素晴らしいショーに勝る舌戦なし!クロップ&サッリの心温まるエピソード。
温厚かつまっすぐなペップは、「そうだね。格は買えないね」と正面から受けつつ、「敬意を欠いたことをする意図はなかった。昨シーズンに起こったことを記録しただけ」と律儀に釈明しました。ピッチの上ではあれだけ攻め倒す指揮官ですが、プレスの前ではモウリーニョさんとの立ち位置は逆転。「自分たちとファンのためにやっただけだ」という守備的なコメントは、それこそ「パーク・ザ・バス」です。
一方、クロップ監督はやんわり受け流す方針のようで、「私の人生における最大の目標のひとつは、ジョゼを笑顔にすること。あまり見ないからね」と、こちらも鋭いカウンターは封印しました。3年前には、「ジャーナリストやレフェリー以外には、いい人」と評していたクロップ監督ですが、最近はそうでもなくなってきたようです。モウリーニョ監督にしてみれば、チャンピオンズリーグでファイナルに進出したチームが脅威になりつつあるということなのでしょう。
とまあ、プレスルームをステージにしたプレミアリーグ名物トークバトルは、なかなかエキサイティング。エメリ監督やサッリ監督にもご登場願いたいのですが、チェルシーに来た元銀行員の指揮官については、クロップ監督との心温まるエピソードが好きです。2018年9月29日、プレミアリーグ第7節、チェルシーVSリヴァプール。カラバオカップからの連戦となった天王山の一戦は、アザールの1発でホームチームが先制し、80分まで1-0のままスコアが動く気配はありませんでした。ここからは、サッリ監督自身に語っていただきましょう。
「素晴らしいショーを見ると、終了間際に失点しても後悔を忘れてしまうものだ。スタンフォード・ブリッジのリヴァプール戦は、そんな特別なショーだった。タイムアップの10分前…ユルゲン・クロップがこちらを見た。その意味が理解できなかった。まだ試合中だが…私は彼に尋ねた」
”なぜ、君は笑っているんだい?”
「彼はこう答えた。”あなたは楽しくないの?”。私は”とても楽しい”と返す。すると”私もそうだよ”。そのとき、彼は負けていたのに!結局スタリッジのゴールで追いつかれたけど、昔からの友人のように彼と抱き合ったのを覚えているよ。プレミアリーグでは、サッカーのすべてが味わえる。何もかも違うね」
わかります、わかります!今季プレミアリーグのベストマッチは決まりではないかと、フライングしてしまいそうになる名勝負でした。陳腐ですが、「ピッチでの激闘に勝るトークバトルはなし」とあらためて実感する次第であります。インターナショナルマッチウィーク明けには、サッリ&ジョゼの笑顔が見たいのですが、イメージ湧きませんね…。No more park the bus⁉
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更新ご苦労様です。
チェルシー戦は最高かつ納得できるゲームで、終了後の指揮官同士が笑顔でハグするシーンが全てを物語ってましたね。
心温まるエピソードありがとうございます。辞める辞めない 内紛だ ケガだ と言ったこの時期 殺伐とした話が多いので ホットしますね。一度気持ちをリセットしないと!マンUより上はこれから潰し合いでどうなるかわからないので楽しみですね
90分間ずっとドキドキワクワクした試合でした。
全てのサッカーファンに観て欲しい一戦です。
ただハイクオリティというだけじゃない、なかなか見れない素晴らしい試合でしたよね。
更に、こんなカッコいい裏話もあったとは。
憧れちゃいますね。
優れた指揮官同士、選手同士が全力でフェアに戦い合ったシンパシーが溢れていた感じがしました。
アーセナルもこれを目指して頑張れー!!