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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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マーケットでは余剰戦力を手離すのみ…スパーズに大苦戦のマン・ユナイテッドに強化策はあるのか?

「センターハーフは何をしているのか?ラファエル・ヴァランは、なぜボールを持って前に出ないのか?18歳のコビー・メイヌーが、中盤の守備の要としてひとりで晒されているのはなぜか?クリスティアン・エリクセンはこのレベルでこれ以上ハックできるのか?スパーズの2点めを防げなかった36歳のジョニー・エヴァンスは、46歳に見えた。ブルーノ・フェルナンデスの役割は?」

オールド・トラフォードのマンチェスター・ユナイテッドVSトッテナムを観戦した「テレグラフ」のジェイソン・バート記者が、ポステコグルーより1年先にやってきたテン・ハフのチームをツッコミまくっています。指摘は、いちいちごもっとも。とりわけ厳しかったのは、セットピースの守備と個人力まかせのサイドアタックでした。

12分のベンタンクールのヘッドは、ゴールライン上でダロトがクリア。19分には、ゴールの真ん前でリシャルリソンにヘディングを許し、ホイルンドのファインゴールによるアドバンテージを消されました。追加タイム2分のロメロのヘッドは、クロスバー直撃。CKでこれだけやられるチームに、TOP4フィニッシュは高すぎる目標といわざるをえません。

ビルドアップは場当たり的で、エリクセンは自陣では機能せず、中盤の主導権は終始トッテナム。攻撃はカウンターとドリブル頼みで、ラシュフォードとガルナチョは16回のドリブル突破のうち8回を成功させたものの、シュートは10番の2本のみです。3分に先制ゴールを決めたホイルンドは、残りの87分で1本も打てず、ブルーノのクロスは精度を欠いていました。

中盤から前のレギュラーがリシャルリソンのみだったスパーズに押しまくられたマンチェスター・ユナイテッドは、1ポイントを死守しただけで、先行きは明るいとはいえません。冬のマーケットでは、余剰戦力をローンで手離すのみ。ファン・デ・ベーク、サンチョに続いて、ハンニバル・メイブリはセヴィージャへのレンタルが決まりました。

20歳のチュニジア代表MFの契約には、1700万ポンドの買い取りオプションと2026年までの買い戻しオプションが付いており、シーズンが終わったらスペインに残る可能性が高そうです。グラナダからレンタルバックのアルバロ・フェルナンデスも、ベンフィカという話があり、移籍金は520万ポンドと報じられています。

スパーズにお返ししたレギロンも含め、4~5人のサラリーを減額したぐらいでは即戦力の獲得は望めないでしょう。であれば、現有戦力をどこまで活用できるかが今後のポイントとなります。欧州がなくなったなら、ガチガチのレギュラー固定で徹底度を高めるという手もあるのではないでしょうか。

ガルナチョは右サイド、カゼミーロの横でメイヌーを育てる、CBはヴァランとリサンドロ・マルティネス、マクトミネイはスーパーサブでメイソン・マウントはFAカップでリスタート…。誰が出ても同じスタイルで戦えるクロップやポステコグルーのようなチーム作りが難しければ、出す人間を固定してクオリティを高めていくのがベターでしょう。

「マンチェスター・イブニングニュース」のスティーヴン・レールスター記者は、「主力が戻ってきても、アイデンティティの欠如は解決しそうにない。テン・ハフの言い訳は間もなく尽きる」といっています。2年めの指揮官は、3位でフィニッシュした昨季のレベルを取り戻せるでしょうか。5位トッテナムとの差は8ポイントです。


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