月間最優秀監督初受賞おめでとう、フランク・ランパード!MVPは3戦4発のヴァーディー!
開幕節でマンチェスター・ユナイテッドに4-0と惨敗した後は、アウェイ7連勝。11月23日にはエティハドでマンチェスター・シティとのシックスポインター、その直後にエスタディオ・デ・メスタージャでバレンシアと厳しい連戦が控えていますが、敵地で強いチームがゼロで帰ってくることはないだろうと、むしろ期待が高まります。
タミー・アブラハム、プリシッチ、ウィリアンの奮闘が印象的だった10月のプレミアリーグでは、メイソン・マウント、マルコス・アロンソ、カンテ、バチュアイと7人がゴールを記録しています。直近の好調を支えているのは、ジョルジーニョとコヴァチッチを中心とした前線に送るパスの精度の高さと、コースが空けば迷わずシュートを打つ姿勢が定着していることでしょう。
1試合あたりのシュート数16.5本は2強に迫る3位、オンターゲット6.8本はペップに次ぐ2位で、いずれもサッリボールを上回っています。アザールがスペインに去り、ロフタス=チーク、リュディガー、カンテ、ロス・バークリーと主力の負傷が減らないなかで、若手のモチベーションを高めながら攻め勝つ試合を増やせているのは指揮官のお手柄だと思います。
プリシッチが急激にフィット感を高め、バチュアイは好調をアピール。層の厚さと質の高さが両輪で向上している攻撃陣に対して、守備は未だ課題ありです。フィカヨ・トモリとクル・ズマの新CBコンビがよくなっているのは間違いありませんが、トモリは危険なパスをさらわれるシーンが目立ち、ズマはポジショニングミスを減らさなければなりません。カンテとリュディガーが戻ってくれば、後方の安定感は増すでしょうか。守備の貢献度が上がったジョルジーニョをサスペンデッドで欠く週末のクリスタル・パレス戦は、ランパード采配に注目すべき一戦です。
プレミアリーグ10月MVPは、3戦4発のジェイミー・ヴァーディー。0-9圧勝のサウサンプトン戦ではハットトリックを達成し、11戦10ゴールで得点王争いのTOPに立っています。2017-18シーズンには、ビッグ6と呼ばれる全チームからゴールを奪った(12戦11発!)上位キラーのストライカーは、今季は4試合ノーゴール。ビッグ6以外とのゲームを見ると、開幕節のウルヴス戦を除く全試合でゲットしています。ロジャース監督の就任によってポゼッション率がプレミアリーグ4位の55.5%となり、縦1本でヴァーディーという得意のロングカウンターが減ったのが、上位との試合で沈黙が増えた最大の理由でしょう。
それでもヴァーディーは、下位を圧倒する展開のなかで着実にゴールを重ねており、ボックスに走り込むスピードは全く衰えておりません。ビッグ6相手にキャリア通算34ゴールのエースは、直近2シーズンで4試合5ゴールとお得意様のアーセナル戦で、記録を伸ばすことができるでしょうか。文句なしのレコードを引っ提げて、月間表彰を受けた若き指揮官とベテランストライカーに、あらためて拍手を送りたいと思います。素晴らしい!
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更新ありがとうございます。
若いチームならではの勢いと脆さの諸刃の剣。試合が重なるにつけ、使い方に慣れてきたチームランパードはだいぶ逞しくなりました。とはいえ守備はどう改善できるでしょうか、、先日のシザースありのドリブル突破など愛すべきズマではありますが、おっしゃる通りのポジションミスで決定機を防げないのはだいぶ痛手です。カンテが戻ったら相方のファーストチョイスはジョルジーニョ?コバチッチ?もしくはカンテが控えるか。ロフタスチークはどうなるか?進化の可能性に期待大です。