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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

サム・アラダイスと現地メディアが絶賛するモウリーニョのマン・ユナイテッド、2年めの変化

長かったインターナショナルマッチウィークが終わりを告げ、本日よりいよいよプレミアリーグが再開いたします。TOP6のゲームがすべて土曜日に集中する極めて珍しいスケジュール。ランチタイムキックオフのマンチェスター・シティVSリヴァプールを皮切りに、エヴァートンVSトッテナム、アーセナルVSボーンマス、レスターVSチェルシーと好カードが続きます。プレミアリーグ開幕から無失点の3連勝と最高のスタートとなったマンチェスター・ユナイテッドは、BET365スタジアムでストークと対戦。3試合10ゴールと破壊力抜群の攻撃陣は、ルカクとマティッチの加入やムヒタリアン、マルシアルの復調によってレベルアップしたのか、あるいは不振の下位チームに助けられたのか。「talk SPORT」は、彼らを優勝候補の筆頭とするサム・アラダイス氏のコメントを紹介。クリスタル・パレスの前監督は、「モウリーニョ監督による臨機応変な戦い方」をタイトルに届く理由としています。

「何度も見ただろう?彼はいつ、どこで戦術を変えればいいかわかっている。昨季はあまりに引き分けが多かったが、課題は解決したようだ。攻撃ははるかによくなり、得点力がある」

目に見えてよくなったのは、縦への推進力が増したことです。ボールを奪うとすぐに前に展開するマティッチが効いており、ハーフラインを越えたポグバが詰まって後ろに戻すシーンは減りました。昨季プレミアリーグ25ゴールのロメウ・ルカクとムヒタリアン、マルシアルが仕掛ける素晴らしいカウンターは、前シーズンとは別なチームです。新エースはさっそく3ゴールをゲットしており、決定機が増える今季は得点王を狙えるでしょう。

そしてもうひとつ、大きく変わったのは2列めの選手の動きです。ファン・マタはしばしばラインの裏に抜け出し、5アシストを決めたムヒタリアンがDFを引きつけることによって、ルカクやポグバがフリーになるシーンが目につきます。12本のシュートを放ったポグバが、プレミアリーグのシュート本数ランキングで3位につけているという事実が、フィニッシュの道筋が見えなかった昨季と違う崩し方ができていることを物語っています。3節で彼らと戦った岡崎慎司は、「なかなか前に行けない。個々の能力が高い。正面からぶつかるのは難しいので、守備的になるしかなかった」とコメント。ルカク、マティッチ、ポグバ、フェライニと190センチ台を前線に4人置くことができ、ズラタンとルーニーが抜けたために平均年齢が22歳以下となったアタッカー陣は速さをアピール。強さ、高さ、速さを備え合わせたプレミアリーグ首位チームは、「現時点ではイングランドのベストチーム(テレグラフ)」などと現地でも評価を高めています。

「昨年も開幕3連勝だったが、内容がついてきていなかった。現在は昨シーズンと違い、プレイのクオリティが高くなった。ボールをキープできており、カウンターにも迫力がある。3試合とも安定したパフォーマンスを示すことができた」(ジョゼ・モウリーニョ)

現地メディアや元監督の目利きが正しければ、ストーク戦はアウェイといえども完勝で終われそうですが、マンチェスター・ユナイテッドにとって嫌なデータが2つあります。過去5シーズン、モウリーニョ監督の開幕4戦めは1勝4敗。モウリーニョVSマーク・ヒューズは、直近4戦に限れば3分1敗と勝てていません。アーセナルをカウンター1発で沈めたストークは、2度めの番狂わせでプレミアリーグを混戦に戻すことができるでしょうか。注目のキックオフは、本日の17時30分(日本時間は10日1時30分)です。

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