サム・アラダイスと現地メディアが絶賛するモウリーニョのマン・ユナイテッド、2年めの変化
「何度も見ただろう?彼はいつ、どこで戦術を変えればいいかわかっている。昨季はあまりに引き分けが多かったが、課題は解決したようだ。攻撃ははるかによくなり、得点力がある」
目に見えてよくなったのは、縦への推進力が増したことです。ボールを奪うとすぐに前に展開するマティッチが効いており、ハーフラインを越えたポグバが詰まって後ろに戻すシーンは減りました。昨季プレミアリーグ25ゴールのロメウ・ルカクとムヒタリアン、マルシアルが仕掛ける素晴らしいカウンターは、前シーズンとは別なチームです。新エースはさっそく3ゴールをゲットしており、決定機が増える今季は得点王を狙えるでしょう。
そしてもうひとつ、大きく変わったのは2列めの選手の動きです。ファン・マタはしばしばラインの裏に抜け出し、5アシストを決めたムヒタリアンがDFを引きつけることによって、ルカクやポグバがフリーになるシーンが目につきます。12本のシュートを放ったポグバが、プレミアリーグのシュート本数ランキングで3位につけているという事実が、フィニッシュの道筋が見えなかった昨季と違う崩し方ができていることを物語っています。3節で彼らと戦った岡崎慎司は、「なかなか前に行けない。個々の能力が高い。正面からぶつかるのは難しいので、守備的になるしかなかった」とコメント。ルカク、マティッチ、ポグバ、フェライニと190センチ台を前線に4人置くことができ、ズラタンとルーニーが抜けたために平均年齢が22歳以下となったアタッカー陣は速さをアピール。強さ、高さ、速さを備え合わせたプレミアリーグ首位チームは、「現時点ではイングランドのベストチーム(テレグラフ)」などと現地でも評価を高めています。
「昨年も開幕3連勝だったが、内容がついてきていなかった。現在は昨シーズンと違い、プレイのクオリティが高くなった。ボールをキープできており、カウンターにも迫力がある。3試合とも安定したパフォーマンスを示すことができた」(ジョゼ・モウリーニョ)
現地メディアや元監督の目利きが正しければ、ストーク戦はアウェイといえども完勝で終われそうですが、マンチェスター・ユナイテッドにとって嫌なデータが2つあります。過去5シーズン、モウリーニョ監督の開幕4戦めは1勝4敗。モウリーニョVSマーク・ヒューズは、直近4戦に限れば3分1敗と勝てていません。アーセナルをカウンター1発で沈めたストークは、2度めの番狂わせでプレミアリーグを混戦に戻すことができるでしょうか。注目のキックオフは、本日の17時30分(日本時間は10日1時30分)です。
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