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3人合わせてもリヴァプールのファビーニョ以下!? アーセナルの格安スピード補強に注目!

ステファン・リヒトシュタイナー、ソクラティス・パパスタソプーロス、ルーカス・トレイラ。プレミアリーグ6位からの巻き返しを図るアーセナルは、リヴァプールに負けじとターゲットのスピード獲得を目論んでいるようです。両者の最大の違いは、予算規模。先日、レッズのファビーニョ獲得が3900万ポンドと報じられましたが、アーセナルは冒頭の3人を足しても3800万ポンド(約55億円)です。ヴェンゲル監督退任という大きな節目に、5000万ポンドしか予算を確保できなかったといわれているクラブは、狙った選手を取り逃がすわけにはいきません。

ユヴェントスのスイス代表DFリヒトシュタイナーは、クラブとの契約を延長せずに退団すると明言していました。移籍金ゼロで獲得できる34歳の右SBは、エクトル・ベジェリンのバックアッパーという立ち位置でしょう。3シーズン過ごしたラツィオでセリエA100試合、7シーズンのユーヴェで200試合に出場しており、SBもWBもこなすクレバーなプレーヤー。「新しいチャレンジとモチベーションが必要だ。自分の将来はイタリア以外にある。どことはいえないけどね」と語ったリヒトシュタイナーは、本命視されていたドルトムントとは交渉していないといっています。キャリア最後の戦いの場は、プレミアリーグになるのでしょうか。イタリアメディア「トゥットメルカートウェブ」は、ワールドカップロシア大会の前に決まる可能性ありと報じています。

1月にオーバメヤンとムヒタリアンを引っ張ってきた元ドルトムントのスカウト部長、スヴェン・ミスリンタートの古巣コネクション3発めは、1600万ポンド(約23億2000万円)以内で獲れそうなCBのようです。「BBC」「イブニング・スタンダード」など複数のイギリスメディアが、パパスタソプーロスが近日中にアーセナル入団を決めると伝えています。ガナーズが昨年から追いかけている29歳のハードマーカーは、ブレーメンの2年とドルトムントの5年でブンデスリーガ189試合9ゴール。プレイを見ると、年末まで戻ってこないコシールニーの穴を埋める存在というよりは、メルテザッカーの後釜といったほうがしっくりきますが、しばしば裏を取られていた「Big Fucking German」よりカバーリングに長けており、快足アタッカーが多いプレミアリーグでもスピード負けしないのではないかと思われます。ひと足先に入団した同郷のマヴロパノスにとって、いいお手本となるのではないでしょうか。

3人のなかで最も高額なのは、サンプドリアのセントラルMFルーカス・トレイラですが、「デイリー・ミラー」が伝えている22歳のウルグアイ代表のバイアウト条項は、2200万ポンド(約31億9000万円)とお手頃価格です。2015‐16シーズンにペスカラでセリエA26試合3ゴールと頭角を現したMFは、サンプドリアでも初年度からレギュラーに定着し、昨季セリエAでは37試合4ゴールとチームの中心として活躍しました。守備力と正確なパスに定評がある小柄なMFは、攻め上がりが魅力のラムジーの相棒、あるいは3センターのアンカーをまかせられるでしょう。ファビーニョを押さえたリヴァプールとの競合は回避。エヴァートンがライバルなら負けないと思われますが、CL出場権を持つクラブが強引に獲りに来る前に話をまとめたいところです。

アーセナルの格安補強は、思惑通りにうまくいくでしょうか。3人確保すると、残額は1200万ポンド。それ以上お金をかけたければ、それなりの売り値でさばける選手を放出しなければなりません。「Arsenal are hoping to follow Liverpool’s example and get their transfer business done early(アーセナルは、リヴァプールの事例に倣って早期に移籍話をまとめようとしている/デイリー・ミラー)」。今週末に動きがあるかどうかが、最初の注目ポイントです。(ルーカス・トレイラ 写真著作者/Enzo Retamosa)

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“3人合わせてもリヴァプールのファビーニョ以下!? アーセナルの格安スピード補強に注目!” への3件のフィードバック

  1. あかたちゃん より:

    アーセナルにはいい加減、守備的なDMFを補強して欲しいと思っているのですが、エメリはどう考えているのか気になります。
    まぁもちろんCBが最優先なのはわかりますが、なんだかんだソングの穴はまだ埋まってないように思えて仕方ありません。
    後、GKも早く決めて欲しいです。

  2. 新参 より:

    ソクラテスとリヒトシュタイナーは決まりそうですね。ルーカス・トレイラはいい選手ですが、求めているタイプではないですね。エメリの元教え子のエンゾンジのようなフィジカルのあるアンカーがほしいところです。あと、GK。バトランドやホルンのような、降格クラブにいる優秀な選手を早期に射止めたいですね。

  3. プレミアリーグ大好き! より:

    リヒトは凄くいい補強だと思います。補強予算が限られている中、RBのバックアップとしてはこれ以上ないチョイスでしょう。この年齢でプレミア初挑戦というところは少し気になりますが、彼の持つ勝者のメンタリティをベジェリンやほかの選手にも伝えて欲しいところです。
    パパスタソプロスは値段を考えれば悪くないんじゃないでしょうか。本音を言えばもう少し若い選手が欲しいところですが笑
    この2人を確保できたなら後はアンカーの獲得に全力を注いでほしいです。GKはその次で余裕があったら、かなと。

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