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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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CL惨敗で退団決意!? メッシがマン・シティ入団って…いつものアレですよね?

Man City in pole position for Lionel Messi transfer if he heads for Barcelona exit(彼がバルセロナを出ていこうとする場合、マンチェスター・シティはリオネル・メッシ争奪戦のポールポジションにいる)」。刺激的な見出しで煽っているのは「ミラー」です。プレミアリーグのトロフィー奪還とビッグイヤー制覇をめざすペップ・グアルディオラとチキ・ペギリスタインは、メッシにバルサを去る気があるなら、いくらかかっても引き入れようとしているとのこと。バイエルンに8-2で惨敗したCL準々決勝のゲームで、4-1とされたハーフタイムに既に失望していた10番は、ロッカールームで微動だにしない姿を世界中に配信されました。ドイツ王者との間にあるとてつもないギャップを目の当たりにし、今度こそ、バルサに別れを告げようと真剣に考え始めているともいわれています。

「もう何も勝てないのに、バルサに残りたいのか」「欧州の他クラブとの状況を比べても、残りの時間をそのシャツで過ごすのか」「座して待つ時間があるというのか」「この先2年は、今まで通りに影響力を発揮できるだろう。ビッグタイトルをめざせなくても、そうしたいのか」

バイエルンのゴールラッシュを見て、「BTスポーツ」のスタジオでメッシに問いかけたリオ・ファーディナンドは、「メッシに頼りすぎ。彼以外に何もない。経営ボードが投資してこなかった結果だ」と、スペインの名門を批判しています。ピケ、ビダル、スアレス、メッシが既に33歳、ラキティッチとブスケツは32歳、ジョルディ・アルバ31歳、グリーズマンも来年は30代に突入。黄金時代を支えてきたベテランたちが下り坂に差し掛かる一方で、次世代を担う存在と呼べるのは、フレンキー・デ・ヨング、リキ・プッチ、アンス・ファティぐらいです。

抜本的な作り直しが必要なクラブに残るのか、悲願のトロフィーが像を結び始めたクラブで新たな人生を歩むのか。未だ世界最高と称されるプレーメイカーのプレミアリーグ参入に、さほど高いハードルはないという見方も存在するようです。フリーで移籍できるという条項は5月に切れ、6億3500万ポンド(約885億円)という巨額の契約解除金が発生しますが、「ミラー」のサイモン・マロック記者は「資金繰りが厳しいバルサが、大幅な値下げに応じる可能性が高い」と主張しています。

あれだけの選手がプレミアリーグに降臨したら、盛り上がるのは間違いありませんが、今のマンチェスターシティは、メッシ効果よりも副作用が気になります。右のウイングに配されるであろう10番が自由に動きまわれば、インサイドMFとSBの守備の負担は格段に上がるでしょう。出番が減ってしまいそうなマフレズ、ベルナルド・シウヴァ、フェラン・トーレス、フィル・フォーデンは、モチベーションをキープできるでしょうか。デブライネとの共存は、掛け算か、足し算か、割り算か。オファーがあったわけでもないのに、あれこれと気を揉む必要などないとわかっていながらも、妄想が止まらなくなるのであります。いや、何せ「メッシがプレミアリーグ」ですから。(リオネル・メッシ 写真著作者/Кирилл Венедиктов)


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