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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「何かがおかしいと感じていた」現地メディアのミケル・アルテタ独占インタビュー!

「私が罹ったウイルスは、それほど強力ではなかったようだ。免疫のシステムの状態も良好だった」。プレミアリーグのマネージャーとして、初めてのコロナウイルス感染者となったミケル・アルテタは、大きな責任を感じたと述懐しています。「次の日にマンチェスター・シティ戦があるのがわかっていたからね。何かがおかしいと感じていた。原因をはっきりさせなければならないと思った。公表すべきと考え、プレミアリーグに訴えたんだ」。重症化させることなく、チームに復帰した若い指揮官は、あのとき戦うはずだった以前のボスを慮っています。

「私はすぐに連絡した。彼は以前から、歳を取った両親がふたりだけで暮らすことになったのを心配していたんだ。とても悲しいニュースだった。彼の家族をよく知っているしね。哀悼の意を表したい。彼らがともに助け合って立ち直ることを願っている」。コロナウイルスによって、母親のドロルス・サラ・カリオさんを失ったペップ・グアルディオラを気にかけながら、自宅待機を強いられている選手たちのケアも必要だと語っています。

「若い選手たちの一部は、アパートでひとりきりで過ごしており、長い一日もあると思う。私たちは彼らを気遣う必要がある。忙しくさせてあげないとね。彼らの成長と改善につながることをさせようとしている」

2019年12月、ボクシングデーの直前にノースロンドンに戻ってきたガナーズOBに突き付けられたミッションは、「10人の負傷者を抱えて厳しいポジションにいるチームを、プレミアリーグのTOP4に復帰させること」でした。「スカイスポーツ」の独占インタビューに応えたスペイン人監督は、「あの頃は、さまざまな問題を抱えていた」と振り返っています。「ファン、選手たち、クラブとの関係が難しくなっていた時期だった。プレーヤーが発するエネルギー、信念、コミットメントを変えなければならなかった」。手応えを感じられるようになったのは、2月に入って連勝するようになってからだそうです。

「選手たちが、チームの一員としてわれわれの取り組みに参加してくれるようになったのがうれしかった。3つ、4つと勝ち始めたことで、よりポジティブなマインドセットがなされるようになった」

プレミアリーグで9位に沈んでいるガナーズが、再開後の10試合で5チームをごぼう抜きにするのは至難の業。アルテタ監督の本当の勝負は、長い長い2019-20シーズンの終わりとともに始まるのでしょう。「実際に起こりえる2~3のシナリオがある。3つのうちからひとつを採用するけど、より多くのことができるか、少ないか、あるいは何もないかはわからない」。ローンで獲ってきたダニ・セバージョス、セドリク・ソアレス、パブロ・マリを買うのか、返すのか。キャプテンマークを着けているピエール・エメリク・オーバメヤンとの契約延長は実現するのか。プレミアリーグの中断によって、資金繰りが厳しくなっているクラブは、できる限り現有戦力を活かしてほしいと考えているはずです。

「今は選手たちと一緒にいられないが、グループトークと個別トークを行っている。コネクションがあるのは重要なこと。今話していることと、再開されたトレーニングとのつながりを理解してもらわないといけないからね。彼らは退屈していて、とりわけ若い選手はエネルギーが溢れている」

ライバルだったマンチェスター・ユナイテッドの背中を追うように、長期政権後の難しい季節を過ごしているアーセナルは、3人めのマネージャーで負のスパイラルを食い止めることができるのでしょうか。いくつかのトラブルを乗り越え、自分のスタイルで戦えるチームを手に入れつつある若き指揮官の未来に注目し続けたいと思います。(ミケル・アルテタ 写真著作者/wonker from London, United Kingdom)


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