イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

クリスティアーノ・ロナウドにNOといったテン・ハフ…地元記者による怒りのインサイドレポート。

37歳のストライカーのクラブ批判について、現地メディアが配信したさまざまな記事を読んで、私が抱いたのは期待感でした。ブルーノやダロト、ルーク・ショーは、もう強引なクロスを上げなくていい。前から厳しくプレスをかけ、奪ったら前線が一斉に動き出すエキサイティングな速攻に磨きがかかる…。

今季プレミアリーグのベストバウトだったトッテナム戦のようなアタックを見せてほしい。ブルーノ・フェルナンデス、カゼミーロ、エリクセンを軸として、連動性と意外性に満ちたチームに仕上げてほしい。ロナウドがいたプレミアリーグの3試合はオンターゲットがなく、クロスを12本も放り込んだ8番が、再びゴールとアシストを量産すると考えただけでもワクワクしてきます。

劇的勝利のフラム戦が終わった後、帰り支度をしていた選手たちに届いた残念なインタビューのニュース。評論家やクラブの反応を報じていたメディアは、今後の成り行きを予想し始めています。

マンチェスター・ユナイテッドは法的措置と契約破棄を検討中と報じたのは「スカイスポーツ」と「テレグラフ」。地元メディア「マンチェスター・イブニングニュース」のタイロン・マルシャル記者は、失望したチームメイトは彼の復帰を歓迎しないといい切っています。

「今シーズン2度めとなる公の場での侮蔑的な態度は、取り返しがつかない。ユナイテッドは、インタビューの内容やタイミングに激怒しており、チームメイトも同じだろう。ワールドカップで、代表のチームメイトであるジオゴ・ダロト、ブルーノ・フェルナンデスとのダイナミズムを観察できるのは魅力的なことだ。ダロトはテン・ハフの下で成長し、フェルナンデスはどんどんよくなっている」

「ロナウドの自分中心でエゴイスティックなインタビューは、彼らの仕事を台なしにした。ワールドカップで勝つというチャレンジのために、彼らはそれを脇に置くことができるかもしれないが、彼がキャリントンに戻ってくるのを歓迎しないと明らかにするべきだ」

マンチェスターの2クラブの事情に明るい記者によると、テン・ハフ監督が最初に着手したのは、ドレッシングルームの改革だったとのこと。オランダから来た指揮官は、リサンドロ・マルティネスやカゼミーロのようなリーダータイプに発言力を与え、パフォーマンスによって評価される空気を醸成したそうです。

「テレグラフ」のジェイソン・バート記者も、特別扱いを求めるスターがドレッシングルームに緊張を生み出していたとレポート。何人かのシニアプレーヤーが、ここ数ヵ月のロナウドの行動に対して、「チームのためではなく自分のことばかり」と不満を表明していたと伝えています。

チャンピオンズリーグを失い、モチベーションが下がっていたであろうベテランストライカーは、クラブと仲間を巻き込むという最悪の方法でストレスフルな状況を打開しようとしました。行間に怒りを滲ませる地元記者は、彼のとった行動について、こんな表現でいじり倒しています。

「ロナウドが自分を被害者にしながら、1月にクラブを去るという目的を果たそうとしているのは明らかだ。しかし、こんな形でクラブに無理強いさせる必要はなかった。夏のウィンドウの終わりに出て行くこともできたのだから。選手と取り巻きにとって不愉快な真実は、関心を示したのがサウジアラビアのクラブだけだったということだ」

「もしかしたら彼は今、サウジアラビアのプロリーグが魅力的だといいたいのかもしれない。そんなことを思ったのは、ワールドカップで振るわなければ、ヨーロッパの最高峰でのキャリアは間違いなく終わってしまうからだ」

公式戦55試合27ゴール5アシスト、プレミアリーグ40試合19ゴール3アシスト。夏に終わると思われていたストーリーは、想像できなかったバッドエンドでピリオドが打たれるようです。それでも、マンチェスター・ユナイテッドは、一貫性と一体感を得て強くなるのではないでしょうか。タイロン・マルシャル記者は、未来への希望を込めた言葉で記事を結んでいます。

「名声だけで起用しない監督に対して、ロナウドがトークショーで手榴弾を投げつけなければならなかったという事実は、実は彼がテン・ハフに払うことができる最大の賛辞であろう。そしてそれは、まさにユナイテッドが新監督に求めていたものだ」


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す