ヤヌザイ&ペレイラ躍動!若手と新戦力の活躍で、マンチェスター・ユナイテッドは上々のスタート
開始早々、キャリックがバックパスミス寸前の危ないボールをGKに出し、3分にはシュナイデルランのパスをキャリックがインターセプトされてGKと1対1に持ち込まれそうになります。GKジョンストンの体をほどよく温めただけで2つのピンチをやり過ごすと、5分にニューフェイスがいきなり先制ゴール。CKの競り合いから右サイドのマタにボールが入り、丁寧な右足クロスをファーで合わせたのはシュナイデルラン。ふわりと浮いたヘディングシュートは絶妙な弧を描き、GKが届かない右のサイドネットに落下しました。前半の11人のなかでいちばん気合いが入っていたシュナイデルランのゴールは、チームにとっては最高のスタートです。
14分には左を突破したアシュリー・ヤングのグラウンダーをマタが左足で合わせるものの、GKの正面。新加入選手のなかで最も戸惑いが感じられたデパイは、39分にダイレクトの浮き球スルーパスでルーニーを走らせ、才能の片鱗を披露します。ハイプレスをかけて敵陣でボールを奪い、少ない手数でシュートに持ち込むという狙いは明確。最終ラインの落ち着かなさは、この時期ですからご愛嬌で済ませていいでしょう。
全員総とっかえの後半は、打って変わって若手の大量投入。アンドレアス・ペレイラ、ヤヌザイ、ジェームズ・ウィルソン、リンガード、ブラケット、マクネアに混ざって、唯一の30代であるシュヴァインシュタイガーが登場します。早くチームになじもうと積極的に動いていたシュナイデルランに比べると、ボールの感触を確かめながらプレイしているようなシュヴァイニーはスロースタート。目立っていたのはヤヌザイ、ペレイラとアンデル・エレーラで、後半のほうがよりスリリングな展開でした。
48分、リンガードの突破を起点に右を崩し、ラストパスを受けたアンドレアス・ペレイラが切り返しから右ポストすれすれを襲うシュート。54分には、自陣でのインターセプトから右のリンガードにボールが渡り、中央で落としをもらったヤヌザイが地を這うような強烈なミドル。68分、ペレイラの完璧なFKを左にいたエレーラがヘッドで叩くも、これも惜しくも逆のポストの外。マンチェスター・ユナイテッドの攻撃はスピーディーで、ヤヌザイとペレイラ、リンガードとマクネアの左右のコンビネーションはそれぞれ上々です。最大のハイライトは、75分のヤヌザイでしょう。ブラケット、ペレイラ、エレーラと左でつながったボールを強引に持ち込んだ背番号11の渾身の一撃は、GKゴンザレスのファインセーブに阻まれましたが、昨季のプレミアリーグではなかなか発揮されなかった彼のシュート力を、久しぶりに見せてもらった一戦でした。
72分には、サイドに出ていったのにコースを切らないスモーリングの緩慢なマークと、ジョニー・エヴァンスの中途半端な対応から、ディアスにシュートをポストに当てられるシーンがあり、中央の守備の連携はプレミアリーグ開幕までの最重要課題です。
なかなかいいスタートだと思います。勝った負けたではなく、狙いが感じられるサッカーをできたことに意義があります。「デ・ヘアとアントニオ・バレンシアは負傷があったので出さなかった。軽傷だが、リスクを冒すわけにはいかない。フェライニは、プレミアリーグの最初の3試合に出られないので、他の選手よりも長い準備期間があることになる。私は別の選手たちを見なければならない」と語るファン・ハール監督は、前年のつまずきを繰り返さないよう、周到に準備を進めているようです。プレミアリーグが始まるまで、残り3週間。試合を観てしまうと、急激に待ち遠しくなりますね!(アドナン・ヤヌザイ 写真著作者/Delval Loïc)
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更新お疲れ様です。
シーズンが終わってからしばらく試合がなかったので、久しぶりのユナイテッドの試合でテンション上がりました。しかも新戦力が豪華でしたのでより一層興奮させられました。
シュナイデルランのゴールも見事でしたし、ショーの左SBも昨季よりはよかったと思います。
後半も、ペレイラやマクネアのうまさやヤヌザイの気持ちのこもったシュートを見られてよかったです。ただ、ウィルソンがそこまでよくなかったかな……。シュバイニーは流石でしたね。
aさん>
中盤は期待が持てますね!うまくシュートが打てなかったウィルソンはちょっと心配です。