2022.02.08 マンチェスター・ユナイテッドの話題
現地記者の分析で見えてきた!マンチェスター・ユナイテッドがCKから決められない理由。
マンチェスター・ユナイテッドはプレミアリーグ22試合11勝5分6敗で38ポイント、36ゴール。リーグTOPの58ゴールをゲットしているリヴァプールは、14勝6分2敗で48ポイントです。過去1年とすると、マンチェスター・ユナイテッドがプレミアリーグ72ゴールで、リヴァプールは86ゴール。両者のギャップは、2021-22シーズンだけなら22ゴール、昨季の1月28日以降とすると14ゴールです。
なぜ、彼らを比べるのか。その答えは、「直近1年のプレミアリーグで、CKから最多ゴールと最少ゴールだから」です。マンチェスター・ユナイテッドは、今季に入ってからCKを活かした得点シーンはゼロ。1年に期間を伸ばせば2つですが、3月のウェストハム戦は、クレイグ・ドーソンのオウンゴール。4月のバーンリー戦の1発は、クリアされた後もCBがボックスに残っていたため、「Opta」がCKからとカウントしただけです。
これに対して、トレント・アレクサンダー=アーノルドを擁するリヴァプールは14ゴール。「スカイスポーツ」のアダム・ベイト記者がまとめたグラフを見ると、リヴァプールはリーグ1位となる136本のシュートを放っており、15位の66本に留まっているマンチェスター・ユナイテッドの2倍以上です。CKを得た回数は、リヴァプールが298回でマン・シティに次ぐ2位。マン・ユナイテッドは210回で7位と悪い数字ではありません。
となると、実質ゼロゴールのクラブは、どこに問題を抱えているのでしょうか。ボックス内に直接放り込んだキックをチェックすると、スールシャール&ラングニックはシュート58本で、133本が味方に届かず。シュートに至った率は30.3%で、全体の6位です。ユルゲン・クロップのチームは、シュート70本&相手のクリア182本。27.8%は12位で、キックの精度のみでギャップが生じているわけではないのがよくわかります。
CKキッカーのシュート到達数ランキングを見ると、1位のアーノルドが35本、ウォード=プラウズが31本、ブライトンのパスカル・グロス30本、メイソン・マウントは27本、ルーク・ショーは26本で5位に入っています。CKからのゴール率No.1のウェストハムは、クレスウェルの21本が最多です。やはり問題はキックではなく、受け手の側にあるようです。
アダム・ベイト記者が用意した資料のなかで、最も興味深いのはリュディガーとマグワイアの比較です。シュート20本&3ゴールのリュディガーが、6ヤードのゴールエリアから4本を放っているのに対して、16本でゴールゼロのマグワイアが打った位置はすべてゴールエリアの外。最近、注目を集めているxG(ゴール期待値)の分類では、すべてのショットがハード(難易度が高い)とされています。
なるほど。マンチェスター・ユナイテッドの問題は、「CKにおけるバリエーションが少なく、ルーク・ショーのキックもマグワイアのアクションも読まれている」。接戦の際にセットピースを活かせれば、勝ち点ロストは少なくなるはずです。
レッド・デヴィルズの本日のプレミアリーグは、敵地でバーンリー。チェルシーとアーセナルから1ポイントをもぎ取ったしぶといチームに勝ちたければ、セットピースの改善が必要です。CKコーチを務めていたエリック・ラムジーの役割を変えたという報道がありましたが、ラングニック監督は組織改編の効果をピッチで実感できるでしょうか。ターフ・ムーアのゲームでは、左右からのキックと中央の動きに注目しましょう。
なぜ、彼らを比べるのか。その答えは、「直近1年のプレミアリーグで、CKから最多ゴールと最少ゴールだから」です。マンチェスター・ユナイテッドは、今季に入ってからCKを活かした得点シーンはゼロ。1年に期間を伸ばせば2つですが、3月のウェストハム戦は、クレイグ・ドーソンのオウンゴール。4月のバーンリー戦の1発は、クリアされた後もCBがボックスに残っていたため、「Opta」がCKからとカウントしただけです。
これに対して、トレント・アレクサンダー=アーノルドを擁するリヴァプールは14ゴール。「スカイスポーツ」のアダム・ベイト記者がまとめたグラフを見ると、リヴァプールはリーグ1位となる136本のシュートを放っており、15位の66本に留まっているマンチェスター・ユナイテッドの2倍以上です。CKを得た回数は、リヴァプールが298回でマン・シティに次ぐ2位。マン・ユナイテッドは210回で7位と悪い数字ではありません。
となると、実質ゼロゴールのクラブは、どこに問題を抱えているのでしょうか。ボックス内に直接放り込んだキックをチェックすると、スールシャール&ラングニックはシュート58本で、133本が味方に届かず。シュートに至った率は30.3%で、全体の6位です。ユルゲン・クロップのチームは、シュート70本&相手のクリア182本。27.8%は12位で、キックの精度のみでギャップが生じているわけではないのがよくわかります。
CKキッカーのシュート到達数ランキングを見ると、1位のアーノルドが35本、ウォード=プラウズが31本、ブライトンのパスカル・グロス30本、メイソン・マウントは27本、ルーク・ショーは26本で5位に入っています。CKからのゴール率No.1のウェストハムは、クレスウェルの21本が最多です。やはり問題はキックではなく、受け手の側にあるようです。
アダム・ベイト記者が用意した資料のなかで、最も興味深いのはリュディガーとマグワイアの比較です。シュート20本&3ゴールのリュディガーが、6ヤードのゴールエリアから4本を放っているのに対して、16本でゴールゼロのマグワイアが打った位置はすべてゴールエリアの外。最近、注目を集めているxG(ゴール期待値)の分類では、すべてのショットがハード(難易度が高い)とされています。
なるほど。マンチェスター・ユナイテッドの問題は、「CKにおけるバリエーションが少なく、ルーク・ショーのキックもマグワイアのアクションも読まれている」。接戦の際にセットピースを活かせれば、勝ち点ロストは少なくなるはずです。
レッド・デヴィルズの本日のプレミアリーグは、敵地でバーンリー。チェルシーとアーセナルから1ポイントをもぎ取ったしぶといチームに勝ちたければ、セットピースの改善が必要です。CKコーチを務めていたエリック・ラムジーの役割を変えたという報道がありましたが、ラングニック監督は組織改編の効果をピッチで実感できるでしょうか。ターフ・ムーアのゲームでは、左右からのキックと中央の動きに注目しましょう。
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