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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

実は「戦術ブルーノ」!守備崩壊のマンチェスター・ユナイテッドが、攻撃も貧弱であるという話。

ブルーノ・フェルナンデスがいないだけで、ここまで歪んでしまうのか…。プレミアリーグ36節のクリスタル・パレス戦は、今シーズンの最大得失点差となる4-0の大敗。孤軍奮闘のキャプテンは、520試合に及ぶ自身のクラブキャリアで初めての負傷欠場です。それにしても、1月のシェフィールド・ユナイテッド戦でシュート12本だったチームに、18本も打たれるとは…!

カゼミーロはオリーズに抜かれ、ムニョスに奪われて失点を重ね、ジョニー・エヴァンスはマテタに対して無力でした。今季プレミアリーグの被シュート数317本は、最下位に沈むシェフィールド・ユナイテッドの297本をぶっちぎるワースト。オナナがストップした135本は、ルートンのカミンスキを2つ上回る最多セーブです。

マンチェスター・ユナイテッドをこよなく愛する「アスレティック」のカール・アンカ記者が「パレスの度重なるアタックに最も抵抗したのは、エリック・テン・ハフの選手たちではなく、4-0となった後もクラブソングをチャントし続けたアウェイサポーターたちだった」と振り返ると、不機嫌な指揮官も「サポーターと同じように戦い続けるべきだった」と重ねています。

マイケル・オリーズとエベレチ・エゼは、「スカイスポーツ」のインタビューに対して「もっと差をつけて勝てたかも」とコメント。守備の崩壊に目が向きがちですが、4-0の大敗を喫した理由のひとつは何もできなかった攻撃陣です。この試合のxGは、シーズンで2番めに低い0.35。ブルーノが不在だったもうひとつのゲーム、年末のリヴァプール戦も0.75というプアな数字でした。

最終ラインほど負傷者の影響が大きくない前線は、実はブルーノの運動量と機転によって成立しており、いなければ何もできなくなってしまうという事実を如実に見せつけられました。マンチェスター・ユナイテッドの個々のスタッツをチェックしてみると、シュートとパスに関するスタッツは、ほぼすべてがブルーノがチームNo.1です。

プレミアリーグ33試合10ゴール7アシスト、シュート92本、オンターゲット39本、バーとポストに3本。ビッグチャンスクリエイト20回、キーパス108本。パス本数1830本、スルーパス29本、クロス212本、ロングフィード147本。大半がぶっちぎりのTOPで、44試合をフル出場させていた指揮官が「戦術ブルーノ」以外のプランを持っていなかったことがよくわかります。

プレミアリーグの52ゴールは、ハマーズやブレントフォードより少なく、このままいけばプレミアリーグ創設以来初めての得失点差マイナスとなります。上位8チームで唯一、10ゴール以上がひとりしかいないチームは、指揮官から見直す必要がありそうです。「テレグラフ」の人気投票は、1位トゥヘル、2位サウスゲート、3位グレアム・ポッターですが…?


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