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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

モイーズ退任、アラダイス解任!? エヴァートンの新監督はマルコ・シルヴァが濃厚と現地報道!

ミッションはあくまでも「止血」であり、クラブの未来創造ではなかったということなのか。あるいは、今季プレミアリーグにおけるチームのパフォーマンスがもの足りなかったのか。ウェストハムのデヴィッド・モイーズ監督は「Leaves(去る)」、エヴァートンのサム・アラダイス監督は「Sacked(解任)」と表現されています。今季プレミアリーグで8勝9分10敗という戦績を残したモイーズ監督については、ハマーズの共同オーナーのデヴィッド・サリヴァン氏が「シーズンが終わるまでの6ヵ月にフォーカスするのが双方の希望だった」と、就任時の握りを公開。「クラブをプレミアリーグ残留に導いたデヴィッド・モイーズとスタッフに、心から感謝している。彼らの功績をリスペクトしているが、このたびはそれぞれの方向に進むというジャッジとなった。今後の活躍を祈っている」という短いメッセージで、契約延長には至らなかったことを発表しています。

一方のモイーズ監督は、自画自賛モード。「われわれは、チームの改善にトライしてきた。他の誰かが6カ月でこれほどの大きな違いを作れるかはわからない。ペップ・グアルディオラでさえ、チームを理解するにはもう少し時間がかかるだろうね」とは、さすがジーニアス…いえ、失礼しました。ビリッチ監督の下でプレミアリーグ18位に沈んでいたチームを、13位に引き上げたのはお手柄です。11年もの長きに渡ってエヴァートンを率いて、プレミアリーグ5位を3回実現した指揮官にとっては、ウェストハムはうってつけのサイズ。3年ぐらい腰を据えて強化に取り組めば、ヨーロッパリーグ出場権には手が届いたのではないかと思われます。もうしばらく見たかったという思いは残りますが、マンチェスター・ユナイテッド、レアル・ソシエダ、サンダーランドと3つ続けて失敗していた指揮官は、自信を取り戻すことができたのではないでしょうか。新天地での活躍に期待したいと思います。

9節までで2勝2分5敗で、プレミアリーグ18位だったとはいえ、4敗がTOP6だったロナルド・クーマンの解任は厳しいジャッジでした。11月末に就任したサム・アラダイスは、プレミアリーグ24試合9勝7分8敗で8位フィニッシュと、戦績はまずまずです。今回の解任の理由は、守備を整備して負けないチームをめざしたベテラン監督のクラシックなスタイルにあるのではないでしょうか。「BBC」によると、24試合27ゴールはプレミアリーグ11位、シュート数213は最下位。パス成功率72.9%は16位と、攻撃に関する数字は軒並み低い水準に留まっています。プレミアリーグ残留が目標なら悪くないのかもしれませんが、TOP6の一角崩しという野望を抱くクラブなら、この数字には満足できないでしょう。

サポーターの支持を得られなかった指揮官は、8位という結果だけを残して、エヴァートンを去ることになりました。「スカイスポーツ」は、クーマン解任後にワトフォードから強奪しようとしたマルコ・シウヴァ監督を、あらためて招聘する見通しと伝えています。戦況に応じてボールを奪う位置を変えるなど、多彩な戦術を駆使する指揮官をゲットできれば、エヴァートンは再びTOP6の脅威となるのではないでしょうか。アラダイスが活用しきれなかったシグルズソンやクラーセンを蘇生させ、ウォルコット、ボラシェ、カルヴァート=ルーウィン、ジェンク・トスンの速攻を効果的にサポートするチームに生まれ変われば、プレミアリーグはさらに盛り上がるのではないかと思います。ハマーズ、トフィーズ、もちろんガナーズも、新監督選びに注目です。

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“モイーズ退任、アラダイス解任!? エヴァートンの新監督はマルコ・シルヴァが濃厚と現地報道!” への1件のコメント

  1. タムコップ より:

    makotoさん、今季も数々の傑作ブログお疲れ様でした!
    戦績に一喜一憂することなく、様々な視点から満遍なくプレミアを語っていただき、いち読者として本当に楽しませてもらいました。
    これからも横からちょこちょこコメントさせてもらいますが、どうぞ宜しくお願い致します!

    さてさて、モイーズの挑戦的な姿勢からの退任はともかく、トフィーズの監督人事は早急にまとめなければなりませんね。
    そもそもアラダイスとの契約にはまるで一貫性の無いというネガティブな面での疑問を持ってたので(攻撃のパズルを巧みに操る絵が一切見えないというその一点のみ!)、来季は打高投低ならぬ、「攻高守低‼︎!」…までとは言いませんが、要所にタレントを有しているチームのガッツ溢れるチーム作りが出来るリクルートをお願いしたいですね!
    今季ベニテスが見せたニューカッスルを躍進は間違いなくリーグの活性化にも繋がりました。
    同時にトフィーズが強いとこれまた一癖も二癖もある厄介な中堅チームの復活です。
    若くて攻撃的な姿勢を持つ指揮官がいれば面白そうですが…。
    個人的には、サポートするレッズのお隣さんにナーゲルスマンのような長期的にチーム作りが出来る監督が就任してくれれば倒し甲斐も上がるので見たいものですが(さすがに可能性は無いでしょうけど)、少しだけヤキモキしながら、監督も含め、毎回天地がひっくり返るような移籍劇が飛び交うWカップイヤーのオフシーズンを追っていこうと思います!

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