ドルトムントは契約更新せず。いよいよ始まるギュンドアン争奪戦…ほしいです!
セントラルMFにもいろいろなタイプがいますが、今のプレミアリーグでギュンドアンにプレースタイルがいちばん似ているのは、セスク・ファブレガスではないでしょうか。中盤で相手のパスコースをつぶすしつこいディフェンスができて、「人を使える」セントラルMF。ここぞというタイミングで前線に長いパスを出せるのも、両者の共通項でしょう。ギュンドアンがセスクを上回るのは、左足で出すピンポイントのロングの精度。ヴェンゲル監督やアルテタが「カソルラの利き足がわからなかった」と語っておりましたが、ドルトムントの8番が加入すれば、彼らは同じ驚きを口にするのではないかと思われます。2013年の8月に頚椎損傷という重傷を負い、翌年のワールドカップまで棒に振ったギュンドアンには「ケガが多い」「トップフォームに戻ってないのではないか」といった不安の声もあるものの、既にドイツ代表にも復帰しており、来季は頭から力を出せるはずです。
ペドロ、チェフと、最近の移籍関連ニュースではことごとく「アーセナルがリード」といわれていますが、ヴェンゲル監督、悪いことはいいませんのでギュンドアンは諦めて、セインツの2人にアプローチしませんか。パスコースを限定させる守備やボールの散らしなど、アルテタができることは全部できる選手ですので、獲ったらまずはキャプテンが不要となり、今のカソルラともモロかぶり。ジャック・ウィルシャーの出場機会も激減するでしょう。一方、コクラン不在の際は、ギュンドアンがいても中盤の守備の脆弱さは解決できないのではないでしょうか。ブスケツではなくシャビ、マティッチではなくセスクというのが、ギュンドアンの適切な活かし方だという認識です。ガナーズには、シュナイデルランやワニャマのような、ギュンドアンよりももう一段、重心を後ろに置ける選手を獲っていただいたほうが幸せだと思います。なぜここまでムキになるかといえば、ギュンドアンのプレースタイルがいちばんはまるのは、マンチェスター・ユナイテッドだと信じるからです。
彼が入ればルーニーはストライカーとしての守備に専念でき、ディ・マリアを安心してサイドに固定できるでしょう。高さで攻めるか短いパスワークとミドルで崩すか、相手に合わせてマタ、フェライニ、エレーラからトップ下を選べるようになり、オプションの幅も広がるはずです。右にマタとバレンシア、ナサニエル・クライン、左はディ・マリア、アシュリー・ヤングとブリントあるいはルーク・ショー。両サイドめがけてギュンドアンから危険なロングパスがガンガン出てくることを想像すると、ワクワクします。…すみません、妄想が過ぎたようです。今いない選手を、ちゃっかりメンツに入れてしまいました。もとい、ギュンドアンは、夏に34歳となり毎試合出場するのが難しくなりそうなキャリックの穴を埋め、次世代のマンチェスター・ユナイテッドのスピーディーなサッカーを託すのにふさわしいタレントだと思います。
怖いのは、バイエルン・ミュンヘンですね。一時期、完全に負けていたドルトムントに対して、掟破りの主力ぶっこ抜きで立場を逆転させたドイツ王者は、先日のDFBポカール準決勝で、PK戦全ハズシというインパクトの強すぎる負け方でドルトムントのファイナル進出を許しました。これによって、ゲッツェ、レヴァンドフスキに続いてギュンドアンも…と、バイエルンの「くれくれ病」が再発しないかと心配です。ペップ・グアルディオラ監督には、「いやー、シャビ・アロンソ、シュバイニー、ベルナト、ティアゴ・アルカンタラにラームまでいて、素晴らしい中盤です。ハビ・マルティネスが戻ってきたら、誰を使うか迷いませんか?補強するならCBですよね!」と申し上げたいと思います。ギュンドアン様、プレミアリーグへようこそ。できればロンドンではなくマンチェスター、水色ではなく赤でお願いいたします。(イルカイ・ギュンドアン 写真著作者/Eastfrisian)
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キャリックのポジションは守備力のある選手じゃないと厳しくないですかね。
ギュンドアンはトップ下でプレーする事もありますしタイプ的にはエレーラに近いかと。
まあチェルシー戦ではそのエレーラがアンカーやってましたし出来ない事はないと思いますけが。
更新お疲れ様です。
ここ最近のギュンドアンとフンメルスを見てるとプレミア挑戦は少し不安になってしまいます。モチベーションやチーム事情もあるんでしょうが。
ギュンドアンは実力ある選手なのは事実なのでマンUは欲しいでしょうが、キャリックの後釜となるとどうなんでしょう。隣に守備力と運動量のある選手が欲しいですね。
パックンさん タカシさん>
ドルトムントは以前からよく見ておりましたが、ギュンドアンは、守備うまいと思います。ハードなマークが目立つタイプではないものの、巧妙にパスコースを切るプレイは秀逸です。
「アンカータイプを置くかどうか」ですね。守備も攻撃もできる選手を並べるやり方もありますし、ブリントと2センターという形でセスクとマティッチのようなコンビを組む、という方法もあります。いずれにしても、キャリックの後継者としてギュンドアンが機能するとすれば、後ろから前線の選手を動かす力なのではないかと思います。