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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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マンチェスター・シティに最初の試練!負傷者続出のSB不足で、戦い方は変わる?変える?

プレミアリーグのクラブを愛するサポーターのみなさまにとって、インターナショナルマッチウィークは、胸騒ぎの2週間。「ウチの子は元気でやってるだろうか。ケガなどしませんように…」と、保育所に子どもを預けた母親のような心境なのではないでしょうか。昨季は、アーセナルのエジルとリヴァプールのスタリッジが代表招集期間中に負傷が発覚し、両クラブは厳しい戦いを強いられることになりました。今シーズン、これからやりくりに追われそうなのは、ペジェグリーニ監督のマンチェスター・シティです。

イングランド代表のファビアン・デルフは、8日に行われたスイス戦の開始わずか9秒で太ももの裏を押さえ、ロス・バークリーに交代となりました。7月末にハムストリングを痛め、戻ってきたばかりの選手に短いスパンでの2試合は酷だったのかもしれません。その1日前には、セルビアとフレンドリーマッチを行ったフランス代表で、バカリ・サニャが負傷。前半途中から足を引きずりはじめ、ハーフタイムを終えると彼の姿はピッチから消えていました。

サニャの状況については続報を確認できておりませんが、週末のプレミアリーグに間に合うのでしょうか。マンチェスター・シティはSBに負傷が続出しており、クリシーは2ヵ月弱の離脱と見込まれており、十字靭帯を痛めているサバレタも1ヵ月はかかりそうとペジェグリーニ監督が認めています。さらにサニャまでいなくなるとなれば、本職のSBはコラロフのみ。こんな状況で、よりによって土曜日は現在2位のクリスタル・パレスと敵地セルハースト・パークで戦うのです。「プレミアリーグ首位決戦」に4点差以上で負ければ、てっぺんにクリスタル・パレスという記念キャプチャーを取っておきたい順位表となるわけですが(さすがにないか…)、マンチェスター・シティはどういうメンバーでこのピンチをしのぐのでしょうか。さらにその3日後には、チャンピオンズリーグ緒戦のVSユヴェントス。プレミアリーグ開幕から4連勝と最高のスタートを切った一昨年のチャンピオンに、さっそく最初の試練です。

普通に考えれば、今季獲得したニコラス・オタメンディが右SBとしてプレミアリーグデビューという筋書きです。中央にコンパニとマンガラ、左に好調コラロフ。スターリングとダヴィド・シルヴァのコンビネーションは上々、ヤヤ・トゥレに得意の馬車馬ドリブルが多く見られるのは絶好調のサインでしょう。フェルナンジーニョが後ろを締めて、右に入るのは激しい上下動でオタメンディのフォローにも入ってくれるヘスス・ナバス。トップのプレミアリーグ得点王については、説明の必要はないでしょう。アウェイゲームであり、スタンフォード・ブリッジでチェルシーを屠ったばかりの侮れない相手ではありますが、現在のマンチェスター・シティは最強です。クリスタル・パレスが4点獲って首位に立つよりも、アグエロが4点決めて得点王争いのトップに躍り出る可能性のほうが高そうに見えます。

と、ここまでは「ケガ人が出ましたが、ユヴェントス戦はともかくクリスタル・パレスには勝つのでは?」というお話ですが、さらにもう一歩踏み込ませていただいて。複数のSBが傷んだというピンチを、将来に向けてのテストができるチャンスと捉えて、オプションのフォーメーションを試してみてはどうか、と思ったりするのです。想定しているのは、2~3人の強力なFWを揃えて攻め込んでくるチームに対する戦い方。もっとストレートにいえば、「昨季欧州王者のバルセロナにどうしたらひと泡吹かせられるか?」です。

【2015-16シーズン 今季こそバルサを倒すぞフォーメーション】
GK/ジョー・ハート
CB/オタメンディ、コンパニ、マンガラ
アンカー/フェルナンジーニョ
SMF/ヘスス・ナバス(バルサ相手にはサバレタ)、コラロフ
セントラルMF/ヤヤ・トゥレ、ダヴィド・シルヴァ
FW/アグエロ、スターリング
隠し玉/デブライネ、ボニー
逃げ切り戦術/スターリングをデミチェリス、あるいはデルフ

昨シーズンの負けっぷりを振り返ると、中央に人数を集めてイニシアティブを取りにきつつ、前の3枚が中に絞ってくるバルサ相手に、CB2枚&セントラルMF2枚では厳しいのではないかと思います。複数のFWに対して中を厚くして守る3バックと、CBがサイドに引っ張り出されたときにスペースを埋めるアンカー、カウンターで威力を発揮しそうな強力2トップという発想はいかがでしょうか。これならデブライネ、スターリング、デルフといった新戦力の強みも活かせて、とりわけオタメンディが機能しそうです。ワントップのチームが多いプレミアリーグのクラブと戦ううえでは現状のフォーメーションに問題があるわけではないので、あくまでも欧州仕様です。マンチェスター・シティのいい補強が、何らかの形で戦い方のバリエーション創出につなげられたら、ラウンド16で止まっている欧州でもより上がめざせるのではないかと思います。

とはいえ、ボラシェやサコがサイドからがんがん仕掛けてくるクリスタル・パレス戦でいきなりというのはいささか不安ですね。何かを試すなら、2つ先のサンダーランド戦あたりがいいかもしれません。土曜日の試合が楽しみです。同じ時間にマンチェスター・ユナイテッドVSリヴァプールとエヴァートンVSチェルシー、さらにはアーセナルVSストークまであるのが気になりますが…。仮にもプレミアリーグ1位2位決戦です。他の試合を優先してこの試合の放映を見送ったとしたら、さすがにJSportsの見識を疑ってしまいます。まだテーブルを確認してないのですが、大丈夫ですよね?最悪でも、ディレイでお願いいたします。

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“マンチェスター・シティに最初の試練!負傷者続出のSB不足で、戦い方は変わる?変える?” への3件のフィードバック

  1. Sss より:

    一番恐れていたSB不足が現実の物になってしまいました。
    この夏移籍市場で噂されていたファビーニョは結局取れなかったのですね。
    オタメンディは右SBをやったことがある、程度なので、正直不安があります。
    しかし最悪の場合はナバスが右SBもこなせますし、若手の有望株パブロ・マフェオを
    トップチームに座らせることも考えられます。

    —–
    CBにもコンパ二じゃなくてコラロフ入ってますよ笑

  2. makoto より:

    プレミアリーグ大好き!さん>
    オタメンディは、SBでも守りはしっかりやってくれそうなので、大きな穴になることはないのではないかと思います。ナバスコンバートは、お隣のバレンシアのようなイメージですね。

    Sssさん>
    失礼しました。訂正させていただきました。

  3. シティズン より:

    プレミアは怪我なく終われるシーズンが全くないですね
    特に好調のチームが怪我人多数でリズムが狂うことが多い気がします
    是非とも無敗を維持して欲しいですが…

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