ペドロ、カンテ、バチュアイに退団の噂… チェルシーの補強&放出はプラスマイナスゼロ!?
ティモ・ヴェルナー、カイ・ハヴェルツ、ベン・チルウェル、アンドレ・オナナ。全員獲得したら、チェルシーが支払う移籍金は2億ポンドを超える計算になります。パンデミックの影響で、ロマン・アブラモヴィッチオーナーの資産価値が24億ポンド(約3200億円)も下落したと報じられているなか、クラブはコロナウイルスなどなかったかのようにビッグディールの可能性を伝えられています。現実的には、早期に獲得のニュースが流れるのは、RBライプツィヒのエースだけなのではないでしょうか。チルウェルのポジションにはマルコス・アロンソとエメルソンがおり、どちらかが売れなければダブつき必至。オナナのプレミアリーグ参入も、ケパの去就次第でしょう。
トランスファーマーケットでチェルシーが元気に見えるのは、プレミアリーグのビッグ6のなかで、出ていく可能性がある選手が最も多いからでしょう。ウィリアンは既に退団を表明。6月末で契約が切れるペドロ・ロドリゲスも、シーズン終了までの短期の契約延長交渉が難航していると伝えられています。ウイングが2人抜けるのがわかっているのであれば、慎重なリヴァプールを差し置いてヴェルナー争奪戦のトップランナーになったという報道も理解できます。タミー・アブラハム、オリヴィエ・ジルー、カラム・ハドソン=オドイ、ハキム・ツィエク、クリスティアン・プリシッチにヴェルナーなら、頭数もバランスもぴったりです。
このスカッドには、ミシー・バチュアイの居場所がありません。2016年に3300万ポンドでマルセイユからやってきた点取り屋は、4シーズンでプレミアリーグ48試合8ゴールという不本意な数字しか残せていません。2017-18シーズンにはドルトムントに貸し出されてブンデスリーガ10試合7ゴール、翌シーズンのクリスタル・パレスではプレミアリーグ11試合5ゴールとレンタル先では結果を出しているのですが、ブルーズでは常に3番手評価。FAカップでは10試合6ゴール、リーグカップで10試合8ゴールと相手関係がラクになると輝くのですが…。コンテもサッリも戦術理解度の低さを指摘したといわれるベルギー代表は、ランパード監督にも構想外とされているようで、テストマッチのベンチからも外れています。ほしいというクラブがあれば、チェルシーは迷わず応じるのではないでしょうか。
不穏な空気が漂っているのは、前線ばかりではありません。ジョルジーニョには、ユヴェントスのマウリツィオ・サッリからラブコールが届いているといわれており、エンゴロ・カンテはレアル・マドリードのターゲットと報じられています。貴重なセントラルMFをダブルで放出するという暴挙には出ないと思われますが、29歳になったカンテに6000万ポンド以上のオファーがあれば、チェルシーの経営ボードは今が売り時とジャッジするかもしれません。カイ・ハヴェルツ獲得とカンテ売却はセット企画ではないでしょうか。ケパやマルコス・アロンソも含め、放出の可能性があると囁かれている顔ぶれを見ると、「売った分だけ補充する」という理屈がしっかり成立しています。
まとめると、こういうことでしょうか。ミニマムは、ヴェルナーを獲ってウィリアンがアウト。アクセル全開なら、次の数式が最終的な解となります。(ヴェルナー+カイ・ハヴェルツ+チルウェル+オナナ)-(ケパ+マルコス・アロンソ+カンテ+ウィリアン+ペドロ+バチュアイ)=0。移籍金は大きくマイナスとなりそうですが、サラリーの増減まで組み込むと、単年の決算では帳尻が合いそうです。とんでもなく強いチームになる予感と、空中分解の可能性が同時に漂うチェルシーのリストラクチャリング。8月の中旬には、答え合わせができるでしょう。
トランスファーマーケットでチェルシーが元気に見えるのは、プレミアリーグのビッグ6のなかで、出ていく可能性がある選手が最も多いからでしょう。ウィリアンは既に退団を表明。6月末で契約が切れるペドロ・ロドリゲスも、シーズン終了までの短期の契約延長交渉が難航していると伝えられています。ウイングが2人抜けるのがわかっているのであれば、慎重なリヴァプールを差し置いてヴェルナー争奪戦のトップランナーになったという報道も理解できます。タミー・アブラハム、オリヴィエ・ジルー、カラム・ハドソン=オドイ、ハキム・ツィエク、クリスティアン・プリシッチにヴェルナーなら、頭数もバランスもぴったりです。
このスカッドには、ミシー・バチュアイの居場所がありません。2016年に3300万ポンドでマルセイユからやってきた点取り屋は、4シーズンでプレミアリーグ48試合8ゴールという不本意な数字しか残せていません。2017-18シーズンにはドルトムントに貸し出されてブンデスリーガ10試合7ゴール、翌シーズンのクリスタル・パレスではプレミアリーグ11試合5ゴールとレンタル先では結果を出しているのですが、ブルーズでは常に3番手評価。FAカップでは10試合6ゴール、リーグカップで10試合8ゴールと相手関係がラクになると輝くのですが…。コンテもサッリも戦術理解度の低さを指摘したといわれるベルギー代表は、ランパード監督にも構想外とされているようで、テストマッチのベンチからも外れています。ほしいというクラブがあれば、チェルシーは迷わず応じるのではないでしょうか。
不穏な空気が漂っているのは、前線ばかりではありません。ジョルジーニョには、ユヴェントスのマウリツィオ・サッリからラブコールが届いているといわれており、エンゴロ・カンテはレアル・マドリードのターゲットと報じられています。貴重なセントラルMFをダブルで放出するという暴挙には出ないと思われますが、29歳になったカンテに6000万ポンド以上のオファーがあれば、チェルシーの経営ボードは今が売り時とジャッジするかもしれません。カイ・ハヴェルツ獲得とカンテ売却はセット企画ではないでしょうか。ケパやマルコス・アロンソも含め、放出の可能性があると囁かれている顔ぶれを見ると、「売った分だけ補充する」という理屈がしっかり成立しています。
まとめると、こういうことでしょうか。ミニマムは、ヴェルナーを獲ってウィリアンがアウト。アクセル全開なら、次の数式が最終的な解となります。(ヴェルナー+カイ・ハヴェルツ+チルウェル+オナナ)-(ケパ+マルコス・アロンソ+カンテ+ウィリアン+ペドロ+バチュアイ)=0。移籍金は大きくマイナスとなりそうですが、サラリーの増減まで組み込むと、単年の決算では帳尻が合いそうです。とんでもなく強いチームになる予感と、空中分解の可能性が同時に漂うチェルシーのリストラクチャリング。8月の中旬には、答え合わせができるでしょう。
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カンテは非売品で代わりにバークリーを売るのでは?