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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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忘れえぬプラハの歓喜…ウェストハムがモイーズ監督の退任を発表。後継者はフレン・ロペテギ?

「ウェストハム・ユナイテッドは、2023-24シーズンで契約満了となるデヴィッド・モイーズ監督が、双方合意のうえでシーズン終了後にクラブを去ることを発表する」

「4年半にわたってロンドン・スタジアムで指揮を執り、その間、プレミアリーグではTOP7入りが2回で、ヨーロッパリーグは準決勝と準々決勝に進出。昨季のヨーロッパカンファレンスリーグでは、プラハでフィオレンティーナに2-1で勝利し、優勝を遂げている。ウェストハムにとって、1980年にFAカップを獲得して以来のトロフィーであり、1965年以来の欧州制覇だった」

プレミアリーグを2試合残して、指揮官退任のステートメント。ルベン・アモリムやフレン・ロペテギとの交渉が報じられたこともあり、功労者に敬意を欠いているという批判も聞こえてきますが、ルートンとのホーム最終戦でスピーチをしてもらうために、このタイミングを選んだのでしょう。デヴィッド・モイーズ監督は、晴れやかな笑顔でイーストロンドンに別れを告げるはずです。

補強の方針を巡って対立したシュタイテンTDが新監督の選定を進めるなかで、モイーズ監督の対抗策は、ロンドンスタジアムのロッカールームとラッシュグリーンのトレーニング施設でディレクターを出禁にすることだったそうです。関係修復は不可能。現状はプレミアリーグ9位で、4年連続の欧州チャレンジは難しくなっており、旗色が悪いのは指揮官のほうでした。

「ウェストハムで、輝かしい4年半を楽しんだ。2019年に復帰したときより、クラブはいいポジションにいる。あのときは、降格ゾーンのひとつ上にいた、そこから、3シーズン連続でヨーロッパでプレイすることができた」

「この4年半を支えてくれた選手たちと、彼らが成し遂げたすべての成功に感謝したい。ウェストハムで、みんなと一緒に仕事するのは本当に楽しかった。この素晴らしいクラブで監督を務める機会を与えてくれた経営ボードにも感謝している」(デヴィッド・モイーズ)

後任は、フレン・ロペテギで決まりのようです。スペインのユース世代の強化に携わった後、ポルト、スペイン代表、レアル・マドリード、セヴィージャで指揮を執った57歳の監督は、2022-23シーズンにブルーノ・ラージを解任したウルヴスのオファーを受け、10勝5分12敗でプレミアリーグ残留というミッションを達成しています。

最大の成功はセヴィージャで、2019-20シーズンにヨーロッパリーグを制覇し、3年連続でTOP4フィニッシュ。就任前はポゼッションの平均が52%だったチームは、ロペテギによって60%前後に上がり、守備力も格段に向上しました。今のハマーズの前線と中盤なら、ハイラインの4-3-3に戸惑うことはないでしょう。夏の補強は、最終ラインの強化に集中するのではないでしょうか。

あらためて、ウェストハムのクラブハウスにトロフィーを届けた指揮官に拍手を送りたいと思います。ルーカス・パケタのスルーパスで抜け出したボーウェンがシュートを決めたとき、両手を広げてピッチサイドを疾走したあの背中を忘れることはないでしょう。まだ61歳。新たなクラブを率いて、プレミアリーグのベンチに戻ってくることを期待しましょう。


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