7試合連続イエローの次は一発退場!ジョーイ・バートンにチームメイトがついにダメ出し!
この人は、ひどい。ひどいです。殴る、蹴る、後ろからタックルする、暴言を吐く。2008年に暴行事件で服役を経験したのにまったく懲りなかったようで、その後もマルセイユにローンで出されていた期間を除いて、イングランドでトラブルを起こさなかった年はありません。今季のプレミアリーグでは、25節のサンダーランド戦で7試合連続イエローカードという不名誉なリーグ新記録を残してしまい(樹立、と書いていたメディアがありましたが、それは素晴らしい記録を表現する言葉で…)、先週末の試合は、今日こそはいいプレイだけを見せて終わってほしいとQPRの関係者とサポーターが願うような一戦でした。しかし…。
前半32分。この日がプレミアリーグデビューだった19歳のファーロングが、ハル・シティのエース、クロアチア代表ニキツァ・イェラヴィッチに危険なタックルを仕掛けてしまったのが、週刊バートン劇場の始まりでした。QPRは、もし試合に勝ちたければ、両軍揉み合いという状況に持ち込ませないといった「戦術」も必要なのかもしれません。現場に選手が集まり、バートンとアレックス・ブルースの間に不穏な空気が漂い始め、そこにハドルストーンがやってくると、ついにバートン、激ギレ!ハドルストーンの胸に拳一発、当然のレッドカード。プレミアリーグ記録更新となってしまった8試合めは黄色で済まず、文字通りの「一発」退場です。
「今日がプレミアリーグデビューだった若者(ファーロング)が、いいタックルを見舞った(筆者註:そもそもここから間違っているような…)。すると、ハルの何人かが彼を退場に追い込もうとした。俺はキャプテンとしてファーロングを守ろうとしただけだ。ハドルストーンに対する行為に悪意はなかった。あんな形で横から口出ししてくるのは愚かだと思う。ただし、俺のやったことは間違っていた。チームメイトと、アウェイに駆けつけてくれたサポーターに謝りたい」
ツッコミどころが多過ぎて、どこから指摘していいか迷いますが、私などがいうよりも、チームのキャプテンの行為を真正面からダメ出ししたチャーリー・オースティンにおまかせしたほうがいいでしょう。2013-14シーズンの開幕前、QPRがバーンリーに払ったオースティンの移籍金7億円強はお買い得でした。25歳のエースストライカーは、今季プレミアリーグで最大のサプライズ。ここまで14ゴールは、ジエゴ・コスタ、アグエロに続く堂々の3位です。イギリスメディア「スカイ」が報じたオースティンのコメントは、さすがのバートンも沈黙か謝罪かを選ぶしかない正論です。
「ダーネル(・ファーロング)を守るためにというのはわかる。だけど、あれはバカげた退場だった。結果的に大きな代償を払うことになった。彼は悪者で、退場は正しい。感情を抑えなくてはいけない。バートンは重要な選手で、僕らのキャプテンなんだから」
大きな代償…そう、サッカー選手は、やはりピッチにいてナンボだと思います。ましてやQPRは、プレミアリーグ残留争いの真っただ中。この時期のキャプテンの不在は、クラブの将来を厳しいものにしてしまうかもしれない事件です。
バートンの退場から50分後に、スタンフォード・ブリッジではマティッチが同じジャッジをされたわけですが、チェルシーのモウリーニョ監督に、ひとつだけ申し上げたいことがあります。彼はこの件について、「サッカーには感情があるもの。そして時には、それを失うことがある。マティッチには感情を失うだけの確かな理由があった」と語っていたようですが、本音はどうあれ、影響力のあるトップクラブの指導者は、ピッチ上の暴力行為を容認することにつながるコメントを残すべきではないと思います。常日頃からリスペクトしているプレミアリーグ屈指の監督だけに、モウリーニョさんには、オースティンのような言葉を期待していました。「マティッチの行為は残念だ。なぜなら、彼はチームにとって重要な選手だからだ」と。おそらくわれわれは、3月1日のウェンブリーで、マティッチのいないキャピタルワンカップ決勝を観ることになります。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
