マルコ・シウヴァはエヴァートン、ランパードはダービー・カウンティの監督に就任決定!
2017年1月、3勝4分13敗でプレミアリーグ最下位に沈んでいたハル・シティの指揮官に就任したマルコ・シウヴァは、主力のスノドグラスとリヴァモアをライバルクラブに持っていかれる苦しい布陣ながら、6勝3分9敗と大健闘。ハル・シティは1歩及ばず、プレミアリーグ18位で降格となるも、マネージャーの評価は高く、2017-18シーズンはワトフォードで指揮を執ることになりました。序盤戦を6勝3分4敗と好調に滑り出しながら、クーマンを解任したエヴァートンからラブコールが届くようになると、混乱したチームは失速して1勝2分8敗。マルコ・シウヴァは不振の責任を取らされ、1月にクラブを去ることになりました。
2016-17シーズンは7位でEL出場権を獲得したエヴァートンですが、3勝3分7敗という厳しいスタートとなった昨季は、バーンリーに追いつけず8位フィニッシュ。10月末にクーマン監督を解任し、サム・アラダイスで巻き返しを図ったものの、思うように勝ち点を伸ばせませんでした。ルーニー、シグルズソン、ボラシェ、ジェンク・トスン、カルヴァート=ルーウィン、ウォルコットと前線にタレントを揃えながら、守備的な戦い方を選んだ元イングランド代表監督は、23試合27ゴールという得点力の低さがネックとなり、経営陣の評価を得られず。11月にマルコ・シウヴァ引き抜きを画策していたクラブは、シーズンが終わるとアラダイスを解任し、ようやく意中の監督の招聘に成功しました。
ウェイン・ルーニーはワシントンに旅立つことになりそうですが、伸びしろのある若手を数多く抱えるエヴァートンは、高齢化が進んだ最終ラインをリニューアルできればおもしろいチームになりそうです。コレクティヴなフットボールでワトフォードのサポーターを湧かせた40歳の指揮官には、攻めのタレントを活性化していただき、CL出場権争いに食い込んでいただければと思います。
新監督といえば、ダービー・カウンティで指導者としての第1歩を踏み出すことになったフランク・ランパードも忘れてはいけません。チャンピオンシップ6位でプレーオフに進出したクラブは、フラムに2試合トータル2-1で競り負け、10年ぶりのプレミアリーグ復帰はならず。39歳の指揮官のミッションは明確です。「ダービーのように歴史と伝統があるクラブを、マネジメントしたいと思い続けてきた。指揮官として最初の仕事になるが、最高の監督たちと戦ってきた経験を活かして、自信を持って取り組んでいきたい」。
イングランド代表でコンビを組んだスティーブン・ジェラードも、グラスゴー・レンジャーズでの監督デビューが決まっており、どちらがよりいい結果を出せるかと話題になっています。プレミアリーグから降格したWBA、ストーク、スウォンジーを迎え撃つ若きマネージャーの奮闘にも注目していきたいと思います。
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