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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

補強よりも継続性重視…主力4人と契約延長したリヴァプールが、モー・サラーにクラブ史上最高給を提示!

マンチェスター・シティはプレミアリーグ史上最高額となる1億ポンドでジャック・グリーリッシュを獲得。チェルシーはグリーリッシュに次ぐ9750万ポンドでロメウ・ルカクを買い戻しました。マンチェスター・ユナイテッドの新戦力は、ジェイドン・サンチョとラファエル・ヴァラン。若手5人と契約したアーセナルは、今季プレミアリーグNo.1の1億2600万ポンドをマーケットに投じています。クリスティアン・ロメロとブライアン・ヒルを引き入れたトッテナムは、フセム・アワールを狙っていると伝えられています。

ワールドクラス獲得のニュースで賑わうプレミアリーグのビッグクラブのなかで、リヴァプールは独自路線を貫いています。得意のロケットスタートでRBライプツィヒのCBイブラヒマ・コナテをゲットしたチームは、その後の3ヵ月は完全に沈黙。サポーターが歓喜の声を挙げるのは、主力の契約延長が発表されたときだけです。

先陣を切ったのは、22歳ながらプレミアリーグ通算130試合8ゴール33アシストという素晴らしいスタッツを刻んでいるトレント・アレクサンダー=アーノルド。8月に入ってファビーニョが続くと、その翌日に絶対的守護神のアリソン・ベッカーが2027年までの長期契約にサインしました。プレミアリーグの開幕直前には、ヴィルジル・ファン・ダイクも新たな条件を快諾。交渉が難航していると伝えられていたヘンダーソンも、クロップ監督が「心配なし」と明言しています。

背骨さえしっかりしていれば、勝ち続けられると宣言するような延長連発。これまでは後ろの選手が中心だったのですが、いよいよフロントスリーからもテーブルに着く選手が出たようです。
「ガーディアン」「リヴァプールエコー」が交渉中と報じたのはモー・サラー。「選手たちのすべての契約に関与している」と語ったクロップ監督は、エースのアンフィールドにおけるキャリアを伸ばす取り組みのプロセスも知っているといっています。

2017年にリヴァプールに移籍したエジプト代表のウインガーは、プレミアリーグ通算159試合98ゴール36アシスト。23ゴールを積み上げればスティーヴン・ジェラードの120発を抜き去り、歴代TOP20に食い込んできます。「absolutely insane(絶対に狂ってる)」。ともに戦った4年のパフォーマンスについて、いかにも彼らしい言葉で表現した指揮官は、エースの継続性の高さを絶賛しています。

「記録を破ることは素晴らしいこと。彼が既に更新した記録は、狂気の沙汰だね。先週のゴールで、5シーズン連続で開幕戦で決めた史上初の選手になったとは知らなかった。前人未踏で、とても困難なことだけど、彼はやってのけた」

「どんな記録を残したとしても、彼は何も変わらず、自分のフットボールを貫かなければならないとわかっている。自らのフットボールとできる限りのハードワークを続ければ、彼のクオリティでゴールできる場面が訪れ、決めきるだろう。アシストでも記録を作ることができる。ゴールに近い状況に常にいるのがモー・サラーだ。彼がいてくれれば、とてもハッピーだね」

リヴァプールが提示する新契約は、週給20万ポンドを超えるといわれており、サインすればクラブ史上最高給のプレーヤーとなります。主力のモチベーションを高めることを重視したクロップ監督は、オリギとシャキリをそれなりの値段で売れなければ、ワイナルドゥムの代役を獲らずに戦うと決めているのでしょう。

キーマンが復帰した最終ラインが強度を取り戻し、力を発揮できなかったナビ・ケイタやチェンバレンが自分の強みを思い出せれば、一昨年の王者はトロフィー奪還をめざせるのではないでしょうか。開幕戦で1ゴール2アシストを挙げたエースのさらなるレコード更新にも期待しながら、美しいフットボールを続けるチームの逆襲を見守りたいと思います。


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