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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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マン・シティが初の世界制覇!フリアン・アルバレスはワールドカップ、CLに続くビッグタイトル!

シティズンのみなさん、おめでとうございます!2022-23シーズンにプレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、FAカップを制したマンチェスター・シティがクラブ史上初めて世界王者の称号を手に入れました。サウジアラビアのジッダで開催されたFIFAクラブワールドカップ2023。浦和レッズに3-0、フルミネンセに4-0は、いずれも予想通りといえる完勝でした。

クリスタル・パレスに2-0から追いつかれる痛恨のドローの4日後、キング・アブドゥッラー・スポーツシティに姿を現した欧州王者は、アーリング・ブラウト・ハーランド、ジェレミー・ドク、ケヴィン・デブライネを欠いています。ペップの布陣は3-4-2-1といえばいいのでしょうか。フリアン・アルバレスはベンチで、ベルナルド・シウヴァが偽TOPのように動いています。

当たり前のように主導権を握っていたマン・シティですが、先制したのは前半終了間際になってからでした。右サイドに張っていたベルナルド・シウヴァが斜めのパスをボックス右に出すと、走り込んだマテウス・ヌネスがニアにグラウンダー。ニアでカットしようとしたホイブラーテンが足を伸ばすと、ボールはGK西川の脇を抜けてゴールに飛び込んでしまいました。

勝負を決する2点めは52分。自陣右にいたカイル・ウォーカーが前線にいたコヴァチッチに絶品スルーパス。ドリブルで中央を突破したセントラルMFに関根は追いつけず、GKと1対1から左に決めたフイニッシュに、西川はノーチャンスでした。最後のゴールは60分、左から放ったマテウス・ヌネスの一撃をGKが弾くと、ボールはベルナルド・シウヴァの足元にこぼれました。

左足のシュートがホイブラーテンに当たってコースが変わり、右隅へ。シュート数25対2、オンターゲット9対0と圧倒したマンチェスター・シティは、オウンゴールとディフレクションを含む3ゴールという着地は不満でしょう。南米王者フルミネンセとの決勝のピッチには、フリアン・アルバレスとフィル・フォーデンがいます。

ナタン・アケが左足で丁寧に打ったミドルが、左のポストを叩いたのは開始37秒。中に戻ってきたボールをフリアン・アルバレスが胸で押し込み、フルミネンセはいきなりリードされてしまいました。27分の2点めは、ボックス左のフォーデンに通したロドリのスルーパスが秀逸。47番の左足シュートがニノの足に当たり、GKファビオの頭上を越えてサイドネットを揺らしました。

直近のプレミアリーグで7試合連続失点のマン・シティは、セットピースとカウンターに要注意です。フルミネンセのチャンスは40分。右からのCKをアリアスが頭で合わせると、ゴールの左に飛んだボールはエデルソンが外に弾き出しました。後半もイニシアティブを取り、シュートを打たせなかった欧州王者は、72分のゴールでトロフィーに近づきます。

敵陣左でサムエル・ザビエルのクリアを拾ったコヴァチッチが左に流れたフリアン・アルバレスにパスを送ると、高速グラウンダーをスライディングでプッシュしたのはフォーデン。88分にマテウス・ヌネスの折り返しを足元に収めたフリアン・アルバレスは、キックフェイントでアンドレをかわし、冷静に左隅に決めました。

ハーランドの不在を忘れさせてくれたフリアン・アルバレスは2ゴール1アシスト。23歳にして、アルゼンチンの国内リーグ、コパ・リベルタドーレス、プレミアリーグ、FAカップ、チャンピオンズリーグ、UEFAスーパーカップ、ワールドカップを制していたストライカーは、クラブの世界チャンピオンの座を輝かしいキャリアに加えました。

ペップと選手たちの目は、既に国内の激闘に向いているはずです。アレクサンデルのタックルで足を痛め、74分に退いたロドリは大丈夫でしょうか。直近のプレミアリーグ6試合でわずか1勝は、ペップ就任以来、最大の停滞。首位と5ポイント差のチームにとって、グディソン・パークのエヴァートン戦は必勝の一戦です。世界王者となったクラブの戦いぶりに注目しましょう。

あらためて、おめでとうございます!


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