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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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片や罰金、片やおとがめなし!ピッチ大好きモウリーニョ監督、プレミアリーグ&CLルール違反騒動の顛末

最近、突然ピッチに入るようになり、お騒がせのモウリーニョ監督。プレミアリーグ第30節、1-0で優勝争いから後退する敗戦を喫したアストン・ヴィラ戦では、追加タイムにラミレスが受けた2枚めのイエローカードと、交代で途中退場していたにも関わらず、ピッチ上のもみ合いに参加したアグボンラホルへの処遇をめぐってひと騒動。モウリーニョ監督はフォイ主審に話しかけようとピッチに入り、退席処分を受けています。次にピッチに入ったのは、その3週間後の4月8日、チャンピオンズリーグ準々決勝セカンドレグのパリ・サンジェルマン戦。土壇場でデンバ・バが勝ち抜けを決めるゴールを挙げた直後、コーナーフラッグ付近で重なり合って歓喜に沸いている選手たちに駆け寄ったモウリーニョ監督は、またもやピッチに入り、あろうことかF.トーレスとデンバ・バに逃げ切るための指示を出しています。

普通に考えたら、チャンピオンズリーグの「指定されたエリア以外での指示出し」のほうが、プレミアリーグでの「プレイが中断している状況で、主審に対話を要求」よりも罪は重そうですよね。ピッチに入ったのは両方ともルール違反だとして、後者はプラスアルファのルール違反はほぼ、ありませんから。ひとつだけ違ったのは、プレミアリーグではフォイ主審からレッドカードをもらい、チャンピオンズリーグでは試合中のペナルティはなかった、ということ。これがその後の裁定に大きく影響したのでしょうね。

FAが、アストン・ヴィラ戦でのモウリーニョ監督の行為に、8000ポンド(約137万円)という結構な額の罰金を科したのに対し、UEFAのジャッジは「おとがめなし。完全無罪」です。おお、そうですか。厳重注意のような処し方も含め、何らかのアクションはあると思ってたのですが、完全スルーですか。びっくりしました。

UEFAが基本ルールを定め、その運用は各国リーグに委ねるという今の欧州サッカー界の仕組みは理解しているので、ジャッジの基準が違うことに目くじらを立てるつもりはないのですが、「ゴールシーンに監督が出張っていって指示出しするのがOK」という前例ができたら、流行りませんかね、このやり口。私が監督だったら、「同点ゴールや勝ち越しゴールのときは、ベンチに近いところでパフォーマンスしてね。守備の確認したいから」などと選手に伝えたくなります。まあ、流行ったら流行ったで次回以降はお咎めがあるのだと思われますが、相変わらずのUEFAの場当たり的な対応に、モヤモヤした次第であります。ルール違反に対して、これほどざっくりした対応をしているとなると、ついついツッコミたくなります。大丈夫ですか?FFPのチェック。

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