「獲得するのは中盤とサイド」…ジョゼ・モウリーニョが補強ポジションを明言!
しかし私は、このたび「スカイスポーツ」が掲載した指揮官の言葉を読んで、理解が足りなかったのかもしれないと思うようになりました。ウェストハムに移籍したチチャリートについて聞かれたモウリーニョ監督は、プレミアリーグもマンチェスター・ユナイテッドも知るストライカーに興味を覚えなかった理由を以下のように語っています。
「私のスカッドに彼が加わるのは、いつでもウェルカムだ。ゴールを決めるまでに多くの時間を要しない選手だからね。でも、われわれはより若いルカクを獲るという別なディレクションを選んだ。ラシュフォードもストライカーだし、必要を感じなかった」
ルカク、ムヒタリアン、マタ、ラシュフォード、リンガード、マルシアル、アシュリー・ヤング。3トップに7人の選手を抱えており、左のワイドにはマルシアルとラシュフォードがいるチームにペリシッチは必要なのかと疑問に感じていたのです。得点力のあるサイドアタッカーを外から調達するのではなく、若い選手たちの得点力を活かす戦術を構築すればいいのではないか、と。ところが、指揮官は端からラシュフォードをトップに固定するつもりで、左としてカウントしていたのはマルシアルだけだったのかもしれません。ゴールセンス溢れる19歳を左で使わず、ストライカーとしてきちんと育てるという方針なら納得です。年内のコンペティションを2人でまわし、忙しくなる冬にズラタン・イブラヒモヴィッチが帰ってくれば、プレミアリーグとFAカップのダブル、いや、リーグカップ連覇まで狙える…などと考えながら、ポール・ポグバのコメントに触れると否応なく盛り上がります。
「Obviously Zlatan is a leader, always a big leader, and he’s a big leader because he’s still in the team.Even though he’s not playing he’s a leader outside of the pitch.(ズラタンは明らかにリーダーだ。常にビッグなリーダーだ。彼はまだチームにいるのだから。プレイしていないけど、ピッチの外でもリーダーだね)」
余談ですが、私がズラタンとポグバに最も感謝したいのは、チームの雰囲気を明るくしてくれたことです。「大きな決断だった。チャンピオンズリーグに出られないのはわかっていた。それでも僕は、マンチェスター・ユナイテッドをあの頃のマンチェスター・ユナイテッドらしくしたいと心に決めたんだ。今はそこに向かっている最中だ」というポグバの言葉を聞くと泣けてきます。この夏は、自称「エージェントP」としても、最高の仕事をしてくれました。「MUTV」のインタビューに応えたロメウ・ルカクは、移籍先を検討していた頃、ポグバに「誘導作戦」を仕掛けられていたと明かしました。
「ポールと食事に出かけると、彼はわざとオールド・トラフォードの脇を通るんだ」
「本物のエージェント」ミーノ・ライオラ氏とマンチェスター・ユナイテッドは、極上のマッチングをサポートしたエージェントPにマージンを払わなければなりません。…話を戻しましょう。昨季は多くの負傷者に泣いたモウリーニョ監督は、チャンピオンズリーグを視野に入れて選手層に厚みを持たせようとしているのでしょう。バレンシアの代役はトゥアンゼベ、バイリー、ダルミアン。ルーク・ショーのポジションにはブリント、ダルミアン、アシュリー・ヤング。ロホの負傷を受けて、移籍の噂があるスモーリングとフィル・ジョーンズは両方残すかもしれません。さらにスケールの大きいアンカーとサイドアタッカーを加えられれば、モウリーニョ監督のスカッドは盤石です。過去、2年以上指揮を執った延べ5つのクラブで、2年めにすべてリーグ優勝を果たしている名将は、ポグバの言葉どおり、チームをプレミアリーグの頂点に復帰させることができるでしょうか。次のシーズンは、3つのタイトルを獲った前年以上に楽しみです。
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