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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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テン・ハフ契約延長、アシュワースSD就任…大胆な改革を進めるマン・ユナイテッドの新組織の全体像。

「クラブと引き続き一緒に仕事をするために、合意に至ったことをとてもうれしく思う。この2年で、2つのトロフィーを獲得した。私が就任してから、数多くの進化が見られたことを、誇りを持って振り返ることができる」

「しかし、マンチェスター・ユナイテッドに期待されるレベル、すなわちイングランドとヨーロッパのタイトルに挑戦するレベルに到達するためには、多くのハードワークがあることも明確にしなければならない。クラブとのディスカッションのなかで、われわれは目標に到達するためのヴィジョンを完全に一致させており、関係者全員がこの旅をともにすると強く約束した」

マンチェスターダービーとなったFAカップ制覇は、指揮官の人生を変えるほどの快挙でした。エリック・テン・ハフ監督が、2026年までとなる新たな契約にサインしました。プレミアリーグは、デヴィッド・モイーズを下回る8位。チャンピオンズリーグはグループステージで最下位。王者を凌駕する最高の瞬間がなければ、シーズンが終わると同時に解任となっていたはずです。

4日前には、ニューカッスルと揉めていたダン・アシュワースSDの補償金問題が決着し、即時で就任が発表されています。サー・ジム・ラトクリフの下で全体を統括するのは、テン・ハフを残すべきと主張したサー・デイヴ・ブレイルスフォードと、今月の下旬に着任するオマール・ベラダCEO。経営ボードの顔ぶれは、完全に刷新されています。

4月に就任したジェイソン・ウィルコックスTDは、オマール・ベラダCEOと同様に、マンチェスター・シティで仕事をしていた人物です。ダン・アシュワースSDが招聘されたのは、イングランド代表の「DNAプログラム」の開発、ブライトンにおける原石の発掘、ニューカッスルのリニューアルといった改革の実績を買ったからでしょう。

さらにこの夏のトランスファーマーケットを見据えて、チェルシーでテクニカルディレクターを務めていたクリストファー・ヴィヴェルが、グローバル・タレント・ディレクターとして短期契約を締結しています。ダン・アシュワースのサポートという役割が評価されれば、秋以降もクラブに残る可能性があります。

テン・ハフ監督を支えるコーチも、新しい顔ぶれになります。既に決まっているのは、スティーヴ・マクラーレンの留任と、バーンリーでコンパニとともに働いていたテン・ロウウェラーのGKコーチ就任。エールディヴィジのゴー・アヘッド・イーグルスで指揮を執っていたレネ・ハケは、マンチェスター・ユナイテッドでアシスタントコーチを務めると公言しています。

トゥエンテのユースでテン・ハフと仕事をした経験があるレネ・ハケは、うまく連携してくれるでしょう。もうひとりのアシスタントマネージャー候補、クラブOBのルート・ファン・ニステルローイも就任間近といわれています。新たな経営ボードとコーチングスタッフの最大の懸念は、総入れ替えによる混乱ですが、それは同時に大きな変化への期待感でもあります。

水曜日には、250人の従業員を解雇するというニュースが流れ、現地メディアを賑わせました。プレミアリーグで最多となる月平均従業員数1112人の組織は、マン・シティの520人に近づいていくのでしょう。聖域なき大胆な組織改革は、早期に実を結ぶのでしょうか。サー・ジム・ラトクリフの次なる打ち手に注目しましょう。


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