりのファイナルサードでのボール奪取7.0回も1位で、ポゼッション60.3%はマン・シティに迫る2位です。アーセナルを苦しめたマンツーマンプレスは、リーグ屈指のハイレベルといえるでしょう。
ビルドアップからハイテンポでパスをつなぎ、奪われたら即座にプレスがスタート。デ・カイペルとディエゴ・ゴメスがボックス脇に斬り込むサイドアタックと、パスカル・グロスとアヤリが前線を動かすダイレクトアタックは、一気にゴール前を混乱させます。クリーンシート4回もリーグTOP。できる限り前で奪おうとするアグレッシブな戦術が、全員に浸透しているからです。
ここまでのMVPは、満場一致でパスカル・グロスでしょう。ドルトムントで1年半を過ごした出戻りのベテランMFは6試合3ゴールで、4アシストはランキングのTOPです。チャンスクリエイト18回と、走行距離72.5kmも1位。35歳とは思えない素晴らしいパフォーマンスを続けています。前線でゴールを重ねているデ・カイペル、コストゥラス、ヤルクエも有力候補です。
ウェルベックとバレバを失い、三笘薫とヤンクバ・ミンテが長期離脱中とは思えない怒涛のアタックは、アーセナルやヴィラを叩きのめすほどの破壊力があります。ビッグ6に強いのも、ブライトンの特徴のひとつです。ヒュルツェラー監督の1年めだった2024-25シーズンは、本拠地アメックススタジアムで5勝1分。ドローに持ち込んだのはアーセナルだけでした。
昨シーズンはマン・ユナイテッドとアーセナルにダブルを許したものの、2シーズン連続でマン・シティ、リヴァプール、チェルシーを撃破。優勝候補と互角に渡り合えるのに、2シーズン連続で8位だったのは、下位との対戦で取りこぼしが多いからです。2024-25シーズンは、降格したサウサンプトン、イプスウィッチ、レスターとの6試合でドローが4つでした。
2025-26シーズンは、残留争いのウェストハムとトッテナムがホームもアウェイもドロー。最下位のウルヴスも、モリニューで1-1でした。今シーズンの課題のひとつは、「ローブロックのチームをいかに崩すか」。クリスタル・パレス、リヴァプール、マン・シティと戦う10月は、サウスロンドンのクラブとのホームゲームが要注意です。
オフシーズンになるたびに主力を引き抜かれても、スカッドのレベルが落ちないのは、「安く買って高く売る」が最もうまいクラブだからでしょう。夏に獲得した19歳のCBヴシュコヴィッチと、21歳のMFチュマ・アンドレスは大当たり。コストゥラス、ヤルクエ、アヤリ、ディエゴ・ゴメス、ヒンシェルウッドといったU-23の逸材は、近い将来にビッグクラブに向かうはずです。
若手の引き抜きといえば、最大のリスクは33歳のヒュルツェラー監督でしょう。2029年までの3年契約を新たに締結したのは、ご本人が断れないオファーがあった際に、キャッシュを残したかったからではないかと思われます。今シーズンが終わると、魔の手が忍び寄るのではないでしょうか。優勝予想で大本命とされているカンファレンスリーグを制したら…。
2022-2023シーズンにトロフィーを獲得したウェストハム、2024-25シーズンのチェルシー、昨季のクリスタル・パレスは、すべて1年以内に優勝監督を手離しています。「グレアム・ポッターとデ・ゼルビはロンドンで苦しんだ」と脅しましょうか。選手層が厚くなった今季は、クラブ史上初のTOP4と欧州初戴冠のチャンスですが、経営ボードにとっては痛しかゆしかもしれません。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!




コメントを残す