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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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スールシャールとランパードは進化したのか?マン・ユナイテッドVSチェルシー、直前プレビュー!

オールド・トラフォードで開催された昨季プレミアリーグの開幕戦は、4-0でマンチェスター・ユナイテッドの勝利。チェルシーの監督に就任したばかりだったフランク・ランパードは、プレミアリーグで初めて指揮を執った試合を最悪の結果で終え、ジョゼ・モウリーニョのチームを引き継いだオーレ・グンナー・スールシャールは、自分流にチューニングしたスカッドで望外の圧勝を成し遂げました。あれから、1年。トップリーグのクラブで初めてフルシーズンを過ごした2人のマネージャーは、チームを進化させることができたのでしょうか。「スカイスポーツ」のアダム・ベイト記者が、直接対決を控えたマンチェスター・ユナイテッドとチェルシーの強みと弱みを分析しています。

「チェルシーのボスと、オールド・トラフォードのカウンターパートは1年前と同じ問題に対処する必要がある」。冒頭で結論を掲げたレポートは、それぞれの1年と直近のゲームから象徴的なスタッツを抜き出し、決戦における課題を指摘しています。ラシュフォード、マルシアル、リンガード、アンドレアス・ペレイラ、ダニエル・ジェームズが次々と速攻を仕掛け、初陣のランパードに冷や水を浴びせたチームは、今シーズンもカウンター狙いに徹すると強さを発揮。ニューカッスルをラスト10分の3発で屠った後、パリ・サンジェルマン戦の終盤も鋭いカウンターで最終ラインを振り回しました。

スールシャール監督の就任以降、プレミアリーグで決めた速攻からの12ゴールはレスターと並んでTOP。サラー、フィルミーノ、マネを擁するリヴァプールの11発を上回っています。リアクションに徹すると無類の強さを発揮し、マンチェスター・シティとチェルシーにダブルを喰らわせる底力を誇る一方で、引かれると攻めあぐむのもお約束です。最も苦手とするのは、サイドからカットインしてくるドリブラーがいるチーム。ウィークポイントは、ラインを上げた際のリンデロフの背後です。今季プレミアリーグの開幕戦では、クリスタル・パレスのザハにやられて1-3完敗。スパーズに6発を喰らったゲームも、ソン・フンミンとハリー・ケインのコンビを止められませんでした。

「(昨季開幕節の)チェルシー戦もパリ戦も、ユナイテッドは対戦相手よりもボールを持たなかった。陣形をタイトに保ち、背後のスペースを狭めて決定機を与えず、速攻でチャンスをつかんだ」
「ブルーノ・フェルナンデスを獲得した後も、ユナイテッドにとってゲームを後ろから構築するのは快適になりきっていないようだ。コンパクトな守備でスペースを消されたとき、攻撃パターンに工夫が必要とされている」(アダム・ベイト記者)

マンチェスター・ユナイテッドは土曜日のゲームも同じプランで臨むはずと予想する記者は、チェルシーについて「ゴールにつながる致命的なミスが多い」と評しています。就任初年度の序盤戦は2勝2分1敗、2年めの今季も2勝2分1敗。失点は11から9に減り、ゴールは11から13に増えましたが、自らのミスから決められたゴールが5つもあり、ヴィラ戦で崩れたリヴァプールの3失点を上回るリーグTOPです。

「Optaによると、今年に入ってから、トータル39回のミスからシュートを打たれており、ゴールにつながったエラーは15回。これらの数字は、チェルシーのミスを誘ってボールを奪うと29%がゴールになることを意味する」
「攻撃的なタレントを加えた新しい布陣でポゼッションを主張し、後方のエラーを排除できれば、ランパードは彼のチームの進化が本物であると確信することができるだろう」(アダム・ベイト記者)

われわれとしては、ボールを持たされたうえでプリシッチとチルウェルにリンデロフのサイドを突かれるのが嫌なのですが、ランパード監督は正攻法を選択するでしょう。マンチェスター・ユナイテッドにとって、チェルシーは唯一の負け越しているチームで、過去56試合は17勝21分け18敗。直近5試合は3勝2分で、オールド・トラフォードでは3勝4分と負けない季節が続いているのですが、アザールがいた頃の苦手意識を払拭できていません。チェルシーが圧倒するか、マンチェスター・ユナイテッドが速攻で切り裂くか。注目のバトルは、日本時間の25日1時30分にキックオフです。


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