泥沼のプレミアリーグ8連敗…アラン・パーデュー監督を解任したWBA、遅すぎた決断!
41歳という若さで指揮官に就任したウェストハムでは勝率36.4%、2011-12シーズンにプレミアリーグ5位に食い込んだニューカッスルでは37.2%、FAカップで決勝に進出したクリスタル・パレスで34.3%。チャンピオンシップに降格させてしまったチャールトンでも26.3%は勝っていたアラン・パーデューは、なぜ勝率5.5%という散々な戦績に終わったのでしょうか。WBAの破綻は、前シーズンの終盤戦から既に始まっていました。2016-17シーズンに30節まで12勝8分10敗と健闘し、8位につけていたチームは、最後の8試合を1分7敗という不振にあえぎ、結局10位フィニッシュ。ニョム、ジョニー・エヴァンス、マコーリー、ドーソンの最終ラインでほとんどの試合を戦ったレギュラー固定のチームは、ピューリス流の走るサッカーに悲鳴を挙げていたのかもしれません。
2017-18シーズンは連勝スタートだったものの、3節のストーク戦に引き分けると、まったく勝てなくなりました。最大のネックはアタッカーで、前年は得点源だったシャドリ、モリソン、マット・フィリップスが負傷やスランプで沈黙。アラン・パーデュー監督に期待されたのは攻撃陣の活性化でしたが、ハードマネジメントは選手たちのパフォーマンスを上げられず、守備の脆さが目立つようになっただけでした。最後の連敗が始まった後、バルセロナで行ったトレーニングキャンプでタクシー盗難事件が発生。ギャレス・バリー、ジョニー・エヴァンス、リヴァモア、マイヒルといったベテラン選手が夜中に街に繰り出してトラブルを起こしているようでは、いい合宿とはいえなかったでしょう。揺れるチームにとどめを刺すように、クリス・ブラントが戦術批判をしたと報じられ、泥沼の連敗でプレミアリーグ17位との差は10ポイントに広がってしまいました。
残留をめざすなら、クラブの決断は遅かったといわざるをえません。パーデュー監督の辞任と同時にジョン・カーヴァーコーチもクラブを離れると伝えられており、当面はアシスタントコーチのダレン・ムーア氏が指揮を執ることになります。ギブス、ジョニー・エヴァンス、リヴァモア、マット・フィリップス、シャドリ、ロブソン=カヌ、ジェイ・ロドリゲス、サロモン・ロンドンと実力者揃いのクラブは、ひとたび下に落ちれば大量離脱を避けられず、21歳~26歳がひとりもいないという弱点をさらけ出してリーグ1(3部相当)まで一気に落ちていくのではないでしょうか。ストークともども、プレミアリーグを盛り上げてくれた曲者たちの凋落はとにかく残念です。
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更新ご苦労様です。
昨シーズンのサンダーランド然り、WBAもまたチーム内のゴタゴタを引きずりながらの降格は残念ですし、浮上にきっかけをつかめないまま凋落してしまうのではないかと心配ですね、、、。