即解任か、夏までか。ギグス監督か名将招聘か。マン・ユナイテッドの未来を決める5つのプラン
まずは、「デイリー・ミラー」の見立てを聞いてみましょう。最初の「ファン・ハール監督を解任してモウリーニョ監督を招く」プランについてはシンプルです。長期政権は望めず、ある時期がくれば監督の周辺にあるさまざまな物事が壊れていくのをわれわれは見てきたが、戦うための信念を復元させてくれる勝者でもある、と。「遠い未来に目をつぶり、短期的に勝者になりたいならこれが最善」といっているわけですね。2つめの、「解任してライアン・ギグスにバトンタッチ案」は、マンチェスター・ユナイテッドの哲学を継承する監督によって、古きよき時代のマンチェスター・ユナイテッドに回帰できる可能性を秘めているが、最高に難しいタイミングでの監督就任はリスクが高く、失敗すればクラブとギグスの両方に傷がつくというお話です。
同じギグス継承でも、夏までその決断を遅らせれば、新監督はチーム構築のための準備期間を得ることができ、1992年にFAユースカップを制した元同僚のスコールズ、ニッキー・バット、フィル・ネビルらを呼び寄せるなど、満を持して新体制をスタートさせられます。バレンシアが今のままなら、ガリー・ネビルさんもその候補のひとりでしょう。この目論見のリスクは明確で、新チームのスケジュールには国内の大会しか記されていない可能性があること。チャンピオンズリーグの出場権を失うことによる経済的な打撃は大きく、「デイリー・ミラー」は、「世界的な地位と預金残高の両方に打撃を受ける」といっています。
ファン・ハール監督を夏まで引っ張って、来季を新監督に託すというプランは、「今シーズン中に呼べない監督を据えたい」「チェルシーをやめた監督を2か月後に招聘するのはいくら何でも…と気が引けた」「あるいは今季はファン・ハール続投が最善と判断した」のいずれかでしょう。現在のプレミアリーグでの戦い方を見るにつけ、5つめのプランである「ファン・ハールに契約満了までまかせる」の可能性はほぼなさそうで、件の新聞が提示した論点は、「ファン・ハールは即解任か、夏までか」「後釜はギグスか、モウリーニョか、別の誰かか」の2つです。
マンチェスター・ユナイテッドのオールドファンには、ギグスにチェンジ案を支持する方が多いのだと思われますが、この道30余年の私は、「ファン・ハールはプレミアリーグ4位キープが厳しくなったら解任してギグス監督、夏には新監督を招聘」という第6のプランが、マンチェスター・ユナイテッドにとって最適なのではないかと考えています。ただしこれは、あくまでも「クラブが強くなるためには」です。心情的には、マンチェスター・ユナイテッドは1年でチャンピオンズリーグにクラブを復帰させてくれた監督に敬意を示してほしいという思いがあるので、ファン・ハールさんが契約満了後、ギグス監督とするのが最高なのですが、それをやると欧州制覇には到底届かないクラブになってしまうのではないかという危機感があるのです。
2度も暫定的な監督をさせるのはギグスさんに失礼、という向きもあるかもしれませんが、現状のチームスタッフのひとりである人物に、次期監督が決まるまで面倒を見てもらうというのはよくある話。現在の不振の理由については、「ファン・ハールさんの自信喪失による采配のブレ」「チェルシーのように人間関係にまでヒビは入っていないかもしれないが、選手がチームの方針に納得しておらず一枚岩ではないところは、昨年のモウリーニョさんが抱えた状況と一緒」と考えており、ギグス監督に変われば、短期的には勝てるようになるのだとみています。とはいえ、経験が浅いギグス監督で、来季以降のプレミアリーグや欧州を勝てるかといえば、それはまた別の話。ペップ・グアルディオラが第一希望ですが、モウリーニョさんとは異なる攻撃的なサッカーを導入してくれる監督を経験・実績重視でアサインしていただければと願っています。ギグスさんには、クラブの危機に火中の栗を拾ってくれたことに感謝して、他クラブで実績を積んでいずれ戻ってきてくださいと拍手で送り出せればいいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
こんなことを書くと、ファン・ハール解任派というシールを貼られてしまいそうですが、私はまだ、現監督には踏ん張ってくださいと祈っているのです。アヤックスでサッカー界に革命を起こした名将の最後が、マンチェスター・ユナイテッドで2年もたずに解任などとなるのを見たくはありません。本日夜のFAカップでダービー・カウンティに敗れれば、私の祈りは48時間もしないうちに消えてしまうのかもしれませんが…。イギリスの新聞には、そんな報道も散見されています。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
ミランがセードルフ、インザーギで失敗したのを見るとギグスでダイジョブかなと心配になります。
やはり監督経験がないとチームの立て直しは難しいのでは?
