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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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クラブを支え続けたいという願い叶わず…ファン・ニステルローイはマン・ユナイテッドを退団。

「クラブのレジェンド。素晴らしい仕事をした。明日、彼と話さなければならない。そこですべてを説明する。私は明確で、ありのままを伝える。明日まで待とう」。就任の前日、ファン・ニステルローイ暫定監督の新たな役割について問われたルーベン・アモリム監督は、本人と話すのが先と答えるのみでした。

エリック・テン・ハフをサポートするアシスタントコーチに就任すると発表されたのは、7月11日。時に激しく議論しながら同郷の指揮官を支えてきたファン・ニステルローイは、暫定監督に指名されたときから覚悟していたようです。「必要とされる限りサポートする」。居場所を失う可能性があるとわかっている人間しか使わない表現です。

暫定監督就任が発表されたのは10月28日。テン・ハフの解任と同時のアナウンスでした。以来2週間でレスターに2勝、ヨーロッパリーグのPAOK戦も制して3勝1分。貧攻が課題だったマンチェスター・ユナイテッドは、4試合で11ゴールを決めており、新監督にいい状態で引き渡すという役割を果たしたといえるでしょう。

「ユナイテッドをよりよい場所に導きたかった。それが選手たちとともに掲げた絶対的な目標であり、3勝1分という結果を残すことができた。オールド・トラフォードで11ゴールを決め、失点は3つしかない。クラブとしてめざすべきスタンダードといえるだろう。今後何かを築くためのものでもあると思う」

「団結があった。これこそがユナイテッドだ。一緒にいて結果を出す。それを誇りに思い、サポーターに感謝している。美しい時間だった。クラブに復帰して仕事を始め、あれから4試合をこなした。すべてホームで、いい結果といいゴールを残せた。チームのよさを積み重ねることができたと思う。締めくくりは特別だった。父も息子も、ここにいた。素晴らしい時を過ごした」

任期を終えるまでクラブを支えたいと語っていたOBは、最高の瞬間から24時間も経たないうちに、マンチェスターを去ることになりました。ファン・ニステルローイがレスターを3-0で下した後、古巣ブラガに勝つという最後のミッションを果たしたルーベン・アモリム監督は、月曜日の14時にプライベートジェットで到着しました。

スポルティングCPでともに戦ったスタッフと合流した新指揮官は、黒のメルセデスのミニバンでキャリントンにやってきました。腹心のカルロス・フェルナンデス、アシスタントコーチのエマヌエル・フェロとアデリオ・カンディド、GKコーチのホルヘ・ヴィタル、スポーツサイエンティストのパウロ・バレイラ。当然ながら全員、アモリムの戦略と戦術を心得ています

新指揮官の降臨から3時間後、マンチェスター・ユナイテッドはファン・ニステルローイの退任を発表しました。

「新しいチャレンジの準備はできている。甘く見てはいない。これまでと全然違って、非常に困難な状況になるだろうということはわかっている。今は落ち着いている。新しい仕事に集中できる状態で、明日からのスタートを楽しみにしている。どこかでやってきたことを他の場所で再現するのは難しい。そこには異なるプレッシャーや注目がある」

「最初に、どんなプレイをするかはわかっている。自分が知っているシステムから始めなければならないからね。その後、現有戦力と負傷の有無、それぞれの選手の攻撃力や守備力に応じてフィットしていく。それらは今後の数週間でわかるだろう。トレーニングに使える時間は多くないので、よく知っていることを示すしかない。何でも好きなものを引き出せばいい」

スポルティングCPをポルトガルの頂点に導いた3-4-2-1の導入を示唆したアモリム監督にとって、コーチに求める条件は自らのアプローチに対する理解であり、ファン・ニステルローイはノイズでしかなかったようです。テン・ハフのもうひとりのアシスタントだったレネ・ハケ、GKコーチのロウウェラー、パフォーマンスアナリストのピーター・モレルもクラブを去っています。

新たな契約を結んだ監督がスタッフを連れてくるのは当然で、私たちにできるのは、4試合を無敗で切り抜けたレジェンドを称えることだけです。ファン・ニステルローイの願いは叶わず、アモリムのチームによる新しい章が始まります。インターナショナルブレイクが明け、イプスウィッチ戦のキックオフを迎えるとき、私たちはいつもと変わらず息を呑んで、その光景を見つめるのでしょう。(ファン・ニステルローイ 写真著作者/Benedict Clever)


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