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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

レスターがチルウェルのチェルシー移籍を承認!? 現地メディアの謎解説に思わず納得!

「プレミアリーグの左SBランキングを作成せよ」といわれたら、どういう並びになりますか?多くのファンが、1位にはアンディ・ロバートソンの名を記すでしょう。直近2シーズンで18アシストを記録しているリヴァプールの絶対的存在は、攻守のバランスではトレント・アレクサンダー=アーノルドを凌ぐのではないでしょうか。

悩むのは2位から。バンジャマン・メンディやルーク・ショーの自在性も捨てがたいのですが、鋭いクロスをピタリと合わせる選手が好きな私としては、存分に期待を込めてアーセナルのキーラン・ティアニーを推したいと思います。いや、わかってます。これまでの実績や今季のパフォーマンスをふまえて選ぶなら、レスターのベン・チルウェルを上にするのが妥当であることは。

ブレンダン・ロジャース監督の下で、プレミアリーグ3位に食い込む躍進に貢献しているフルバックの最大の武器は、試合の終盤になっても速さを失わないスプリント力です。2018-19シーズンには、2位ロバートソンの676回を目いっぱいぶっちぎる749回のスプリントを記録。ロングクロスが高く浮くことが多く、ロバートソンのピンポイントやバンジャマン・メンディのハイスピードを見るともの足りなく感じるのですが、まだ23歳のレフティには伸びしろがあります。ジェイミー・ヴァーディーよりもクロスを決めるのがうまいタミー・アブラハムがいるチームでプレイすれば、攻撃への貢献度が飛躍的に高まる可能性を秘めています。

さて、前置きが長くなりましたが、この稿の本題は、フランク・ランパードが獲得を熱望しているといわれるチルウェルの去就です。2019年にマンチェスター・シティが狙っていると報じられたときは、ファン・ダイクと同等の7500万ポンドが必要といわれておりましたが、今年に入ってチェルシーが本気と伝えられると、移籍金は6000万ポンド(約81億円)と伝えられるようになりました。コロナウイルスの影響で、すべてのクラブが経営に苦しんでいるなかで、ティモ・ヴェルナーを押さえようとしているクラブにこの額は厳しいハードルでしょう。レスターは出す気ゼロともいわれており、チェルシーの次善策としてアヤックスのタグリアフィコやポルトのアレックス・テレスの名前が挙がっていました。

ところが、ここへきて状況が変わったと主張するメディアが出てきています。「レスターは移籍金を減額する可能性がある」と見出しに掲げたのは、「イブニング・スタンダード」。フォクシーズの姿勢に変化が生じたのは、チルウェルがウェストロンドン行きを望んだからと伝えています。コロナウイルスの影響も加わり、新たに付けられたタグは5000万ポンド。ロンドンのメディアは、「契約は2024年まで残っており、フォクシーズは依然として強力な交渉ポジションにある」としながらも、「2018年にマフレズ、2019年にマグワイアを手離しており、注目プレーヤーを年にひとり放出なら抵抗がない」という謎解説で、ディール成立の可能性が高まったと書いています。2016年にエンゴロ・カンテ、2017年にドリンクウォーター…なるほど。

この説に加勢するかのように、「スカイスポーツ」がチェルシーOBのコメントを紹介しています。ストークでプレイしているグレン・ジョンソンは、「チェルシーには彼のような左利きのSBがいなかった。アシュリー・コールは長きに渡ってアンタッチャブルな存在だったけど、マルコス・アロンソは純粋なSBではない」と指摘し、ランプスとチルウェルはいい関係を築けるはずと語っています。イングランド代表のSBは、シャツの色を変えることなく、次のステージに進むのでしょうか。ツィエク、タミー・アブラハム、ヴェルナーが待つゴール前に、彼のクロスが入るシーンはエキサイティングです。


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