2021.05.23 選手トピックス
リーグを盛り上げたレスター、ウェストハム、アストン・ヴィラ…悔やまれるキーマン3人のリタイア。
プレミアリーグ開幕から4連勝で、年末には8勝2分4敗で5位に着けていたアストン・ヴィラ。31節終了時には16勝7分8敗で4位となり、リヴァプールとチェルシーの上にいたウェストハム。開幕から36節までTOP4をキープしながら、最終節の手前で5位に転落したレスター。ビッグ6が出遅れや不振で苦しんだプレミアリーグ2020-21シーズンは、ダークホースたちの躍進で盛り上がりましたが、いずれも終盤のペースダウンで資金力があるクラブの後塵を拝しています。
それぞれの戦いを振り返ると、負傷でリタイアしたキーマンの存在に気づきます。アストン・ヴィラは、精度の高いパスとドリブルで左サイドを制圧したジャック・グリーリッシュ。チームの求人力となっていたキャプテンが全試合出場を続けていた24節まで、ヴィラは11勝3分8敗と健闘しており、2試合消化が多かった4位チェルシーと6ポイント差とCL出場権獲得の希望をつないでいました。
22試合6ゴール10アシストのプレーメイカーが脛骨を痛めて長期離脱となると、その後の12試合は3勝3分6敗。1試合あたり1.64ゴールを決めていたチームは、1.08まで得点力を落としてしまいました。これだけ多くの試合を失いながら、キーパス80本とビッグチャンスクリエイト14回は今でもリーグ3位。彼が最後まで健在であれば、ディーン・スミス率いる古豪は10年ぶりのEL出場権に手が届いていたかもしれません。
ヴィラとは逆に連敗スタートだったハマーズは、7節のリヴァプール戦に敗れてから調子を上げ、1月末には10勝5分6敗で5位に浮上しました。前半戦の立役者は、8節からの13試合で7ゴールを決めたトマシュ・ソーチェク。長身のセントラルMFがゴールを決めるペースを落とすと、マンチェスター・ユナイテッドからやってきたジェシー・リンガードが9試合8ゴール4アシストという素晴らしいパフォーマンスを披露し、残り7試合で4位という好ポジションに躍進を遂げました。
ハマーズにとって激痛だったのは、イングランド代表で膝を痛めたデクラン・ライスのリタイアです。CBの負担を減らしていたセントラルMFが不在だった29節からの6試合は3勝3敗。それまでの15試合で3敗しかしていなかったチームは、レスターに5ポイント差の5位に後退しました。最終節でサウサンプトンとドロー以上なら6位フィニッシュで、ヨーロッパリーグ出場権獲得となれば大健闘と称賛すべきではありますが、キャプテンまで務めた22歳の大黒柱がすべての試合にいればどうなっていたかと、ついつい妄想してしまいます。
昨季に続いて37節に5位に転落したレスターの「たら・れば」は、ハーヴィー・バーンズの長期離脱です。26節のアーセナル戦で膝を痛め、未だ復帰できていないアタッカーが左サイドにいれば、レスターは早々に3位フィニッシュを決めていたのではないでしょうか。彼がいなかった11試合は5勝2分4敗。1月に筋肉を痛めてから15試合2ゴールというヴァーディーの不振は、直近のプレミアリーグ11試合で11発のイヘアナチョがフォローしましたが、ハーヴィー・バーンズとジャスティンを失った左サイドはレスターの悩みとなってしまった感があります。
ブレンダン・ロジャースはCL出場権獲得のチャンスを残しており、FAカップ制覇という素晴らしい成果を挙げています。デヴィッド・モイーズもディーン・スミスも、サポーターたちの記憶に鮮明に残るいいシーズンを過ごしたと思います。それでも、「代えが効かないキーマンを失った3つのチームが、アクシデントに見舞われなかったら」という別世界への興味を捨てきれずにいます。2位レスター、4位ウェストハム、5位アストン・ヴィラ…?いや、まさか。
それぞれの戦いを振り返ると、負傷でリタイアしたキーマンの存在に気づきます。アストン・ヴィラは、精度の高いパスとドリブルで左サイドを制圧したジャック・グリーリッシュ。チームの求人力となっていたキャプテンが全試合出場を続けていた24節まで、ヴィラは11勝3分8敗と健闘しており、2試合消化が多かった4位チェルシーと6ポイント差とCL出場権獲得の希望をつないでいました。
22試合6ゴール10アシストのプレーメイカーが脛骨を痛めて長期離脱となると、その後の12試合は3勝3分6敗。1試合あたり1.64ゴールを決めていたチームは、1.08まで得点力を落としてしまいました。これだけ多くの試合を失いながら、キーパス80本とビッグチャンスクリエイト14回は今でもリーグ3位。彼が最後まで健在であれば、ディーン・スミス率いる古豪は10年ぶりのEL出場権に手が届いていたかもしれません。
ヴィラとは逆に連敗スタートだったハマーズは、7節のリヴァプール戦に敗れてから調子を上げ、1月末には10勝5分6敗で5位に浮上しました。前半戦の立役者は、8節からの13試合で7ゴールを決めたトマシュ・ソーチェク。長身のセントラルMFがゴールを決めるペースを落とすと、マンチェスター・ユナイテッドからやってきたジェシー・リンガードが9試合8ゴール4アシストという素晴らしいパフォーマンスを披露し、残り7試合で4位という好ポジションに躍進を遂げました。
ハマーズにとって激痛だったのは、イングランド代表で膝を痛めたデクラン・ライスのリタイアです。CBの負担を減らしていたセントラルMFが不在だった29節からの6試合は3勝3敗。それまでの15試合で3敗しかしていなかったチームは、レスターに5ポイント差の5位に後退しました。最終節でサウサンプトンとドロー以上なら6位フィニッシュで、ヨーロッパリーグ出場権獲得となれば大健闘と称賛すべきではありますが、キャプテンまで務めた22歳の大黒柱がすべての試合にいればどうなっていたかと、ついつい妄想してしまいます。
昨季に続いて37節に5位に転落したレスターの「たら・れば」は、ハーヴィー・バーンズの長期離脱です。26節のアーセナル戦で膝を痛め、未だ復帰できていないアタッカーが左サイドにいれば、レスターは早々に3位フィニッシュを決めていたのではないでしょうか。彼がいなかった11試合は5勝2分4敗。1月に筋肉を痛めてから15試合2ゴールというヴァーディーの不振は、直近のプレミアリーグ11試合で11発のイヘアナチョがフォローしましたが、ハーヴィー・バーンズとジャスティンを失った左サイドはレスターの悩みとなってしまった感があります。
ブレンダン・ロジャースはCL出場権獲得のチャンスを残しており、FAカップ制覇という素晴らしい成果を挙げています。デヴィッド・モイーズもディーン・スミスも、サポーターたちの記憶に鮮明に残るいいシーズンを過ごしたと思います。それでも、「代えが効かないキーマンを失った3つのチームが、アクシデントに見舞われなかったら」という別世界への興味を捨てきれずにいます。2位レスター、4位ウェストハム、5位アストン・ヴィラ…?いや、まさか。
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3チームの怪我人を惜しむと同時に、多くの主力を失っても健在なシティとリバプールの強さを実感します。
来季は全チームのベストメンバーがバチバチにやりあうシーズンであってほしいです!