イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

アーノルド抜擢、ウィルシャー落選!ロシアに赴くイングランド代表の23人をチェック!

プレミアリーグにおけるパフォーマンス重視の人選です。FIFAワールドカップロシア大会のイングランド代表が発表されましたが、ガレス・サウスゲート監督は、ジャック・ウィルシャー、ジョー・ハート、ダニエル・スタリッジ、テオ・ウォルコット、ジャーメイン・デフォーなど代表実績が豊富なプレーヤーを選外としました。23人は、全員がプレミアリーグ所属選手。アレックス・オックスレイド=チェンバレンとジョー・ゴメスのレッズコンビは負傷によって無念のリタイアとなり、ロス・バークリーとナサニエル・クラインは間に合いませんでした。最近常連となっていたジェイク・リヴァモアは、ヒートン、ララナ、ルイス・クック、タルコフスキーとともに予備メンバー登録となっています。

最大のサプライズは、イングランド代表のゴールマウスに長年君臨していたジョー・ハートの落選です。正GKピックフォード、2番手バトランドは既定路線でしたが、第3GKにはベテランの経験を重視するのではないかと予想されていました。このところ、ずっと選ばれていたセインツのライアン・バートランドも、ダニー・ローズ、アシュリー・ヤング、ファビアン・デルフに押し出される格好となりました。SBの人選は、おそらく戦術的な理由によるものでしょう。カイル・ウォーカーをCBに組み込んだ3バックで戦う際に、WBとしても機能する選手を優先したのだと思われます。アンカーにエリック・ダイアーとヘンダーソン、インサイドMFが今季プレミアリーグ24試合2ゴールのロフタス=チークとリンガード、デル・アリしかいないチームだけに、デルフの出番は思いのほか多いかもしれません。

【FIFAワールドカップロシア大会 イングランド代表チームメンバー】
■GK
ジャック・バトランド(ストーク)、ジョーダン・ピックフォード(エヴァートン)、ニック・ポープ(バーンリー)
■DF
ジョン・ストーンズ、カイル・ウォーカー(マンチェスター・シティ)、ダニー・ローズ、キーラン・トリッピアー(トッテナム)アシュリー・ヤング、フィル・ジョーンズ(マンチェスター・ユナイテッド)、ガリー・ケイヒル(チェルシー)、トレント・アレクサンダー=アーノルド(リヴァプール)、ハリー・マグワイア(レスター)
■MF
デル・アリ、エリック・ダイアー(トッテナム)、ラヒム・スターリング、ファビアン・デルフ(マンチェスター・シティ)、ジェシー・リンガード(マンチェスター・ユナイテッド)、ジョーダン・ヘンダーソン(リヴァプール)、ルベン・ロフタス=チーク(チェルシー)
■FW
ハリー・ケイン(トッテナム)、マーカス・ラシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド)、ジェイミー・ヴァーディ(レスター)、ダニー・ウェルベック(アーセナル)

クラブ別に見ると、トッテナムから5人、プレミアリーグ最強王者のマンチェスター・シティと2位のマンチェスター・ユナイテッドから4人、リヴァプール、チェルシー、レスターが2人となっています。19歳SBアーノルドの抜擢が驚きをもって報じられているようですが、左に比べて層が薄いポジションに、CLでいい経験を積んだ若いタレントをもってくるという発想には納得感があります。懸念は、中盤の薄さでしょう。ウィルシャーを推す声を翻訳すると、「デル・アリに何かあれば中盤に創造性がなくなるが、大丈夫なのか?」となるのではないでしょうか。今季プレミアリーグにおけるプレイを見れば、中盤のスピードを落としてしまいがちなアーセナルの10番を外すというジャッジには異論はありませんが、トップの後ろで攻撃に変化をもたらす選手が少ないのは気になるところではあります。

ベストメンバーを選ぶとすれば、ピックフォード、カイル・ウォーカー、ジョン・ストーンズ、フィル・ジョーンズ、トリッピアー、デルフ、ヘンダーソン、デル・アリ、リンガード、スターリング、ハリー・ケインの3-1-4-2でしょうか。前からのプレスと手数をかけない攻撃が冴える今回のチームは、4強までなら期待していいのではないかと思います。プレミアリーグ30発のエース、ハリー・ケインと18発のスターリングは、国内で発揮したパフォーマンスをロシアでも披露できるのか。チュニジア、パナマと戦った後、ベルギーとの「プレミアリーグオールスター戦」を迎えるサウスゲート監督のチームに注目してまいります。

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“アーノルド抜擢、ウィルシャー落選!ロシアに赴くイングランド代表の23人をチェック!” への4件のフィードバック

  1. ペップの街 より:

    プレミアリーグ勢で固めたイングランド代表前線のタレントは申し分なし。でも、ご指摘の通り中盤がちょっと心配です。リーグで際立った活躍を見せたデ・ブライネもマティッチもカンテもいないのだから。プレミアリーグも国際化というか、ウィンブルドン現象が起きているのでしょうね。デリアリがブレイクしてくれればと期待してます。

  2. にわかスパーズファン より:

    更新お疲れ様です。
    個人的には左サイドバックはローズの方がと思ってしまいます。トリッピアの左はクラブではイマイチなのと、またウォーカーローズのコンビが見たいですね。

  3. レヴィ会長 より:

    ツイッター界隈で軽く馬鹿にされてるイングランド代表ですが、今回は意外と面白いメンバーなんじゃないでしょうか
    個人的には2010、2014よりは期待出来るメンバーだと思ってます
    今回ベスト8まで行って、本命のカタールでの優勝がFAの考えてる曲線ですかね?

  4. プレミアリーグ大好き! より:

    ウォーカーを含めてスパーズ関連の選手が多いのはポチェッティーノ様々ですね
    自国の代表の騒動の薄汚さに辟易としていたのでこのメンバーは楽しみです。
    エリクセンのいないスパーズをやっても創造性は出てこないという不安はありますが・・・

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