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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

玄関を開けたら、そこにセルヒオ・アグエロが…マンチェスター・シティの粋なファンサービス!

グーナーのみなさん、想像してみてください。「玄関を開けたら、エジルが立っていた」。レッズサポーターのみなさんも、どうぞ。「チャイムが鳴って玄関に出たら、スアレスがにこやかに笑っていた」 。チェルシーサポーターの方もご一緒に。「玄関を開けたら、そこにいたのは私服のランプス…」!

これを実際にやったのが、セルヒオ・アグエロです。マンチェスター・シティはこのたび、「Cityzens」(シチズン=市民にかけたんですね)と名付けられた、エティハド・スタジアムでチームをサポートしてくれるスタッフを募集。公募をかけると、当たり前のように世界中から応募が殺到します。最終候補は3名で、選考はAKB48もびっくりのガチンコオーディション。ピッチに立ってクラブのアンセムを歌ったり、2012年にマンチェスター・シティがプレミアリーグ最終戦で優勝を決めた時の、(私にとっては最高に忌まわしい)QPR戦でのアグエロの決勝ゴールについて解説させられるなど、「スタッフバイトの面接」というにはいささかハードなメニューをこなします。

選考はそれだけにとどまらず、クラブOBのパトリック・ヴィエラ氏の前でボール扱いを披露したり、ファンによる投票まであったそうなので、かなりシビアなオーディションですね。厳正な審査を経て、スタッフに選ばれたのは、マンチェスターにお住いの24歳、リー・ジョン・ケニーさんです。5月1日、ケニーさんが玄関を開けると、そこにいたのは…スタッフパスを持ったセルヒオ・アグエロ!

それはもう、ケニーさんは大喜びです。「マンチェスター・シティで仕事できるだけでも夢のようなのに、ヒーローが家に来てくれるなんて最高!びっくりしたし、一生忘れない」。サプライズの仕掛け人、アグエロもまたいいことをいいます。「ジョンさんのようなサポーターの存在なくしてマンチェスター・シティは存在しない。サポーターはクラブにとって心臓であり、僕らがクラブのエンブレムを身につけることを誇る理由だね」。いや、美しい。いいエピソードです。玄関を開けると、そこにアグエロがいたら…他クラブのサポーターなのに、「マンチェスター・シティのファンになっちゃうかも」という方はいらっしゃいませんか?実物に会っちゃうと、結構やばいかもしれませんよ。大丈夫ですか!?

このお話は以上です。ここからは余談ですが、昨晩この記事を読んで、早々に床に就いた私は夢をみました。「玄関を開けたら、そこにモイーズ前監督が…」。もしかしたら私は、「監督を早く代えたほうがいい」と主張していたことについて、深層心理ではご本人に申し訳ないと思っていたのかもしれません。夢のなかで、私は「今までありがとう!」と大げさにお礼をいっておりました。実際には、自分がどういう反応をするのかはわかりませんが、「目の前に突然、気になる人が現われる」というサプライズは、人の心にさまざまな化学変化を起こしそうですね。

さあ、想像してみてください。「玄関を開けると、そこには…」

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