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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

デブライネは大丈夫⁉負傷者続出&課題山積のペップは、好調アルテタに勝てるのか?

8月開催のチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグは、想像以上に選手たちを消耗させたのでしょうか。プレミアリーグ2020-21シーズンの序盤戦のトピックスは、マンチェスター勢の出遅れです。1週遅く開幕を迎えたマンチェスター・ユナイテッドは、クリスタル・パレスに3-1で完敗した後、ブライトン戦はタイムアップ後のVARでPKゲットとドロー同然の2-3辛勝。4節のスパーズ戦は、2分という早い時間に先制点したにも関わらず、その後の5分であっさり逆転され、1-6という衝撃的な惨敗を喫しました。

ペップ・グアルディオラ率いるマンチェスター・シティも、苦しい立ち上がりとなりました。昨季プレミアリーグでダブルを許したウルヴスにを1-3で退ける好スタートだったのですが、3節のレスター戦はPKを3つも献上して2-5大敗。続くリーズ戦のドローは、見た目以上に深刻な勝ち点ロストでした。マルセロ・ビエルサのチームに走り負け、オンターゲット7対2、ポゼッション53対47、パス本数429対389と主要スタッツが軒並み下回る信じられない低調ぶりでした。

アグエロ、カブリエウ・ジェズス、ジンチェンコが負傷し、ギュンドアンはコロナウイルスに感染。スターリングはハムストリングを痛め、ベルギー代表に召集されたデブライネはイングランドと戦ったネーションズリーグで足に違和感を覚えてリタイアしています。週末のプレミアリーグには全員間に合う見通しといわれていますが、何人かは先発から外れるのではないかと思われます。

エティハドで開催される5節の相手はアーセナル。リヴァプールとのPK戦を制し、コミュニティシールドのトロフィーをゲットしたアルテタ監督のチームは、プレミアリーグ3勝1敗、公式戦6勝1敗と好調です。2年前は最強だったペップと選手たちは、内情を知る元アシスタントコーチが率いる難敵を下すことができるでしょうか。現在のマンチェスター・シティは、今までにはなかったウィークポイントをいくつか抱えています。

主力の負傷続出に加えて、ダヴィド・シルヴァが抜けた穴、ニューフェイスが多い最終ラインの完成度、エデルソンのバックアッパーのクオリティ、最近になって増えたペップ采配の空回り。とりわけ気になるのは、ダヴィド・シルヴァがいなくなった中盤です。所属した10シーズンで、1試合平均60.8本のパスを通していたプレーメイカーに対して、後釜として3試合に先発したフィル・フォーデンの今季の数字は33.3本。アシスト、ビッグチャンスクリエイト、スルーパスは未だゼロです。2018-19シーズンは素晴らしかったベルナルド・シウヴァは、昨季は効果的なパスが減っており、負傷明けの現在はトップフォームに戻っておりません。

ナタン・アケとルベン・ディアスが加わった最終ラインも、落ち着くまでに数試合を要するでしょう。速いグラウンダーをワンタッチで決めてくれるアグエロを欠くと、強引なドリブル突破やミドルシュートに頼りがちになります。オリンピック・リヨンと戦った8月のCLで3バックという奇策を非難されたペップは、レスター戦でもフェルナンジーニョをデラップという交代策が完全に裏目に出ました。コンディションが微妙な選手が多いアーセナル戦で用兵を誤れば、オーバメヤンやウィリアンを止められずに失点を重ねてしまうのではないかと思います。

いずれは強いマン・シティが戻ってくるはずですが、8節からはリヴァプール、トッテナムと強敵との連戦が控えており、序盤で勝ち点を落とし続けると追い上げが厳しくなります。ペップ・グアルディオラは、苦境を乗り切ることができるでしょうか。3バックで速攻狙いに徹してくるであろうガナーズとのゲームは、中盤の構成に注目したいと思います。


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