3か月もの間チームはずっと沈んだままです。先週のセインツ戦のパフォーマンスはそれが4ヶ月5ヶ月、あるいはシーズン終了まで続くのではと危惧してしまうような内容でしたね。
もちろんこれだけ長い期間の不振ですから監督だけの責任なんて事はあり得ません。セインツ戦ではむしろピッチに出てる選手達の方が酷かったです。トップの首を切って済むような問題ではないと思います。
それでもユナイテッドを去って活躍している選手達を見ると、ある程度のポジティブな効果を期待せずにはいられません。ファン・ハールの来季までの続投をフロントが心に決めているなら、致し方ないとは思いますが彼にこれ以上選手を買い与えるなどして甘やかさないで欲しいです。誰が来ても一緒です。今のチームが這い上がるためには今の選手達が頑張る他ないと思います
自分の考えは、今期いっぱいはファンハールで来期新しい人を呼ぶ、ですね。
じゃあ新しい人は誰か。モウ、ペップは既に出ているので…。
今期終了後にユーロがありますよね。そこで、代表監督を辞めたとして、デルボスケさんとかは無理ですかね。実績、経験がありますし。高齢ですが、いずれはギグス任せるならむしろ数年だけやってくれる方がありがたいかもしれませんし。彼のポゼッションスタイルがユナイテッドに合うかは分かりませんが…。
個人的な意見なんですが、モウリーニョの解任前の一連の騒動を考えれば、輝かしい実績があって求心力のあるギグスやスコールズといったマンuのレジェンドをモウリーニョの側に置くのはリスクが高い気もします。
そもそもモイーズを解任したのが間違い
ソシエダも馘になったモイーズなんて論外だろう…。
モウリーニョって意見もよく聞きますが、つまらないサッカーなのは今と変わらないのでは?と思います。それよりもシーズン終了までかなり時間はあるので後任を探して来季は新監督が望ましいのではないでしょうか。問題は適当な人物がいるかどうかってことですが。プレミアの厳しさを考えるとペップくらい?
更新ごくろうさまです。
私は今季はファン・ハール監督、来季に新監督がよいと思います。
ギグスさんにさらに暫定でお願いするのはやはりちょっと抵抗が派です。
レッズでいえば、もしキャラガーやジェラードが同じ立場であればファンとして納得できないです。
このようなレジェンドが監督として指揮をとる姿はぜひみたいのですが、ギグスのタイミングは今ではないと思います。
こうなってしまった以上、今季終了とともに一度ユナイテッドを離れる方がいいのではないかと思います。
では来季の新監督ですが一番はペップですがもしマン・シティに就任した場合は、レーブ監督なんていかがでしょうか?
ユーロがあるのでファン・ハール監督同様にチーム作りが遅れるリスクはありますけど、けっこうユナイテッドのサッカーに合うと思います。
プレミアリーグ大好き!さん>
賛成です。ただし、暫定的にまかせるとした際のリフレッシュ効果はあるのではないかとは思っています。
グローリーグローリーさん>
「今のチームが這い上がるためには今の選手達が頑張る他ない」→同感です。本気で戦い、成長してほしいです。中途半端な補強は不要ですね。
queenさん>
おもしろいですね。問題は年齢と、ご本人のモチベーションだと思います。「頂点をめざして…」となると、2年では難しそうなので。
しんさん>
モウリーニョ監督就任=ギグスはクラブを離れ、監督が望むスタッフで固める、ということになるのでしょうね。
プレミアリーグ大好き! さん>
あのサッカーにはさすがに明るい未来はなかったのではないでしょうか。
Uボマーさん>
ルディ・ガルシアさんが空いてますね。アーセナルにふさわしい監督なのではないかと思っておりましたが。
nyonsukeさん>
なるほど。ドイツが許してくれるなら、それはおもしろいですね。