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アーセナルとエヴァートンが交渉開始!? アンチェロッティのプレミアリーグ復帰はあるのか?

チャンピオンズリーグでグループステージ突破を決めた夜、ナポリのアンチェロッティ監督が解任されました。欧州ではノルマをクリアしたものの、セリエAでは5勝6分4敗で7位と停滞。直近7試合で5分2敗と勝てなくなった姿は、プレミアリーグで苦しんでいたウナイ・エメリ監督と酷似しており、現地のジャーナリストたちが「チームはアイデンティティを失った」「サッリ時代のハングリーさがない」と解任の可能性を匂わせている状況でした。

このニュースを受けて、イギリスメディアが一斉に名将のプレミアリーグ復帰を話題にしています。「エヴァートンが交渉を開始した」と書いたのは「スカイスポーツ」。これに対して「ミラー」は、10人の候補者のひとりとしてアンチェロッティもリストアップされていると報じています。

「スカイスポーツ」は、数日前に「ウナイ・エメリの次の就職先はエヴァートン」とぶち上げたばかりです。ガナーズを解任されたばかりのスペイン人監督は、トフィーズの幹部とロンドンで会談したといわれており、ご本人は前向きに検討しているとも伝えられています。「BBC」と「テレグラフ」は、上海上港を率いるヴィトール・ペレイラ監督を本命視。2011-12シーズンにポルトに招かれ、スーペルリーガ2連覇を達成した51歳の指揮官は、2015年1月から指揮を執ったオリンピアコスでもリーグ制覇を成し遂げ、昨シーズンは上海上港で中国スーパーリーグ優勝と実績は充分です。テレグラフは、「エヴァートンは3年契約を提示した」と報じていますが、高い年俸が保証されている中国を離れてプレミアリーグを選ぶメリットは大きいとはいえないでしょう。

エヴァートンのリストに名前がある人物として、バレンシア前指揮官のマルセリーノ・ガルシア・トラルさんや、ボーンマスで11年めのシーズンを過ごしているエディ・ハウ監督、2000年代にトフィーズを欧州で戦えるクラブに成長させたデヴィッド・モイーズが挙げられていますが、いずれも可能性は低いといわれています。アンチェロッティやエメリとこれから交渉を始めるといわれているクラブは、もうしばらくクラブOBのダンカン・ファーガソンに現場をまかせることになりそうです。

「ミラー」が挙げているガナーズの10人には、ミケル・アルテタ、パトリック・ヴィエラ、ロベルト・マルティネスなど、プレミアリーグになじみがある顔ぶれが揃っています。次期監督の選定に携わっているのは、フットボール部門の責任者であるラウル・サンレヒ、エドゥTD、マネージングディレクターのヴィナイ・ヴェンカテシャム、契約交渉担当のハスファーミー。彼らはすべての候補と面談し、情報を揃えてから適任を絞り込むという長期戦を想定しているようです。アンチェロッティが自由になったというニュースは、指揮官決定プロセスを一気に短縮する決め手になりえるでしょうか。2009-10シーズンのチェルシーで、プレミアリーグとFAカップのダブルを達成している指揮官は、「アッレグリはない」といわれている状況では実績No.1です。

アンチェロッティ監督が気になるのは、直近のパリ、レアル・マドリード、バイエルン、ナポリがいずれも2年以内の短命に終わっており、ドイツとイタリアでは2年めに選手たちと確執があったと報じられていることです。エヴァートンを強くするというミッションはおもしろいと思いますが、ガナーズとなると、「マンチェスター・ユナイテッドのファン・ハール」と同様にカップ戦だけ勝ったワンポイントで終わってしまう予感があります。ライバルの試行錯誤をトレースするようなチョイスではなく、若い監督を口説いて、腰を据えて再建に取り組んでもらうほうがいいのではないでしょうか。ノースロンドンもマージーサイドも、新監督関連のゴシップが乱れ飛ぶ日々が続きそうな雲行きです。

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“アーセナルとエヴァートンが交渉開始!? アンチェロッティのプレミアリーグ復帰はあるのか?” への1件のコメント

  1. エミリー より:

    どうなんでしょうか?アンチェロッティさん。
    なんか、個人的には、合わない気がします。

    サッカーマニアではない私からすると、押しも押されぬスター軍団を率いて強かった監督という印象があり、今のアーセナルのような、戦力の六角グラフがギザギザになるようなチームはどうなのか?という感じがしますね。

    チームに規律と、情熱を注入出来る人がいいなあ。
    それが一番の望みです。

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