2020.04.11 マンチェスター・ユナイテッドの話題
来季はレッズを追えるか?マンチェスター・ユナイテッドの補強振り返りと夏の強化ポイント!
ハリー・マグワイアはプレミアリーグ29試合出場、アーロン・ワン=ビサカは26試合。2人のDFは入団当初からレギュラーに定着し、的確なタックルや執拗なマークで最終ラインの改善に貢献しました。失点30は、リヴァプール、シェフィールド・ユナイテッド、レスターに続くリーグ4位。前のシーズンの同時期より8つ減っています。プレミアリーグ25試合3ゴール6アシストのダニエル・ジェームズは、後半戦に失速した感はあるものの、カウンタ―の仕掛け人として機能。冬に獲得したブルーノ・フェルナンデスは、公式戦9試合3ゴール4アシストとゴールに絡むセンスのよさを見せつけ、オディオン・イガロはELとFAカップで4ゴールと結果を出しています。
マンチェスター・ユナイテッドが2019-20シーズンに敢行した補強は、「新戦力は全員アタリだった」と明言していいでしょう。問題は、加えたポジションと出した選手の関係と、獲るタイミングです。オーレ・グンナー・スールシャールは、自前の選手を育ててプレミアリーグを制するという早すぎる夢を描き、エド・ウッドワードは売却した選手の後釜を確保しきれず。ロメウ・ルカク、アンデル・エレーラ、アレクシス・サンチェスを放出し、体脂肪率を下げたチームは、ポール・ポグバをはじめとする主力のリタイアを補う戦力を備えていませんでした。
ジェシー・リンガードはモウリーニョ時代の成長が嘘のようにゴールを生み出せず、アンドレアス・ペレイラは90分を通じてクオリティが高い試合が少な過ぎました。マタは未だプレミアリーグノーゴール。ポグバが抜けた大きな穴は埋まらず、前線に決定的なパスを出せる選手がいなかったため、カウンターとセットピース頼みのゲームが多く、オープンプレーからのゴールはリーグ7位の26発に留まりました。
ブルーノ・フェルナンデスを連れてきたのは大正解でしたが、夏に獲れなかったのは大失敗です。彼が最初からいれば、あるいはエレーラ以上に攻撃力があるボックス・トゥ・ボックスの選手をもうひとり得ていれば、マンチェスター・ユナイテッドはレスターと競るぐらいのポジションをキープしていたのではないかと思われます。マンチェスターダービーで3つも勝ったのに、プレミアリーグ29試合12勝9分8敗という凡庸な数字しか残せていないのは、経営ボードの補強ミスと指揮官のチームづくりの両方に問題があったからでしょう。
コロナウイルスの蔓延でリーグ戦が中断となり、マッチデー収入が途絶えたクラブの経営危機が囁かれるなかで、スポンサーとの長期契約による収益が大きいマンチェスター・ユナイテッドは相対的に有利となっているようです。ジェイドン・サンチョ、オーバメヤン、ハリー・ケインなど、前線にビッグネームを引き入れると報じられており、リンデロフのポジションも強化するといわれています。本命と目されるジェイドン・サンチョとクリバリを押さえ、ポグバ復帰という「大型補強」があれば、リヴァプールとマン・シティの背中が見える3番手にステップアップできるのではないでしょうか。リンガードやスモーンズ、アンドレアス・ペレイラを売却し、ジャック・グリーリッシュやセルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチのように前への推進力があるMFを足せれば文句なしです。
そしてもう2つ、強化していただきたいポジションがあります。フットボールディレクターとマネージャー。スールシャール監督については、メイソン・グリーンウッドやブランドン・ウィリアムズを開花させた指導者としてリスペクトしておりますが、ユルゲン・クロップのような明快で合理的な戦術も、ペップの臨機応変な戦い方も、ジョゼ・モウリーニョのような勝利にこだわる圧力も持ち合わせていませんでした。マウリシオ・ポチェッティーノのようなコンセプチュアルな策士にチームをまかせることができれば、いよいよ2強と勝負です。コロナウイルスの猛威が収束する目処が立たず、不安な日々が続いておりますが、マンチェスター・ユナイテッドのTOP4フィニッシュと来季の躍進を信じて、熱狂の復活を冷静に待ちたいと思います。
マンチェスター・ユナイテッドが2019-20シーズンに敢行した補強は、「新戦力は全員アタリだった」と明言していいでしょう。問題は、加えたポジションと出した選手の関係と、獲るタイミングです。オーレ・グンナー・スールシャールは、自前の選手を育ててプレミアリーグを制するという早すぎる夢を描き、エド・ウッドワードは売却した選手の後釜を確保しきれず。ロメウ・ルカク、アンデル・エレーラ、アレクシス・サンチェスを放出し、体脂肪率を下げたチームは、ポール・ポグバをはじめとする主力のリタイアを補う戦力を備えていませんでした。
ジェシー・リンガードはモウリーニョ時代の成長が嘘のようにゴールを生み出せず、アンドレアス・ペレイラは90分を通じてクオリティが高い試合が少な過ぎました。マタは未だプレミアリーグノーゴール。ポグバが抜けた大きな穴は埋まらず、前線に決定的なパスを出せる選手がいなかったため、カウンターとセットピース頼みのゲームが多く、オープンプレーからのゴールはリーグ7位の26発に留まりました。
ブルーノ・フェルナンデスを連れてきたのは大正解でしたが、夏に獲れなかったのは大失敗です。彼が最初からいれば、あるいはエレーラ以上に攻撃力があるボックス・トゥ・ボックスの選手をもうひとり得ていれば、マンチェスター・ユナイテッドはレスターと競るぐらいのポジションをキープしていたのではないかと思われます。マンチェスターダービーで3つも勝ったのに、プレミアリーグ29試合12勝9分8敗という凡庸な数字しか残せていないのは、経営ボードの補強ミスと指揮官のチームづくりの両方に問題があったからでしょう。
コロナウイルスの蔓延でリーグ戦が中断となり、マッチデー収入が途絶えたクラブの経営危機が囁かれるなかで、スポンサーとの長期契約による収益が大きいマンチェスター・ユナイテッドは相対的に有利となっているようです。ジェイドン・サンチョ、オーバメヤン、ハリー・ケインなど、前線にビッグネームを引き入れると報じられており、リンデロフのポジションも強化するといわれています。本命と目されるジェイドン・サンチョとクリバリを押さえ、ポグバ復帰という「大型補強」があれば、リヴァプールとマン・シティの背中が見える3番手にステップアップできるのではないでしょうか。リンガードやスモーンズ、アンドレアス・ペレイラを売却し、ジャック・グリーリッシュやセルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチのように前への推進力があるMFを足せれば文句なしです。
そしてもう2つ、強化していただきたいポジションがあります。フットボールディレクターとマネージャー。スールシャール監督については、メイソン・グリーンウッドやブランドン・ウィリアムズを開花させた指導者としてリスペクトしておりますが、ユルゲン・クロップのような明快で合理的な戦術も、ペップの臨機応変な戦い方も、ジョゼ・モウリーニョのような勝利にこだわる圧力も持ち合わせていませんでした。マウリシオ・ポチェッティーノのようなコンセプチュアルな策士にチームをまかせることができれば、いよいよ2強と勝負です。コロナウイルスの猛威が収束する目処が立たず、不安な日々が続いておりますが、マンチェスター・ユナイテッドのTOP4フィニッシュと来季の躍進を信じて、熱狂の復活を冷静に待ちたいと思います。
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監督がスールシャールのままでは良くてもトップ4がギリではないでしょうか