2020.10.12 マンチェスター・ユナイテッドの話題
ポチェッティーノ争奪戦はマンチェスターダービー⁉ 後手を引き続けたクラブに、積極的な改革を期待!
リヴァプール、マンチェスター・シティ、アーセナル、チェルシーがスポーツディレクターを置いて戦略的な補強を進めているなかで、フットボールに関してプロフェッショナルとはいえないエド・ウッドワードCEOが仕切るマンチェスター・ユナイテッドは、トランスファーマーケットで後手に回り続けています。デヴィッド・モイーズは必要な選手を獲得してもらえず、ファン・ハール時代の補強で成功といえるのはルーク・ショーとマルシアルのみ。ジョゼ・モウリーニョは3年めに入ると戦力不足を嘆くようになり、初年度に獲得したポグバとの確執が火種となって解任の憂き目に遭いました。
アレクシス・サンチェスを慌てて獲得したときは、マンチェスター・シティの強化を阻止するために横槍を入れたように見えました。スールシャール体制で初めて迎えたオフシーズンは、獲得できるはずだったブルーノ・フェルナンデスをスパーズに奪われそうになっており、本人が1月に「マンチェスター・ユナイテッドに行きたい」といわなければ、獲得できなかったかもしれません。「ブルーノ・フェルナンデスのパス成功率が低いのを懸念したスカウトが躊躇し、夏の獲得を見送った」という報道が事実であれば、残念のひとことです。
ドルトムントで大ブレイクのアーリング・ブラウト・ハーランドは、モルデ時代に指導していたスールシャール監督の顔で引っ張れるはずでしたが、「代理人のミーノ・ライオラと親族が再移籍時にマージンを受け取る契約を盛り込もうとしたために破談」と伝えられました。1800万ポンドのお買い得案件でしたが、先々ライオラ主導でスペイン移籍を画策されるのを警戒したということでしょうか。2019-20シーズンはノースロンドンの混乱によって何とか間に合い、最終節でプレミアリーグ3位に滑り込みましたが、前半戦を8位で終えたシーズンを成功とはいえません。
2020年の夏も、プレミアリーグのビッグ6のなかで唯一失敗したクラブです。ドルトムントはいずれ容認に転ぶだろうと読み、ジェイドン・サンチョを深追いしたのはミスジャッジとなりました。狙い通りだったはずのファン・デ・ビークは、開幕からの3試合で46分の出場に留まっています。デッドラインデーになって、ようやくアレックス・テレス、エディソン・カバーニ、ファクンド・ペリストリを押さえましたが、カバーニ獲得とイガロの契約延長について「両方必要だった」と明快に説明できる人はいないのではないでしょうか。
ファーガソン勇退以降のマンチェスター・ユナイテッドが、最重要ターゲットを目論見通りに獲得したと胸を張れるのは、ジョゼ・モウリーニョと彼が連れてきたルカク&マティッチだけでしょう。81ポイントを積み上げてプレミアリーグ2位で着地した2017-18シーズンは、あの時は強かったと振り返ることができる唯一のシーズン。2020-21シーズンも最初の3試合で1勝2敗と出遅れ、ニューカッスル、チェルシー、アーセナル、エヴァートンと好調のチームとの4連戦が控えています。上位の背中を追いたければ3勝が必要ですが、AIに予想させれば3敗といわれてしまいそうです。2勝5敗となれば、監督解任に消極的といわれるウッドワードもさすがに動くはずです。
アレクシス・サンチェスを慌てて獲得したときは、マンチェスター・シティの強化を阻止するために横槍を入れたように見えました。スールシャール体制で初めて迎えたオフシーズンは、獲得できるはずだったブルーノ・フェルナンデスをスパーズに奪われそうになっており、本人が1月に「マンチェスター・ユナイテッドに行きたい」といわなければ、獲得できなかったかもしれません。「ブルーノ・フェルナンデスのパス成功率が低いのを懸念したスカウトが躊躇し、夏の獲得を見送った」という報道が事実であれば、残念のひとことです。
ドルトムントで大ブレイクのアーリング・ブラウト・ハーランドは、モルデ時代に指導していたスールシャール監督の顔で引っ張れるはずでしたが、「代理人のミーノ・ライオラと親族が再移籍時にマージンを受け取る契約を盛り込もうとしたために破談」と伝えられました。1800万ポンドのお買い得案件でしたが、先々ライオラ主導でスペイン移籍を画策されるのを警戒したということでしょうか。2019-20シーズンはノースロンドンの混乱によって何とか間に合い、最終節でプレミアリーグ3位に滑り込みましたが、前半戦を8位で終えたシーズンを成功とはいえません。
2020年の夏も、プレミアリーグのビッグ6のなかで唯一失敗したクラブです。ドルトムントはいずれ容認に転ぶだろうと読み、ジェイドン・サンチョを深追いしたのはミスジャッジとなりました。狙い通りだったはずのファン・デ・ビークは、開幕からの3試合で46分の出場に留まっています。デッドラインデーになって、ようやくアレックス・テレス、エディソン・カバーニ、ファクンド・ペリストリを押さえましたが、カバーニ獲得とイガロの契約延長について「両方必要だった」と明快に説明できる人はいないのではないでしょうか。
ファーガソン勇退以降のマンチェスター・ユナイテッドが、最重要ターゲットを目論見通りに獲得したと胸を張れるのは、ジョゼ・モウリーニョと彼が連れてきたルカク&マティッチだけでしょう。81ポイントを積み上げてプレミアリーグ2位で着地した2017-18シーズンは、あの時は強かったと振り返ることができる唯一のシーズン。2020-21シーズンも最初の3試合で1勝2敗と出遅れ、ニューカッスル、チェルシー、アーセナル、エヴァートンと好調のチームとの4連戦が控えています。上位の背中を追いたければ3勝が必要ですが、AIに予想させれば3敗といわれてしまいそうです。2勝5敗となれば、監督解任に消極的といわれるウッドワードもさすがに動くはずです。
日曜日の「ミラー」が、「不透明な未来のなかで、マンチェスター・ユナイテッドとマンチェスター・シティがポチェッティーノに注目」という見出しを掲げています。前者が決断するとすればクラブOBの解任、後者は名将の勇退。マンチェスター・ユナイテッドが、久しぶりに先手を打ちたければ、ペップの意向が固まるであろう年明けまでにスパーズを強化した指揮官を押さえる必要があります。難敵との4連戦を終えた直後のインターナショナルマッチウィークがジャッジポイントとなるのではないでしょうか。1年前、マウリシオ・ポチェッティーノがジョゼ・モウリーニョに後を譲ったタイミングです。
「モウリーニョの後、立て直してくれたからまかせた」「3位に入ったから続投させた」…そこまでは、わかります。問題は、「ここからさらに上をめざすために、何が必要なのか」です。トランスファーマーケットでもプレミアリーグのピッチでも後手を引き続けたクラブに、長期的視座に立った強化策を期待したいと思います。
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愛するクラブへの深い悲しみが伝わってきます。
不思議です。レジェンドの夢と心中するような甘い経営陣には思えないのですが。賛否は別にして、モウリーニョを獲れるチャンスと見るやファンハールをばっさり切り上を目指した、あの決断力は並外れていました。
ただ、なかなか来ないですね。ポチェ監督…