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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ラングニックはどうなる!? EL濃厚のマンチェスター・ユナイテッド、来季の体制は未だ不明確…!

公式戦22試合9勝7分4敗、プレミアリーグ17試合8勝5分2敗。FAカップは4回戦でミドルズブラに足をすくわれ、チャンピオンズリーグはオールド・トラフォードでアトレティコ・マドリードに競り負けました。この間の得失点は、28ゴール20失点でプラス8。1試合あたり1.27ゴールはもの足りず、失点の0.91も凡庸な数字です。

「ラルフ・ラングニックを暫定監督に据えてプレミアリーグのTOP4をキープし、シーズンオフに新監督を招聘する」というプランは、失敗という評価になりそうな雲行きです。

ドイツ人監督が指揮を執るようになってから、クリスティアーノ・ロナウドはプレミアリーグ13試合6ゴール1アシスト、ブルーノ・フェルナンデスは13試合4ゴール3アシスト。両者ともに、スールシャールの頃よりも微妙にペースは落ちています。

前半戦は1ゴールしか決めていなかったジェイドン・サンチョは、直近の6試合で2ゴール3アシストと真価を発揮しつつあるものの、ラシュフォードは得意の左サイドで1試合しか起用されておらず、12試合2ゴール1アシストは彼らしくない数字です。

新たな戦い方になってから、よくなったといえるのは、一時はワン=ビサカからポジションを奪ったジオゴ・ダロトと、前でプレイする時間が増えたフレッジぐらいでしょう。いわゆる解任ブーストは起こらず、ボトム10とのゲームで5回も勝ち点をロストしてしまいました。同じ期間のアーセナルは、プレミアリーグ14試合10勝1分3敗。1試合消化が少ないながら4ポイント上のライバルが、落ちてくるのを待つしかない状況です。

そもそも、期中にチームを預かって順位を上げること自体が難しいのも確かです。2008-09シーズンのフース・ヒディンクと2012-13シーズンのベニテスは、チェルシーを3位で着地させましたが、ブレンダン・ロジャーズの後を継いだユルゲン・クロップは13勝9分8敗で10位フィニッシュ。モウリーニョの後を継いだ2度めのヒディンクも10位で、スールシャールは6位、アルテタは8位です。われわれは、ゲーゲンプレスの開祖という触れ込みに期待しすぎたのかもしれません。

「スカイスポーツ」によると、来シーズンからの2年をコンサルタントとして過ごすラングニックは、未だ役割が明確になっていないそうです。トゥヘル引き抜きという話は本人が否定し、ポチェッティーノとテン・ハフが有力候補という状況は変わっていません。サー・アレックスが去って9年。2回あった2位の翌シーズンは、いずれも監督解任で、来季は4度めのやり直しです。

クリスティアーノ・ロナウドとポール・ポグバは、ヨーロッパリーグを戦うチームには残らないのではないでしょうか。新体制の確立、新監督の招聘、新たなエースの獲得、中盤とCBの強化…リチャード・アーノルドCEOとディレクターたちのなかに、明快なヴィジョンがあると信じるしかありません。


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