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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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さすがに今季移籍選手は高すぎる…プレミアリーグの高額年棒選手TOP10!

2016-17シーズンからの3年間、「スカイスポーツ」「BTスポーツ」が支払うイギリス国内の放映権だけで約51億3600万ポンド(約9450億円)。海外まで入れれば1.3兆円に及ぶプレミアリーグのテレビ放映権料の高騰に合わせるように、選手の移籍金とサラリーの額も右肩上がりとなっています。イギリス紙「デイリー・メール」が、プレミアリーグの高額年棒ランキングを発表していたので紹介しましょう。

1位は、先日イングランド代表における歴代最高ゴール数を50に塗り替えたウェイン・ルーニー。107試合で50ゴールは、リオネル・メッシの105試合49ゴールをしのいでおり、クリスティアーノ・ロナウドの122試合55ゴールを得点率で上回っています。2004年に2560万ポンドの移籍金でマンチェスター・ユナイテッドに入団してから11年。クラブの顔であり、長きにわたってゴールを決め続けている人気クラブのキャプテンが、年棒でプレミアリーグ1位であることに違和感はないでしょう。

とはいえ、年間25億円という額には、やはりため息が漏れてしまいます。週給に直すと26万ポンド(約4800万円)。45%の所得税を差っ引いても、ご本人の手元に13億円を超えるお金が残る計算になります。ルーニーに続く年棒20億円超えは、マンチェスター・シティのアグエロとヤヤ・トゥレ、昨季プレミアリーグのMVPに輝いたチェルシーのエデン・アザールの3人。そもそも絶対額が高すぎるという声はあるかもしれませんが、5位のダヴィド・シルヴァまではタイトル獲得に貢献してきた選手たちであり、顔ぶれとしては納得です。

6位から下の選手を見ると、先行投資の色が濃い選手が並んでいます。アーセナルのメスト・エジルは、世界一となった強豪国ドイツの中心選手という「格」はありながら、負傷による長期離脱もあって最初の2年の貢献度は物足りず、今季こそは「彼のおかげでプレミアリーグで優勝できた」といわれるような実績と存在感を見せてほしいところです。こうして並べてみると、2015年移籍組のスターリングとデブライネのサラリーは高すぎるといわざるをえません。リヴァプールから来たサイドアタッカーは、レギュラーメンバーとしてフルシーズン稼働したのはまだ2年。デブライネの実績は、ヴォルフスブルクで10ゴール20アシストという出色の数字を残した昨季のみです。今季、彼らは金額に納得感を乗せることができるでしょうか。マン・シティの2人が、「セスクと同じくらいもらうのは当然」といわれるような活躍ができれば、クラブはおのずとプレミアリーグ優勝に手が届いているでしょう。

■プレミアリーグ年俸ランキング(年棒/契約開始・期間)
★1位/ルーニー(マンチェスター・ユナイテッド)
 1352万ポンド(約25億円/2014年・5年)
★2位/アグエロ(マンチェスター・シティ)
 1248万ポンド(約22億9000万円/2014年・5年)
★2位/ヤヤ・トゥレ(マンチェスター・シティ)
 1248万ポンド(約22億9000万円/2013年・4年)
★4位/アザール(チェルシー)
 1144万ポンド(約21億3000万円/2015年・5年)
★5位/ダヴィド・シルヴァ(マンチェスター・シティ)
 1040万ポンド(19億2000万円/2014年・5年)
★6位/エジル(アーセナル)
 990万ポンド(18億2000万円/2013年・5年)
★7位/スターリング(マンチェスター・シティ)
 940万ポンド(約17億2000万円/2015年・5年)
★8位/セスク(チェルシー)
 880万ポンド(約16億1000万円/2014年・5年)
★8位/デブライネ(マンチェスター・シティ)
 880万ポンド(約16億1000万円/2015年・6年)
★10位/テリー(チェルシー)
 830万ポンド(約15億6000万円/2015年・1年)

テレビ放映権料バブルが弾けたり、スポンサー離れが起こったとき、新規の移籍金は一気に落ち着くのだと思われますが、契約が残っている選手のサラリーは払い続けなければならず、他のクラブに売れなくなる原因ともなります。実績を残してきたベテランだけでなく、複数の選手と長期的な契約を結んで高額年棒を払っているマンチェスター・シティが、ライバルと比べて経営リスクが一段高いのは間違いありません。

ちなみに、プレミアリーグに所属する全選手の平均年俸は推定で229万ポンド(約4億2000万円)だそうです。2014年のスペイン、ドイツ、イタリアは2億2000万円~2億7000万円におさまっており、フランスやロシアは1億円台。当面は春が続くのでしょうが、現地で試合を観る者としては、これ以上年棒の水準が上がらないことを祈るばかりです。選手のサラリーを払っているのは、テレビ局とスポンサーとサポーターですので。

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“さすがに今季移籍選手は高すぎる…プレミアリーグの高額年棒選手TOP10!” への9件のフィードバック

  1. きん より:

    エジルを評価してない人って英国メディア同様数字でしか判断できない人なんでしょうね
    プレミアで一番チャンスメーク多くてチームの中でも一番走ってる選手なのに、貢献してないと言われるのはどうかなと思います。

  2. makoto より:

    きんさん>
    言葉足らずだったかもしれませんが、私自身はエジルを評価していないわけではなく、むしろ好きで過去の観戦記やアーセナル関連の記事で運動量や技術をリスペクトしています。ここでいいたかったのは、負傷による長期離脱やワールドカップ直後の疲労等があり、過去2年の貢献度は年棒上位の選手と比べて充分ではなかった、ということだけです。3年めの今季、いちばん注目している選手です。

  3. シティさぽ より:

    FFPに出来高などのオプションは含まれます?

  4. makoto より:

    シティさぽさん>
    決算上の数字で見るので、出来高でプラスの支払いが発生した場合は払った年度に計上されてその年のプラスマイナスの数字を見ることになるはずです。

  5. デリック より:

    ウォルコットがトップテンに入ってなくてよかったです。あの試合数と活躍で入ってたらさらに腹がたつところでした笑

  6. ジダネス より:

    今一番好きな選手がエジルですが、エジルファンであればこそ、アーセナルではまだ物足りないですよね!

  7. makoto より:

    デリックさん>
    ウォルコットも、キャリアベスト!とはっきりいえるシーズンがそろそろほしいですね。

    ジダネスさん>
    本当にそう思います。よく、「走らないというイメージがあるが実は運動量は多く…」という報道がありますが、「ゴールやアシストがあれだけあって、さらに運動量が多くて守備の貢献度も見逃せない」といわれるシーズンにしてほしいです(私はいわゆる10番タイプが好きで、エジルが移籍してきたとき、あまりに唐突でピンときていなかったグーナーの相方に彼の素晴らしさを明け方まで力説したぐらいです・笑)

  8. ジュニア より:

    いつも拝見しています。日本一好きなブログです。主の分析通りエジルはまだ年俸に見合う活躍をしてるとは言い難いでしょう。シルバやコウチーニョほどの怖い存在になってくれると願っています。 せめてベストイレブン候補ぐらいには上がって欲しい。

  9. makoto より:

    ジュニアさん>
    ありがとうございます!エジルは今季はいい雰囲気でシーズンに入ったので、やってくれるのではないでしょうか。

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