更新ご苦労様です。
バートンは本当に素晴らしい素質を持っているのに勿体無いですね、、、。
サッカーを離れると子供向け朗読のボランティアをやったり優しい一面がありますが、かたや、クレー射撃を強面の方々と楽しく興じる一面と、、、。なんともネタに欠かさない人物です。
しかしQPRはピンチですね。
僕も、モウには1人の偉大な指導者として
暴力行為を容認するような発言は控えて欲しかったです
それがマティッチを守りたいが故の発言であったことも、十分理解していますが……
あの件について、僕から意見をするのはこれを最後にします
これは僕の経験を踏まえた視点からの意見なので、あまり参考にはならないかもしれませんが……
僕もサッカー部に所属していました
MFとしても、DFとしてもプレーしたことがあります
僕のいたチームは弱小で、相手は基本全てが格上という状況でした
ある意味、バーンリーとチェルシーの力関係以上の差がありました
試合中に、足を伸ばせばボールに届く
でも、相手が近くに来ている、なんてことは日常茶飯事です
誤解を招く言い方になるかもしれませんが、そこで相手に遠慮して
自分が足を出すのを止めるなんてことはあり得ません
例え、相手の足を避けられない体勢になるのが何となく予想されたとしても、です
それが一つのボールを追い続けるサッカー選手の性でしょう
目の前にボールがあって、それに対してガムシャラに足を出して、0.1秒でも相手より先にボールに触りたい……
僕にはその心情は理解できます
そして、その時に頭の中に、相手に怪我をさせようとか削ってやろうとか
そんなことを考えている余裕なんて無いと思います
目の前の味方を確認して、来ている相手がいないか確認して
それで相手がプレッシャーに来ていたら、意地でもボールを渡すまいと、死ぬ気で足を出す
そこに相手を避けようとか、削ろうとか
そんな考えは無いでしょう
そんな余計なことを考えながらプレーする選手は、そもそもプロになれないと思います
少々熱くなってしまいました
要するに、僕が言いたいのは悪意があったなんてことは、サッカー選手としてあり得ないと思うということです
ボールを蹴った後に考えるのは次のプレーで、事前に相手を確認していたとしても
その時にはもう、自分のところに来ていた相手の存在なんて頭の中には無いでしょう
何故ならもう自分のところにボールは無く、自分に向かって来た選手が
自分のチームのボールに関与する確率は0だからです
あと、バーンズに試合後のお咎め無し、これに驚いている人がいますが
僕からすればむしろ、バーンズ退場論が元プレミア審判から飛び出たことの方が驚きです
大勢の人間が認識しているとおり、あのプレーはパスのフォロースルーです
ボールに向かい、先にボールに触れた選手が
その延長線上で相手に接触してもファールではない
これはフットボールのルールです
例えば、スライディングで先にボールを刈り取って、その延長線上で相手に足が当たったとして
そこでケガをしたから、あるいはしそうだったから退場ね、なんて審判に言われたら
スライディングした側はやってられないでしょう
(もちろん、ケガさせてしまったことへの大きな後悔も残ると思いますが)
プレーは違いますが、言いたいことはご理解いただけると思います
プレー自体はファールじゃない、ということです
それを退場にすべきとは、むしろそちらの審判のレベルが推して知るべし、といったところでは無いでしょうか?
無論、この試合のレフェリング自体も問題はあるので
これを機に、プレミア審判のレベルが問題視され、向上する方向に向かうことを願っています
正直、世論があまりにも一方に偏り過ぎていると感じています
だからこそ、意味はないと分かりながらも
声をあげさせていただいた次第です
長駄文、失礼いたしました
Mackiさん>
冷静にプレイしているときは、いい選手なんですけどね…。ピンチです、QPR。
スパーズ推しさん>
サッカーをやっていたものとして、おっしゃることはよくわかります。プレイヤーの感覚をイメージすると、あのとき、バーンズはマイボールでドリブルをしており、削るという発想は浮かばなかったのではないかと思います。考えることは、「詰められる前に早くパス出さなきゃ」ですよね。